薬剤師の脳みそ〜くすりと医療制度

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

国内初の飲酒量低減薬 セリンクロ錠の承認了承〜平成30年11月9日 薬食審医薬品第一部会

平成30年11月9日、厚生労働省の薬食審医薬品第一部会が開催されました。
今回審議されたのはは国内初の飲酒量の低減を目的とする薬剤セリンクロ錠とプレセデックス静注液の小児適応の追加の2つです。

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ジャルカ配合錠の承認了承、リウマトレックスの公知申請など〜平成30年11月8日 薬食審医薬品第二部会

平成30年11月8日、厚生労働省の薬食審医薬品第二部会が開催されました。
今回の審議品目はヴィーブヘルスケアが承認申請した2成分配合の抗HIV薬ジャルカ配合錠のみです。
承認が了承されたので、(抗HIV薬のため)すぐ承認され、緊急薬価収載が行われると思います。

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過活動膀胱治療薬 べオーバ錠 〜ベタニスに続く2剤目の選択的β3アドレナリン受容体作動薬

平成30年9月21日、選択的β3アドレナリン受容体作動薬であるべオーバ錠(成分名:ビベグロン)が承認されています。
ベタニス(成分名:ミラベグロン)に続く、2つ目の選択的β3アドレナリン受容体作動薬になります。
今月(平成30年11月)中にも薬価収載される予定です。
今回はべオーバ錠の特徴についてベタニス錠と比較しながらまとめてみたいと思います。
結論から言うと、ベオーバはベタニスの欠点のほとんどを解消している薬剤になります。

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ラモトリギンによる血球貪食症候群などが追記〜平成30年10月23日 添付文書改訂指示

平成30年10月23日、厚生労働省医薬・生活衛生局は、新たな副作用が確認された医薬品について、添付文書の使用上の注意を改訂するよう日本製薬団体連合会に通知しました。
今回は3つの成分に対して改訂指示が出されています。

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レセプト摘要欄への記載が必要な事例(平成30年10月20日修正)

平成30年3月26日に保医発0326第5号『「診療報酬請求書等の記載要領等について」等の一部改正について』が公開されました。
その中から、「レセプト摘要欄への記載項目」に関する部分ついてまとめました。
レセプト請求はほぼ完全に電子化しており、メーカーによってはレセコン側で自動的に記載してくれるものも存在しますが、紙のレセプトにした場合にどのように記載されるのか、どんな項目が必要なのかを知っておくことは大切です。
この機会に、レセプト摘要欄の記載項目についてしっかり復習しておきましょう。

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フィブラートとスタチンの原則併用禁忌解除〜平成30年10月16日付 添付文書改訂指示

平成30年8月21日、厚生労働省医薬・生活衛生局は、国内で承認されている全てのフィブラート系薬剤とスタチン系薬剤(HMG-CoA還元酵素阻害剤)について添付文書の改訂指示を出しました。
これまで、原則禁忌とされていた「フィブラート系薬剤とスタチン系薬剤の併用」を削除し、重要な基本的注意の項で「腎機能に異常を持つ場合、両剤の併用は治療上やむを得ないと判断する場合のみ」とするように注意喚起されるようになっています。

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【オグサワ】オーグメンチンとサワシリン(アモキシシリン)の併用療法(修正)

オグサワ処方って聞いたことありますか?
オーグメンチン®︎&サワシリン®︎を併用する処方を略して「オグサワ」処方と呼ぶことがあります。
処方としては、以下の通りです。

  • オーグメンチン配合錠250RS 3T 3×N
  • サワシリンカプセル250 3C 3×N

  
ちなみに、自分の親族にこの処方が出された際、薬剤師がとても自信なさそうな説明で飲み方についても説明がなかったそうです。(一緒に飲むって聞いてますか?→説明はなかったです→そうですか→その後用法には触れず)
そういうことがあって欲しくないので、この記事を書いたという経緯があります。

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平成30年9月21日付承認品目一覧(一部10月10日付)〜新医薬品と一変承認の内容について

平成30年9月21日付で同年7〜8月の薬食審 部会で審議されていた品目が承認されています。
(平成30年10月10日追記)一品目のみ遅れて10月10日付で承認され、これで予定されていたものは全て承認されたことになります。
今回製造承認を受けたものについては11月に薬価収載される予定です。
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スローケーの販売中止〜カリウム製剤の切り替えについてまとめ

徐放性カリウム製剤であるスローケー錠が販売中止になるという案内が出されています。
販売中止のご案内(ノバルティスファーマ)
販売中止の時期は2019年1月以降で在庫がなくなり次第ってことですが、現在採用している病院などからの注文が殺到して前倒しになりそうです。
ケーサプライ錠600mgが唯一の後発医薬品なので、注文が殺到すると出荷調整となってしまう可能性があります。(平成30年10月10日の時点では出荷調整中です)
スローケーの経過措置は2020年3月末が予定されているので、それまで採用を検討できるように代替品などについてまとめておきます。

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生活保護受給者に対する後発医薬品の変更調剤が原則化

平成30年10月1日から生活保護受給者に対しては後発医薬品による調剤を行うことが原則化されます。
これは平成30年6月1日に可決され、6月8日に公布された生活保護法の一部改正が施行されるためです。
これまでも、生活保護受給者については後発医薬品を使うように求められていました。
ただし、今までは努力義務でしたが、法律に規定されたため、2018年10月1日からは原則義務となります。

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