薬剤師の脳みそ〜くすりと医療制度

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

タクロリムス・シクロスポリン・アザチオプリンが妊娠中も投与可能に〜平成30年7月10日 添付文書改訂指示

平成30年7月10日、厚生労働省医薬・生活衛生局は、妊娠中の投与が禁忌とされていた免疫抑制剤について、妊婦に対する投与禁忌を解除し、添付文書の使用上の注意を改訂するよう日本製薬団体連合会に通知しました。 対象となる免疫抑制剤は、タクロリムス水和…

潰瘍性大腸炎薬エンタイビオ、抗PD-L1抗体イミフィンジ、トレリーフの適応追加など平成30年7月2日の承認内容

平成30年7月2日、新医薬品等の製造販売が承認されました。 今回承認されたのは、平成29年4月〜6月に薬食審で承認を了承されていた医薬品です。 新薬7成分、バイオシミラー1成分、適応追加などが8品目です。 部会の開催日ごとに分けて簡単にまとめます。

新薬の投与日数(処方日数)制限一覧(平成30年6月)

新薬の投与日数(処方日数)制限一覧についてまとめます。 平成30年6月時点での内容です。

医療用麻薬と向精神薬の投与日数制限(処方日数制限)

医療用麻薬、向精神薬、新薬については投与日数制限(処方日数制限)が定められています。 この記事では医療用麻薬と向精神薬の投与期間上限についてまとめます。 平成30年6月時点での内容です。

スギ花粉症に対する免疫療法薬 シダキュア舌下錠の特徴とシダトレン舌下液との違いについて

平成30年6月29日、スギ花粉症に対するアレルゲン免疫療法薬であるシダトレン舌下錠が発売になります。 すでに発売されているシダトレンスギ花粉舌下液の剤型違いと言うだけでなく、力価の近い、小児へての適応が認められた新薬扱いになっています。 発売直前…

配合剤ジェネリック医薬品の統一ブランド名称について(まとめ)

ジェネリック医薬品のブランド名称は各社、成分名+剤型+規格+「メーカー名」で統一されていますが、成分が複数に含まれている配合剤についてはそうではなく、各社のブランド名称のまま発売されています。 近年、配合剤の数は増えてきており、このまま各社…

高血圧治療剤を含む配合剤(降圧配合剤)のまとめ(平成30年6月16日更新)

(元々は平成26年3月2日に作成した記事です) 高血圧治療に使用される、降圧薬を含む配合薬についてのまとめです。 一覧表や適応上の注意、各略称等についてまとめています。 また、各種配合剤は原則、配合されている成分を持つ単剤から切り替えて使用するよ…

局方品は銘柄変更不可!?〜局方品には後発医薬品が存在しない?(修正版)

(元々は平成27年6月18日に作成した記事です) 処方せんにはプレドニゾロン錠5mg「三和」が記載されていました。 でも、うちの薬局に在庫しているプレドニゾロン錠5mgは、 プレドニゾロン錠5mg「タケダ」 プレドニゾロン錠5mg「旭化成」 プレドニン錠5mg の3…

【タミフル・アイミクス・ボノテオ】2018年6月15日薬価収載のジェネリック医薬品【ラミクタール・エイゾプト・コソプト】

平成30年2月15日、6月発売予定の後発医薬品が承認されました。 今回承認されたもので注目されるのは、タミフル・アイミクス・ボノテオ・ラミクタール・エイゾプト・コソプトといったところだと思います。 平成30年6月14日付の官報で薬価が告示されており、15…

バイアスピリン錠100mgとバファリンの配合錠A81の粉砕調剤について考えてみる

今更ながらバイアスピリンとバファリン配合錠の粉砕について考えてみました。 自分も含めて多くの環境で出会う処方で、個々に対応し、大きな問題も生じてはいないかと思います。 ただ、実際のところどうするのが一番いいのか? もし、明確な結論がないのであ…

