薬剤師の脳みそ〜くすりと医療制度

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

令和元年5月22日薬価収載される医薬品一覧

令和元年5月15日、厚労省の中医協・総会で新規医薬品の薬価が決定しました。
5月21日付で官報が告示され、5月22日に薬価収載される予定です。
また、再生医療等製品として承認されたキムリア点滴静注の薬価も収載されます。
キムリア点滴静注の薬価は約3,300万円・・・!!
ちなみに、キムリアと同時に承認されたコラテジェンの薬価収載は今回は見送られたようです。

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イベニティ皮下注〜スクレロスチンを阻害し骨形成促進・骨吸収抑制を併せ持つ骨粗鬆症治療薬

イベニティ皮下注はヒト抗スクレロスチンモノクローナル抗体であるロモソズマブ(遺伝子組換え)を有効成分とする骨粗鬆症治療薬です。
骨形成の促進と骨吸収の抑制の両方の作用を併せ持つ初めての骨粗鬆症治療薬で、急速な骨密度の改善を可能とする薬剤です。

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5種類の副作用追記 SGLT阻害薬によるフルニエ壊疽など〜令和元年5月9日 添付文書改訂指示

令和1年5月9日、厚生労働省医薬・生活衛生局は、新たな副作用が確認された医薬品について、添付文書の使用上の注意を改訂するよう日本製薬団体連合会に通知しました。
今回は大きく分けて5つの副作用について、それぞれ添付文書の改訂指示が出されています。

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新医薬品の投与日数(処方日数)制限一覧(2019年5月1日更新)

新薬の投与日数(処方日数)制限一覧についてまとめます。
2019年5月1日からアレサガテープ、グーフィス錠、サチュロ錠100、シダキュアスギ花粉舌下錠、リムパーザ錠、レキサルティ錠は投与制限が解除され、長期投与が可能となりました。

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タリージェ®︎錠が発売

2019年4月15日、第一三共はタリージェ錠の販売を開始しました。
リリカカプセル/OD錠(成分名:プレガバリン)と同じく電位依存性カルシウムチャネルα2δサブユニットリガンドとして作用することで神経障害性疼痛の症状を和らげます。
ただし、リリカが神経障害性疼痛の適応を有し、中枢性・末梢性のいずれに対しても使用できるのに対して、タリージェは末梢性神経障害性疼痛に対する適応しか持っていないため、中枢性のものに対しては保険上使用することができないので注意が必要です。
発売に際して、使用上の注意の解説が更新されているのでその内容と合わせて改めてまとめてみようと思います。

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ビクタルビ®︎配合錠が発売

2019年4月8日、ギリアド・サイエンシズはビクタルビ配合錠を販売開始しました。
ビクタルビ配合錠はビクテグラビルナトリウム/エムトリシタビン/テノホビル アラフェナミドフマル酸の3剤からなる抗HIV配合剤で、2019年4月3日に緊急薬価収載されたばかりです。
昨年まで、ギリアド・サイエンシズの抗HIV薬については鳥居薬品が販売していましたが、昨年末にライセンス契約が解消されています。
そういうことで、ビクタルビ配合錠はHIV領域でギリアドが初めて自ら製造販売を行う薬剤になります。

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薬局事務員による一部の調剤行為(ピッキング業務など)を認める通知を読み解きます。

2019年4月2日付でびっくりする内容の通知が公開されました。
厚生労働省の薬局・薬剤師に関する情報のページの一番下です。
調剤業務のあり方について(薬生総発 0402第1号 平成31年4月2日)
読んでみればわかりますが、薬局事務員によるいわゆるピッキング行為を認めるという内容です。
これまでもグレーゾーンと言われていた部分ですが、ここに来てなぜか急に認めらることになりました。

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原則禁忌から禁忌に移行される項目について〜2019年3月28日 添付文書改訂指示

2019年3月28日、厚生労働省医薬・生活衛生局は、現在の添付文書において「原則禁忌」とされている事項のうち、「禁忌」に移行することが適当と判断されたものについて、該当する医薬品の添付文書を改訂するように通知しました。
これは平成31年4月1日から施行された「医療用医薬品の添付文書等の記載要領について」(平成29年6月8日付け薬生発0608 第1号厚生労働省医薬・生活衛生局長通知)を踏まえた措置です。

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2019年3月26日に製造承認を取得した新医薬品と再生医療等製品についてのレビュー

平成31年3月26日、厚生労働省は20製品33品目を承認しました。
今回の記事では、新たに発売される19種類の医薬品(再生医療等製品を含む)について一気にレビューします。
注目しておきたいのは、何と言っても国内初のCAR-T細胞療法であるキムリア。
そして、国内初の遺伝子治療薬コラテジェンです。
また、塩野義製薬のAD/HD治療薬ビバンセもようやく承認されましたが、かなり厳しい流通管理制限となりそうです。
配合剤としては、新規成分を含むHIV治療薬ビクタルビ配合錠や、クレストールとゼチーアの合剤ロスーゼット配合錠、ICS/LAMA/LABA配合吸入薬テリルジーエリプタが承認されています。
問題がなければどの薬剤も5月には薬価収載されそうですが、HIV治療薬であるビクタルビについては4月3日に緊急薬価収載となることが決定しています。

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