薬剤師の脳みそ

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

このブログは薬局で働く薬剤師を中心とした医療従事者の方を対象に作成しています。
一般の方が閲覧した際に誤解を招くことのないように配慮しているつもりですが、医療従事者の方へ伝えることを最優先としています。
2020年11月からURLが変更となりました。(新URL https://yakuzaishi.love)
  

2012-01-01から1年間の記事一覧

パキシルCR その2

さて、発売したものの近隣に精神科もなく、 あまりお目にかかることのないパキシルCR錠。 内科の先生はパキシル(IR)は使うんですがパキシルCRへの切り替えは予定にありません。 ※IR錠:Immediate-Release(速放)錠、CR錠:Controled-Release(徐放)錠

オーキシスタービュヘイラー

随分時間が空いてしまいました。 先日、オーキシスタービュヘイラー(一般名:ホルモテロールフマル酸水和物)の説明会に参加しました。セレベント(一般名:サルメテロール)、オンブレス吸入用カプセル(一般名:インダカテロールマレイン酸塩)に続く国内3番…

テネリア

少し前にテネリグリプチン(商品名:テネリア)の勉強会を受けました。 テネリアはDPP-4阻害剤で初の純国産!国内5番目のDPP-4阻害剤です。 アログリプチン(商品名:ネシーナ)もそうなのではないかと思っていたら、ネシーナは武田薬品がアメリカのベンチャー…

アイミクス配合錠

今日は薬局でアイミクス配合錠の勉強会でした。 大日本住友と塩野義の併売(一銘柄)ですが、勉強会は塩野義さんにお願いしました。イルベサルタン(商品名:アバプロ/イルベタン)とアムロジピン(商品名:アムロジン/ノルバスク)の配合剤です。

平成24年9月28日承認医薬品

今回の承認はオーファンがいっぱいでした。 なんと16成分中4成分がオーファン!

PPIとクロストリジウム-ディフィシル(Clostridium difficile)と偽膜性大腸炎と。

アストラゼネカのMRちゃんがいらっしゃいました。 今回はネキシウム(一般名:エソメプラゾール)とオメプラール(一般名:オメプラゾール)の添付文書改定について。 併用禁忌として新たにリルピビリン(商品名:レイアタッツ)が追加されたのはいいとして……

肝性脳症とカナマイシン

肝硬変の患者さんに対する処方。 カナマイシンカプセル 250mg 2C 2×MA カナマイシンの添付文書を見ると… 適応症:感染性腸炎 適応菌種:カナマイシンに感性の大腸菌、赤痢菌、腸炎ビブリオ 用法・用量:成人1日2〜4gを4回に分割経口投与する。

budesonide/formoterolによるSMART療法

随分、間が空いてしまいました。 最低でも一週間に一回は更新するつもりだったんですが・・・。そんな間に、シムビコートにSMART療法の用法が追加されました。 シムビコート発売前から話題になっていた用法で、ある意味、シムビコートの目玉。 これが追加さ…

上眼瞼溝深化

ファイザーさん来局。 ファイザーさんでも眼科領域の方のMRさん。 ラタノプロスト点眼液(商品名:キサラタン/配合剤としてザラカム)の添付文書改定です。 副作用追加。 5.眼:角膜(頻度不明) ヘルペス性角膜炎 7.眼:眼瞼(頻度不明) 眼瞼溝深化 ※副作…

平成24年6月29日承認医薬品

新薬8成分15品目が承認。 今回の承認は4月〜6月、計4回の医薬品部会を通過したもの。

世界初のβ3アゴニスト ベタニス~新規過活動膀胱治療薬

アステラス製薬は6月29日、過活動膀胱(overactive bladder/OAB)治療剤「ミラベトリック」(一般名=ミラベグロン)が米国で承認を取得したと発表した。 ・・・・・・ミラベトリック? う~ん・・・。 ああ、ベタニスのことか!

不妊治療(PCOS治療)にメトホルミンやピオグリタゾン?

久しぶりの更新です。 不妊治療にメトホルミン(商品名:メトグルコ、グルコバイ、メルビン)を使用するケースがあるという話を耳にしたので調べてみました。不妊の原因の中でも多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に用いるようです。

パキシルCR その1

2012.12.17 パキシルCR その2 公開にあわせてタイトルに その1 を加えました。ついに日本でも発売のパロキセチン(商品名:パキシル)CR錠。 抗うつ薬で国内初のCR錠です。

検査・処置・手術に使用する薬剤の院外処方について

検査前、処置、手術前に使用される薬剤については原則院内で使用され請求されるようになっており、院外処方には馴染まないと言われています。 この記事では具体的な例や診療報酬上のルール、調剤報酬をどのように請求すべきかまとめています。

アンジオテンシンII受容体拮抗薬

というわけで、今日もRA系阻害剤。 シリーズ最後はアンギオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)です。

アンジオテンシン変換酵素阻害剤

昨日までの流れに任せて、他のレニン-アンジオテンシン(RA)系阻害剤についてもまとめようと思います。

ラジレス

昨日に引き続いてアリスキレン(商品名:ラジレス)の話題。 今回はアリスキレン自身についてまとめます。

ALTITUDE試験中止によるアリスキレンへの禁忌追加

昨年末、ノバルティスよりALTITUDE試験が中止が発表されました。 それに伴い、今回、ついにアリスキレン(商品名:ラジレス)に禁忌が追加となりました。

アイファガン点眼液

アジルバに続く、「期待の新薬だけどまだ処方されていない」シリーズwww ブリモニジン酒石酸塩(商品名:アイファガン)点眼液です。緑内障治療薬としては初のアドレナリンα2受容体作動薬です。

collagenous colitis

「ランソプラゾールいくと下痢になることがあるよな?」 4年くらい前でしょうか?Drから急に言われました。 当時は何のことかさっぱりわからず、 「そうですか?そんなにいますかね?」 と回答し、その話はそのまま終わってしまいました。 ※副作用に関する記…

イグザレルト

注意!不正確な情報が多かったため新しくまとめました。リンク先を参照してください。 プラザキサとイグザレルトとエリキュース - 薬剤師の脳みそ リバーロキサバン(商品名:イグザレルト)が発売してしばらくたちますが、まだお目にかかってません。 ダビ…

エリザス点鼻粉末

先日、病院〜薬局間の道を歩いていたときのこと。 日本新薬のMRさんと会いました。「今日はどうしたんですか?」と聞いてみると、 「いい薬が出たんですよ〜」とにやけ顔。

アジルバ

少し前にアジルサルタン(商品名:アジルバ)の販売承認がおりたって記事を見ていたけど、そのまま忘れてしまっていた。 http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1201/1201052.html 先日、医師会の勉強会でアジルバの説明会があった(らしい)んだけ…

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