P-CABボノプラザン(タケキャブ錠)~従来のPPIとの比較

世界初となるカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB*1)と呼ばれるタケキャブについて従来のPPIとの比較をしながらまとめてみたいと思います。 タケキャブ錠は平成27年2月26日に販売が開始されました。 (2015.2.26に公開した記事ですが、2018.6.12…

【薬食審・医薬品第一部会】潰瘍性大腸炎治療薬エンタイビオ点滴静注用など【承認了承】

平成30年6月8日、厚生労働省の医薬品食品審議会(薬食審)医薬品第一部会が開催されました。 新薬2製品の製造承認の可否、1製品の適応追加の可否について審議され、全て承認が了承されました。 前回、平成30年5月23日の第二部会で審議されたものと同じく6月…

ナウゼリン(ドンペリドン)の内服薬(錠剤・細粒・ドライシロップ)と坐剤で用量が異なる理由

吐き気止めとして小児から大人まで幅広く使用されているナウゼリン(成分名:ドンペリドン)ですが、錠剤・細粒・ドライシロップなど飲み薬の用量と座薬の用量を比較した際に、座薬の方が圧倒的に用量が多くなっています。 以前、兄弟で胃腸炎になってしまっ…

歯科でのサワシリン(アモキシリン)高用量飲みきり処方〜心室中隔欠損症と菌血症(修正)

一枚のFAX処方箋に薬局がざわつきました。 歯科から4歳の男の子に出された処方です。 サワシリン細粒10% 7.5g 1日1回 医師の指示通り 1日分 えー!何これ!?

メトロニダゾール含有医薬品の添付文書に肝機能障害が追加〜コケイン症候群とは?

平成30年6月5日、厚生労働省医薬・生活衛生局は、新たな副作用が確認された医薬品について、添付文書の使用上の注意を改訂するよう日本製薬団体連合会に通知しました。 その中でも、メトロニダゾール含有医薬品に追加された肝機能障害に注目してみました。 …

平成30年6月5日 添付文書 使用上の注意改訂指示〜アミオダロンによる無顆粒球症など

”http://www.mhlw.go.jp/file.jsp?id=543356&name=file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000201773.pdf#page=131””http://www.mhlw.go.jp/file.jsp?id=543356&name=file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000201773.pdf#page=131”平成30年6月5…

平成30年8月末でセルテクトが販売中止に〜経過措置は平成31年3月31日まで

平成30年5月15日、協和発酵キリンはセルテクト錠ならびにセルテクトドライシロップ(成分名:オキサトミド)の販売を中止すると発表しました。 発売中止は平成30年8月末を予定ということなので、すでに生産終了して在庫のみの販売のようですね。 経過措置は…

オプジーボ・ヤーボイの悪性黒色腫に対する併用療法など〜平成30年5月25日の承認内容

平成30年5月25日、厚生労働省は医薬品5製品について一部変更承認(一変承認)しました。 それぞれ以下のように適応が追加されます。 オプジーボ・ヤーボイ:悪性黒色腫に対する併用療法 ゼルヤンツ:潰瘍性大腸炎 ボトックス注:痙攣性発声障害 ヌーカラ皮下…

【薬食審・医薬品第二部会】ダフクリア錠、リムパーザの適応追加など【承認了承】

平成30年5月23日、厚生労働省の医薬品食品審議会(薬食審)医薬品第二部会が開催されました。 新薬4製品の製造承認の可否、2製品の適応追加の可否について審議され、全て承認が了承されました。 6月下旬ごろに正式に承認される予定です。 また、報告品目とし…

JAK阻害薬 ゼルヤンツ錠5mg(H30.5.25更新)

JAK阻害剤のゼルヤンツ錠(成分名:トファシチニブ)についてまとめます。 平成25年3月25日付で承認(適応:関節リウマチのみ)されています。 また、平成30年5月25日付で潰瘍性大腸炎に関する適応が追加されました。

