薬剤師の脳みそ

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

このブログは薬局で働く薬剤師を中心とした医療従事者の方を対象に作成しています。
一般の方が閲覧した際に誤解を招くことのないように配慮しているつもりですが、医療従事者の方へ伝えることを最優先としています。
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くすり・DI-C型肝炎

エプクルーサ配合錠(ソホスブビル/ベルパタスビル)の特徴・作用機序・副作用〜添付文書を読み解く【最後のC型肝炎治療薬?】

エプクルーサ配合錠はNS5Bポリメラーゼ阻害剤ソホスブビルとNS5A阻害剤ベルパタスビルを組み合わせた薬剤です。 これまで治療を行うことができなかったC型非代償性肝硬変に対して使用することができる唯一の薬剤になります。 また、他のDAAs治療に失敗した場…

またまたINFフリーのC型肝炎治療薬が登場~ヴィキラックス配合錠・リュープリンPRO・ロコアテープ等の承認了承

平成27年8月31日、厚生労働省 薬食審医薬品第二部会が開催されました。 今回承認が了承されたものの中で、目玉となるのは、やはり、アッヴィ社のインターフェロンを用いない(IFNフリー)経口C型肝炎治療薬ヴィキラックス配合錠ではないかと思います。

ハーボニー、ソバルディ調剤時の注意事項あれこれ〜乾燥剤、相互作用、リバビリンの量

平成8月31日にハーボニー配合錠(一般名:ソホスブビル/レジパスビル)が発売されました。 ハーボニー配合錠はソバルディ錠400mg(一般名:ソホスブビル)と同様に、包装単位がバラ28錠のみになっています。 ソバルディは調剤時にボトルの開封を行い、中の乾…

レベトールカプセルもソバルディとの併用が可能に

平成27年7月29日、MSDはレベトールカプセル200mg(一般名:リバビリン)とソホスブビル(商品名:ソバルディ)との併用療法の適応を取得したことを発表しました。 これまで、コペガス錠200mg(一般名:リバビリン)との併用しか適応がなかったソバルディです…

ハーボニーが承認〜平成27年7月3日付で承認された医薬品

平成27年7月3日付で色々な薬剤が承認されています。 目玉はやはり、セログループ1型C型慢性肝炎に対するソホスブビル配合剤ハーボニー配合錠ですね。

ソホスブビルの大本命!ハーボニー配合錠の審議が間近~平成27年5月28日 薬食審第二部会

5月20日にソバルディ(一般名:ソホスブビル)の薬価収載が決まったところですが、そのすぐ後には、ギリアドの大本命、ハーボニー配合錠(一般名:ソホスブビル/レディパスビル)の審議が控えています。 ハーボニー配合錠は「セログループ1(ジェノタイプ1)…

ソバルディは28日まで投与可能?~新薬処方日数制限の例外

前回の記事にも書きましたが、平成27年5月20日に薬価収載される新医薬品のうち、3品目について新薬処方制限の例外が適用されています。

アジルバ・プラビックス・サインバルタ・ダクルインザ・スンベプラに重大な副作用追加

平成27年4月23日、厚労省医薬食品局は、新たな「重大な副作用」が確認された医療用薬について、添付文書の改訂を指示しました。 今回、改訂が指示された医薬品のうち、薬局で使用されるものは、アジルバ、プラビックス、サインバルタ、ダクルインザ、スンベ…

ダクルインザとスンベプラの適応変更〜IFNフリーがC型肝炎治療の第一選択に

平成27年2月26日、厚労省の薬食審医薬品第二部会が開催されました。 3製品の承認が了承されたのですが、一番目を引いたのは、報告品目の中。 インターフェロンフリーの抗HCV治療薬であるダクルインザ錠(一般名:ダクラタスビル/DCV)とスンベプラカプセル(…

ソブリアードにブルーレター発出

平成26年10月24日、C型肝炎治療薬であるNS3/4Aプロテアーゼ阻害剤ソブリアードカプセル(一般名:シメプレビル/SMV)にブルーレター(安全性速報)が発出されました。 PEGインターフェロン(PEG-IFN)、リバビリン(RBV)と組み合わせた3剤併用療法(SMV/PEG…

