薬剤師の脳みそ~薬局薬剤師の勉強ブログ~

調剤(保険)薬局の薬剤師が脳内で考えていることや仕事の中で得た知識をまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

カロナール細粒が出荷停止の可能性〜アセトアミノフェン製剤の出荷状況まとめ(追記あり)

先日、コカールドライシロップ、アルピニー坐剤の新規採用停止についてまとめましたが、今度はカロナール細粒が出荷停止となってしまう可能性があるとの情報が入ってきました。
すでに出荷調整が始まっていますが、このまま原薬が供給されない場合、各規格・包装の多くが年末ごろでメーカー在庫なしとなってしまうようです。
対象となっているのはあゆみ製薬のアセトアミノフェン製剤のうち、

  • カロナール細粒20%
  • カロナール細粒50%
  • カロナール坐剤小児用50

の3製剤です。
  
(H29.9.22追記)
予想通りですが、カロナール細粒、コカールDSの出荷調整の情報を受けて、大量の発注が入ってしまい、予想より早く在庫が枯渇してしまいそうな状況のようです。
また、他社のアセトアミノフェン細粒にも出荷調整がかかってしまっているようです。

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コカールドライシロップ40%・コカール小児用ドライシロップ20%・アルピニー坐剤100の出荷調整(追記あり)

三和化学研究所のアセトアミノフェン製剤である

  • コカールドライシロップ40%
  • コカール小児用ドライシロップ20%
  • アルピニー坐剤100

の3製品の新規採用が自粛されるという案内が配布されています。
  
(H29.2.22追記)
コカールDSに続いて、カロナール細粒も出荷調整となり、その余波を受けて、他者の細粒・DSも出荷調整がかかってしまっているようです。

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アセトアミノフェン(AA)原薬に関する報道について(追記あり)

平成29年6月22日、国内の医薬品原薬メーカーである山本化学工業が承認内容と異なる方法で製造したアセトアミノフェンを流通させていたことが報道されました。
山本化学工業は国内のアセトアミノフェンのシェアの80%を占めており、またアセトアミノフェン自体が解熱鎮痛薬・総合感冒薬として、医療用から一般用医薬品にまで広く使用されている薬であることから、多くの方に不安を与える事件となりました。
ですが、厚生労働省は、出荷されていたアセトアミノフェン自体の品質には問題なしとして、製品の回収は不要という結論を出しています。
また、原薬を購入して医薬品を製造しているメーカー各社の試験でもアセトアミノフェンの品質には問題がなかったということが公表されています。
ですので、飲んでしまったからといって、健康被害が生じるものではないことを、一般の方々に伝えれるようにならないといけないと思います。
今回は、この事件について、分かる範囲の情報をまとめておこうと思います。

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プラザキサによる急性肝不全など〜平成29年9月12日 添付文書改訂指示

平成29年9月12日、厚生労働省医薬・生活衛生局は、新たな副作用が確認された医薬品について、添付文書の使用上の注意を改訂するよう日本製薬団体連合会に通知しました。
今回は3つの成分に対して以下のような改訂指示が出されています。

  • ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩(プラザキサ)による急性肝不全、肝機能障害、黄疸
  • パリビズマブ(遺伝子組換え)(シナジス筋注液)による血小板減少
  • インターフェロンベータ(フエロン注射用)によるC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善について治療期間を明記
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パルモディア〜SPPARMαって従来のフィブラートとどう違うの?

平成29年7月3日、興和株式会社が申請を行っていた高脂血症治療剤「パルモディア®錠 0.1mg(成分名:ペマフィブラート)」が承認されました。
このタイミングで何でフィブラート系薬剤!?と思うかもしれませんが、ペマフィブラートは従来のフィブラート系薬剤とは異なるSPPARMα(スパームアルファ)と呼ばれる薬剤です。
SPPARMα=Selective Peroxisome Proliferator-Activated Receptor α Modulator:高活性かつ高選択なPPARαモジュレーター
今回はパルモディアが従来のフィブラート系薬剤とどう異なるかを中心にまとめてみようと思います。

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イナビルによる気管支攣縮、ワーファリンによるカルシフィラキシスなど〜平成29年8月3日添付文書改訂指示

平成29年8月3日、厚生労働省医薬・生活衛生局は、新たな副作用が確認された医薬品について、添付文書の使用上の注意を改訂するよう日本製薬団体連合会に通知しました。
今回指示が出されたのは以下の4成分です。

  • リオシグアト(アデムパス)による重篤な有害事象・死亡の増加
  • ワルファリンカリウム(ワーファリン)によるカルシフィラキシス
  • アジスロマイシン水和物(ジスロマック)による急性汎発性発疹性膿疱症
  • ラニナミビル(イナビル)による気管支攣縮、呼吸困難

今回は気になる内容が多いので少し詳しくまとめていこうと思います。

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医療用医薬品初の剤型コムクロシャンプー登場

平成29年3月30日、外用頭部乾癬治療薬コムクロシャンプー0.05%(成分名:クロベタゾールプロピオン酸エステル)の製造が承認されました。
有効成分のクロベタゾールプロピオン酸エステルといえばデルモベート®︎の成分です。
でも、コムクロで注目すべきなのはその剤型。
医療用では初めてとなるシャンプー製剤になります。
平成29年5月24日に薬価収載、7月11日に販売開始となっています。

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