パルモディア・ネイリン・アジレクト・スージャヌ・シベクトロなど〜平成30年5月22日付薬価基準収載品目

平成30年5月16日、厚労省の中医協・総会で新規医薬品の薬価が決定しました。 5月22日に薬価収載される予定です。 中医協 総-1-1 30.5.16新医薬品一覧表(平成30年5月22日収載予定) 今回の収載品目で気になるのは、 覚せい剤原料ではないMAO-B阻害薬アジレク…

新規高脂血症治療薬パルモディアの承認〜従来型フィブラートと比較しながらSPPARMαの特性についてまとめます(修正)

平成29年7月3日、興和株式会社が申請を行っていた高脂血症治療剤「パルモディア®錠 0.1mg(成分名:ペマフィブラート)」が承認されました。 なかなか薬価収載されませんでしたが、平成30年5月22日に収載、6月1日に発売されました。 (平成30年4月現在、パル…

【薬食審・医薬品第二部会】ボトックス注とゼルヤンツ錠の適応追加について【承認了承】

平成30年4月27日、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会 医薬品第二部会が開催されました。 今回は2つの医薬品についての適応追加が審議され、承認が了承されています。 ボトックス注:痙攣性発声障害 ゼルヤンツ錠:中等症から重症の潰瘍性大腸炎の寛解導入及…

【後期高齢者】高齢者の医療保険について整理してみる【高齢受給者証】(修正)

(元々は平成27年1月17日に公開した記事でしたが、加筆修正を行いました) 高齢者の保険に関して後輩から質問を受けることが多いです。 たしかに慣れないうちはわかりにくいかもしれません。 特定医療費の詳しい話をまとめる前に高齢者の医療保険を中心に医…

高額療養費と現物給付〜平成30年の変更と薬局での対応について

(平成27年1月21日付の記事でしたが最新の情報に合わせて修正しました) 平成30年8月より70歳以上の高額療養費の区分が変更になります。 現物給付についても少々ややこしいことになりそうです。 この記事では高額療養費に関して、過去の変更部分と現物給費に…

リウマトレックスとフォリアミン〜特殊な投与方法の理由は?(修正)

(2014年1月11日の記事でしたが、加筆修正を行いました) リウマトレックス®︎(一般名:メトトレキサート)を服用している患者さんには、必ずではないですが、かなりの確率でフォリアミン®︎(一般名:葉酸)が一緒に処方されています。 なぜ、葉酸を併用する…

レセプト摘要欄への記載が必要な事例(平成30年3月26日版)

平成30年3月26日、保医発0326第5号『「診療報酬請求書等の記載要領等について」等の一部改正について』が公開されています。 その中からレセプト摘要欄への記載項目についてまとめました。 レセコンの指示に従えば自動的に完了するものも多いですが、何が必…

居宅療養管理指導費に関するQ&Aについて〜平成30年度介護報酬改定

4月を過ぎ、平成30年度の調剤報酬改定への対応もすっかり終わったところと思います。 今回の改定では介護報酬の改定も同時に行われました。 在宅を行なっている薬局は、こちらへの対応にも追われたことと思います。 今回は介護報酬版の疑義解釈とも言えるQ&A…

【オグサワ】オーグメンチンとサワシリン(アモキシシリン)を併用?(修正)

オグサワ処方って聞いたことありますか? オーグメンチン®︎&サワシリン®︎を略して「オグサワ」と呼ぶことがあります。 その名の通り、オーグメンチン®︎とサワシリン®︎を併用する処方(適応外)です。 ある日の処方。 オーグメンチン®︎配合錠250RS 3T 3×N サ…

オゼックスによる腎性尿崩症、マリゼブ・オングリザ・ザファテックによる類天疱瘡など〜平成30年4月19日使用上の注意改訂指示

平成30年4月19日、厚生労働省医薬・生活衛生局は、新たな副作用が確認された医薬品について、添付文書の使用上の注意を改訂するよう日本製薬団体連合会に通知しました。 今回は6つの成分に対して以下のような改訂指示が出されています。 トスフロキサシン(…