薬剤師の脳みそ

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

このブログは薬局で働く薬剤師を中心とした医療従事者の方を対象に作成しています。
一般の方が閲覧した際に誤解を招くことのないように配慮しているつもりですが、医療従事者の方へ伝えることを最優先としています。
2020年11月からURLが変更となりました。(新URL https://yakuzaishi.love)
  

2014-01-01から1年間の記事一覧

薬局が行う衛生材料の供給について〜疑義解釈資料(その8)公開1

診療報酬・調剤報酬改定から3ヶ月半。 みなさん、すっかりなれた頃だとは思いますが、平成26年7月10日に疑義解釈その8が公開されました。 調剤報酬に関しては「衛生材料の支給」について記載されています。 それと療養担当規則について、「経済上の利益の提…

週刊医療ニュース~平成26年7月第1・2週

今回はまとめて二週間分です。

薬局での保険請求に注意するケース1〜入院中の場合

患者さんの家族から眼科の処方箋を受け取り、患者さんとお話していると。 「本人は◯◯病院に入院中なんですよー」 この場合、注意が必要です。 患者さんが入院中の場合、調剤報酬請求上、大幅な制限を受けることになります。 入院先の病棟にもよりますが、い…

週刊医療ニュース~平成26年6月第4週

これまで、気になった医療ニュースをtwitterでつぶやいていたんですが、毎週それを簡単にまとめていってみようと思います。 と言ってもニュースを見て勝手に思ったことをつらつらと書いていくだけですが・・・。 ということで、新カテゴリ「週刊医療ニュース…

人間ドックの新基準について考えてみる

日本人間ドック学会が発表した健康診断の新指標。 その内容が高血圧の診断を緩めるように見えるものだったため、テレビ報道などの影響もあり、患者さんの混乱を引き起こしてしまいました。 実際、薬局の窓口で処方医の考えに疑問を投げかけてくる患者さんも…

高血圧治療ガイドライン2014について

少し遅くなりましたが、4月に新しく改定された高血圧治療ガイドラインについてまとめてみます。 人間ドック学会発表の血圧基準値と合わせて、高血圧の基準が緩くなったというような報道もされましたが、実際のところどうなのかというのも気になります。

医薬品の販売記録~どうなる?改正薬事法 その4

平成26年6月12日から施行される改正薬事法。 今回より処方せんを介さない医薬品を販売した際には記録を残すように求められています。

大型ジェネリックの薬価収載間近!~2014年6月薬価収載予定の後発医薬品

2014年2月14日に後発医薬品の製造承認がありました。 やはり、目玉となるのはディオバン(一般名:バルサルタン)、ブロプレス(一般名:カンデサルタン)、プレミネント(一般名:ロサルタン/ヒドロクロロチアジド)だと思います。 おそらく6月に薬価収載と…

医薬品の販売・授与~どうなる?改正薬事法 その3

平成26年6月12日から施行される改正薬事法。 残りあと一ヶ月を切りましたね。以前、要指導医薬品の販売・授与についてまとめましたが、他の医薬品についてはどうなんでしょうか? 今回はいっきにまとめます。

アノーロエリプタ承認了承

平成26年4月30日、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第2部会で、グラクソ•スミスクラインのアノーロエリプタ7吸入用とアノーロエリプタ30吸入用の承認が了承されました。 ウルティブロ吸入用カプセルに続く、国内2剤目のLAMA/LABA配合剤となります。 …

DPP-4阻害薬の適応について復習~グラクティブ・ジャヌビア・ネシーナの適応拡大

平成26年4月25日、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会でDPP4阻害薬3剤(2成分)の適応拡大が了承されました。 ジャヌビア・グラクティブ、ネシーナの適応が拡大され、2型糖尿病の適応を取得予定です。 これで、他の糖尿病薬との併用に関する制…

国内6剤目のSGLT2阻害剤カナグル錠

平成26年4月25日、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会で田辺三菱製薬のカナグル錠(一般名:カナグリフロジン)の承認を了承しました。 カナグル錠は田辺三菱製薬と第一三共の共同販売で国内6剤目のSGLT2阻害薬となります。

ゼプリオン ブルーレター発出〜関連薬の復習をしながら考えてみる

ニュースで話題となっているので皆さんご存知とは思いますが、ゼプリオン水懸筋注(一般名:パリペリドンパルミチン酸エステル)で、因果関係は不明ながら短期間で複数の死亡例が報告されているため、使用上の注意改定とブルーレターのによる注意喚起が行わ…

国内初のSGLT2阻害剤 スーグラ発売~服薬指導や特徴を考えてみる

昨日(平成26年4月17日)、ついに国内初のSGLT2阻害剤 スーグラ錠(一般名:イプラグリフロジン L-プロリン/アステラス製薬)が薬価収載され、販売開始となりました。 大型新薬と言うことで、朝一番に卸さんから納品された薬局も多いと思います。 薬価基準収…

