薬剤師の脳みそ〜くすりと医療制度

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

最後のC型肝炎治療薬?エプクルーサ配合錠

平成31年1月8日付で13製品22品目の新薬が承認されています。
今回はその中の一つ、エプクルーサ配合錠についてまとめます。
エプクルーサ配合錠(成分名:ソホスブビル/ベルパタスビル)はギリアド・サイエンシズが承認申請を行なった新規C型肝炎治療薬です。
ソホスブビルは核酸型NS5Bポリメラーゼ阻害剤でソバルディ(ハーボニー)の有効成分です。
そのソホスブビルと新規NS5A阻害剤ベルパタスビルを組み合わせたのがエプクルーサ配合錠です。

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5種類の副作用追記 フルオロキノロン系抗菌薬による大動脈瘤・解離など〜平成31年1月10日 添付文書改訂指示

平成31年1月10日、厚生労働省医薬・生活衛生局は、新たな副作用が確認された医薬品について、添付文書の使用上の注意を改訂するよう日本製薬団体連合会に通知しました。
今回は大きく分けて5つの副作用について、それぞれ添付文書の改訂指示が出されています。
特に注目すべきはニューキノロン系抗菌薬による大動脈解離になりますが、その他についても簡単にまとめたいと思います。

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2018年12月14日薬価収載のジェネリック医薬品【トラムセット・ストラテラ・ユリーフ・リフレックス/レメロン・ルミガン・ゼローダ・イレッサ】

平成30年12月13日、後発医薬品の薬価収載が官報で告示されました。
今回新たに登場するジェネリック医薬品の目玉はトラムセット配合錠(統一名称:トアラセット)とリフレックス錠/レメロン錠(一般名:ミルタザピン)です。
そのほか、新規に参入するものに、イレッサ、レルパックス、ストラテラ、ゼローダ、バイナス、ユリーフ、ロルカム、ルナベルULD、ルミガン点眼液、モーラスパップXR120mg、プレセデックス静注液のGEがあります。
また、AGとして、ゲフィチニブ錠250mg「DSEP」(イレッサ錠)、シロドシン錠「DSEP」(ユリーフ錠)、シロドシンOD錠「DSEP」(ユリーフOD錠)、ボグリボース錠「武田テバ」(ベイスン錠)、ボグリボースOD錠「武田テバ」(ベイスンOD錠)が登場します。
これらは平成30年12月14日に正式に薬価基準収載されます。

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平成30年11月28日の薬価収載一覧〜新剤形・新規格・バイオシミラー

平成30年11月27日付の官報に新剤形の医薬品の薬価が掲載されています。
これらの薬剤は平成30年11月28日付で薬価基準収載されました。
今回薬価収載される医薬品には、ラグノスNF経口ゼリー分包12g、アミティーザカプセル12μg、エフィエントOD錠20mg、バリキサドライシロップ5000mg、テネリア錠40mg、アガルシダーゼ ベータBS点滴静注「JCR」、オラビ錠口腔用、オプジーボ点滴静注240mg、トラスツズマブBS点滴静注用「第一三共」などです。

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ルパフィン錠〜DUAL作用(ヒスタミンH1受容体拮抗作用と抗PAF作用)の第二世代抗ヒスタミン薬(更新)

またまた、新たな第二世代抗ヒスタミン薬が発売になります。
ルパフィン錠は抗PAF作用と抗ヒスタミン作用を併せ持つ新規第二世代抗ヒスタミン薬です。
このタイミングで新たに追加される第二世代抗ヒスタミン薬、どのような特徴を持つかまとめて見ます。
平成30年12月1日から長期処方が可能となっています。
ちなみに、新薬扱いなので2018年11月末までは新医薬品14日間の投与制限の対象です。
来月12月からは投与制限が解除されます。

(元々は2017.11.26の記事でしたが内容を修正しました)

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新医薬品の投与日数(処方日数)制限一覧(平成30年12月1日更新)

新薬の投与日数(処方日数)制限一覧についてまとめます。
平成30年12月1日からイブランスカプセル、マヴィレット配合錠、ルパフィン錠10mg、レクタブル2mg注腸フォーム14回は投与制限が解除され、長期投与が可能となりました。

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平成30年11月20日に薬価収載された医薬品の一覧とマヴィレットの市場拡大再算定

平成30年11月14日、厚労省の中医協・総会で新規医薬品の薬価が決定しました。
11月19日に告示され、11月20日に薬価収載されました。
また、マヴィレット配合錠の市場拡大再算定についても決定しています。
今年度から新しく導入された「薬価収載時の薬価再算定ルール」で市場拡大を理由として再算定が行われるのは初です。
マヴィレットの薬価再算定は平成31年2月1日に実施される予定です。

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国内初の飲酒量低減薬 セリンクロ錠の承認了承〜平成30年11月9日 薬食審医薬品第一部会

平成30年11月9日、厚生労働省の薬食審医薬品第一部会が開催されました。
今回審議されたのはは国内初の飲酒量の低減を目的とする薬剤セリンクロ錠とプレセデックス静注液の小児適応の追加の2つです。

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ジャルカ配合錠の承認了承、リウマトレックスの公知申請など〜平成30年11月8日 薬食審医薬品第二部会

平成30年11月8日、厚生労働省の薬食審医薬品第二部会が開催されました。
今回の審議品目はヴィーブヘルスケアが承認申請した2成分配合の抗HIV薬ジャルカ配合錠のみです。
承認了承後、(抗HIV薬のため)平成30年11月26日に迅速承認、12月5日に緊急薬価収載されました。
すぐ承認され、緊急薬価収載が行われると思います。

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べオーバ錠:2剤目の過活動膀胱に対する選択的β3アドレナリン受容体作動薬

平成30年9月21日、選択的β3アドレナリン受容体作動薬であるべオーバ錠(成分名:ビベグロン)が承認されています。
ベタニス(成分名:ミラベグロン)に続く、2つ目の選択的β3アドレナリン受容体作動薬になります。
平成30年11月20日に薬価収載され、11月27日に販売開始されました。
今回はべオーバ錠の特徴についてベタニス錠と比較しながらまとめてみたいと思います。
結論から言うと、ベオーバはベタニスの欠点のほとんどを解消している薬剤になります。

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