バニヘップカプセル(バニプレビル)承認〜国内4剤目のHCVプロテアーゼ阻害薬

平成26年9月26日、新たなHCVプロテアーゼ阻害剤 バニプレビル(VPV、商品名:バニヘップ)が承認されました。 テラプレビル(商品名:テラビック)、シメプレビル(商品名:ソブリアード)、アスナプレビル(商品名:スンベプラ)と同じ作用機序によりHCVの…

C型肝炎IFNフリー2剤併用療法に対する医療費助成開始

平成26年9月19日、肝炎治療特別促進事業において、「ダクラタスビル及びアスナプレビル併用療法」が追加され、IFNフリー2剤併用療法の医療費助成が開始されました。 これは、9月1日に厚生労働省で開催された第12回肝炎治療戦略会議で審議の上、了承されたも…

ダクルインザ錠とスンベプラカプセル~新時代の抗HCV薬

平成26年7月4日、ブリストル・マイヤーズが申請していた2つの新規C型肝炎治療薬が承認されました。 1つはスンベプラカプセル100mg(一般名:アスナプレビル/ASV)、もう1つがダクルインザ錠60mg(一般名:ダクラタスビル塩酸塩/DCV)です。

ソブリアードカプセルとテラビック錠を比較してみる

ついに、直接作用型坑HCV薬ソブリアードカプセル(一般名:シメプレビルナトリウム:SMV)についてです。 2013年2月に承認申請された後、同年9月に承認、12月に販売開始となりました。 しかも、販売開始前の11月に改定されたC型肝炎治療ガイドラインでは、SM…

テラビック錠の登場〜C型肝炎に対する第一世代プロテアーゼ阻害剤

直接作用型坑HCV薬ソブリアードカプセル(一般名:シメプレビルナトリウム:SMV)をまとめる前に、テラビック錠(テラプレビル:TVR)の復習をしておきたいと思います。

インターフェロンとリバビリンの併用療法について

C型肝炎シリーズもやっとここまでたどり着きました。 インターフェロン(IFN)とリバビリン(RBV)の2剤併用療法です。 プロテアーゼ阻害剤が発売されるまではこれがC型慢性肝炎治療のスタンダードでしたね。

C型肝炎に用いるIFNまとめ

インターフェロンとリバビリンの併用療法についてまとめるつもりだったのですが、その前に再度、C型肝炎治療に使用するインターフェロンをまとめておこうと思います。 自分も不勉強な部分が多かったので、できるだけすっきりまとめようと思います。

レベトールとコペガス

レベトールカプセル200mg(MSD)とコペガス錠200mg(中外製薬)。 どちらもリバビリンを有効成分とし、 インターフェロンとの併用で今やC型肝炎の標準治療として用いられる薬剤です。 でも実は、1970年くらいからある薬ってことご存知ですか?

インターフェロンによるC型肝炎治療

C型肝炎シリーズ再開です。 元々はインターフェロンとリバビリンをあわせて書いていましたが、別々に分けてさらに詳しい内容に改定しました。C型慢性肝炎の治療方法にはC型肝炎ウイルス(HCV)を排除する抗ウイルス療法と、肝細胞を保護して肝炎の沈静化をめ…

ジェノタイプとセログループ〜C型肝炎ウイルスの型について

昨日に引き続き、C型肝炎についてです。 今日はC型肝炎の治療において重要なジェノタイプ(genotype/遺伝子型)についてです。 先日発売された第二世代のプロテアーゼ阻害剤ソブリアードカプセル(一般名:シメプレビルナトリウム)も「ジェノタイプ1型」慢…

C型肝炎ウイルスの検査

昨年末、ジェノタイプ1型慢性C型肝炎治療薬として第二世代のプロテアーゼ阻害剤ソブリアードカプセル(シメプレビルナトリウム/ヤンセンファーマ)が発売されました。 そろそろ、まとめなきゃと思いつつ、まずはC型肝炎について復習していきたいと思います。…

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