ソブリアードカプセルとテラビック錠を比較してみる

ついに、直接作用型坑HCV薬ソブリアードカプセル(一般名:シメプレビルナトリウム:SMV)についてです。 2013年2月に承認申請された後、同年9月に承認、12月に販売開始となりました。 しかも、販売開始前の11月に改定されたC型肝炎治療ガイドラインでは、SM…

要指導医薬品の販売・授与〜どうなる?改正薬事法 その2

あっという間に四月になり、第一週も終わりましたね。 診療報酬•調剤報酬の改定もそのときが来れば何とかなるもの・・・ですよね? ただ、一難去ってまた一難。 六月には改正薬事法 「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(医…

テラビック錠の登場〜C型肝炎に対する第一世代プロテアーゼ阻害剤

直接作用型坑HCV薬ソブリアードカプセル(一般名:シメプレビルナトリウム:SMV)をまとめる前に、テラビック錠(テラプレビル:TVR)の復習をしておきたいと思います。

平成26年度調剤報酬改定 疑義解釈資料(その1)公開

ついに2014年度診療報酬改定の疑義解釈その1が公開されました。 予定では昨日の公開だったのでかなり待っていた方も多かったと思います。

薬剤師法の改正

2014年6月12日から施行される改正薬事法・薬剤師法。 要指導薬の新設だけに注目が集まりがちですが、当然ながら、他にも様々な部分が改定されます。 中でも薬剤師法の改正、実はかなり重要な内容となっています。

レセプト摘要欄への記載が必要な事例(平成26年3月26日)

この記事の内容は古い情報になっています。 以下の記事が最新の内容になっています。 https://pharmacist.hatenablog.com/entry/2018/03/26/Receipt_memo_fields前回に続いて、平成26年3月26日「診療報酬請求書等の記載要領等について」等の一部改正について…

レセプト摘要欄記載項目一覧(平成26年3月26日時点)

レセプト摘要欄への記載項目一覧

一般名処方で先発医薬品を選択した際のレセプト摘要欄記載方法~平成26年度調剤報酬改定

2014年4月まであとわずか、調剤報酬対応も佳境ですね。 平成26年3月26日「診療報酬請求書等の記載要領等について」等の一部改正について通知が出されました。

サムスカ ADPKDへの適応追加

2014年2月24日 厚生労働省薬食審第一部会で了承されていたサムスカ(一般名:トルバプタン)の新規適応が3月24日、正式に承認されました。 それに合わせてサムスカ錠30mgが新たに規格追加となります。サムスカと言えば、昨年7月に「重大な肝機能障害の回避の…

棚卸で在庫を絞る理由?~決算と税金と棚卸の関係

年度末ということで決算に伴う棚卸を控えている薬局の方も多いと思います。 「棚卸だから在庫を絞らないと!」 と言われたことないですか?棚卸の月は憂鬱。 棚卸作業も大変なのに在庫を絞るから欠品が怖いし、棚卸が終わっても、買ってなかった薬をまとめ買…

ベガモックス点眼液と不整脈〜アベロックスを思い出す

近くの眼科は白内障の手術前にベガモックス点眼液0.5%を三日間使用します。 なのに今日はクラビット点眼液1.5%が処方。 患者さんと話してみても、白内障の手術予定。 併用薬を聞いてみて、何となく意味がわかりました。

エネーボ配合経腸用液

平成26年2月24日の厚生労働省薬食審第一部会の承認了承品目に目を見張るものが! アボットから新規経腸栄養剤の登場です。 少し前にラコールの半固形剤が承認されていましたが、 ラコールNF配合経腸用半固形剤 - 薬剤師の脳みそ まったく新しいものが登場す…

要指導医薬品〜どうなる?改正薬事法 その1

2013年11月に再生医療法の成立と薬事法の改正が行われました。 薬事法は改正後、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(医薬品医療機器等法)という名称に変更されます。 2014年6月12日の施行までに知っておかなければならな…

医療用のスミスリン?〜スミスリンローション5%

平成26年2月28日、薬食審第二部会でスミスリンローション5%の承認が了承されました。 スミスリンと言えば、OTCで発売されているスミスリンシャンプーとスミスリンパウダー。 もともとOTCにあった成分が医療用でも発売という、少し珍しいケースです。

平成26年度診療報酬改定 官報告示

平成26年3月5日、2014診療報酬改定の官報が告示されました。 厚生労働省のホームページには資料と通知が掲載されています。 平成26年度診療報酬改定説明会(平成26年3月5日開催)資料等について 疑義解釈が公表されるまでは詳細不明な部分もありますが、調剤報…

グラッシュビスタ 日本初の睫毛貧毛症治療薬〜ルミガンとの違いは?

平成26年2月24日の厚生労働省薬食審第一部会で「グラッシュビスタ外用液剤」の承認が了承されました。 承認された効能・効果は「睫毛貧毛症」。要はまつ毛を伸ばす薬と言う訳です。 有効成分はビマトプロスト。 ビマトプロストと言えば・・・わかる人はすぐ…

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