薬剤師の脳みそ

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

このブログは薬局で働く薬剤師を中心とした医療従事者の方を対象に作成しています。
一般の方が閲覧した際に誤解を招くことのないように配慮しているつもりですが、医療従事者の方へ伝えることを最優先としています。
2020年11月からURLが変更となりました。(新URL https://yakuzaishi.love)
  

肝性脳症用抗菌薬リフキシマ錠は継続審議、新たな生物学的製剤が承認へ〜薬食審第二部会

平成28年5月30日、厚労省の薬食審・医薬品第二部会が開催され、4製品の承認の可否について審議しが行われました。
その結果、3製品については承認が了承されましたが、あすか製薬が申請した肝性脳症用抗菌薬リフキシマ錠(成分名:リファキシミン)は継続審議となりました。
ここ最近、今まではあまり見られなかった継続審議が続いていますね。

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ミカトリオとブリリンタは継続審議、2剤目のPCSK9阻害剤承認了承〜薬食審第一部会

平成28年5月27日、厚生労働省の薬食審医薬品第一部会が開催され、新薬など6製品の承認の可否について審議が行われました。
そのうち、4製品についての承認は了承されましたが、2製品は継続審議となってしましました。
継続審議となったのは、アストラゼネカが承認申請した抗血小板薬ブリリンタ錠(成分名:チカグレロル)。
そして、前回も継続審議となっていた日本ベーリンガーインゲルハイムが承認申請した3成分配合降圧薬ミカトリオ配合錠(テルミサルタン/アムロジピン/ヒドロクロロチアジド配合)は再び継続審議となってしまいました。

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新たな後発医薬品が登場〜先発医薬品の新剤形やAGの追加も

平成28年6月16日付の官報で新規後発医薬品の薬価が告示されました。
平成28年6月17日から適用され、多くの品目が収載同時に販売開始予定です。
後発薬品として初めて収載されるのは、オランザピン、ボリコナゾール、ロピニロール塩酸塩、エンタカポン、カンデサルタンシレキセチル・ヒドロクロロチアジド、オクトレオチド酢酸塩、バルサルタン・ヒドロクロロチアジド、モンテルカストナトリウムの8成分です。
それ以外にも、新剤形やAG、様々な品目が登場します。

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ベゲタミンが販売中止に〜薬物乱用防止の観点から製造中止

ベゲタミンが販売中止になるそうです。
正直、今のご時世では新規に承認されることは難しい薬剤かもしれません。
もし、承認されるとすれば、一定の制限がかけられるんじゃないかと思います。
その効果の強さから「飲む拘束衣」と呼ばれていたり、「赤玉」と呼ばれたりしています。
(昨年末に販売中止になったエリミンも赤玉と呼ばれていましたが、ベゲタミンが元祖ですね)
販売中止の経緯とベゲタミンについてもまとめ、代替薬について考えてみようと思います。

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疑義解釈資料の送付について(その4)が公開~H28年(2016)調剤報酬改定⑭

平成28年6月14日、疑義解釈その4が公開されました。
今回調剤部分については、医師の指示による分割調剤についてのみです。
その他、気になる部分と合わせてまとめてみます。

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ザガーロカプセルの発売日決定〜新規AGA(男性型脱毛症)治療薬

平成28年9月28日に承認された国内2成分目のAGA治療薬ザガーロカプセル。
その成分は、前立腺肥大症治療薬であるアボルブカプセルと同じデュタステリドです。
昨年末に起きたアボルブカプセルの出荷調整により、平成28年11月24日に予定されていた発売日が延期されていました。
ですが、その後、無事に流通が再開し、今回、正式に発売日が決定しました。

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ビスホスホネート系薬剤7成分に外耳道骨壊死など〜添付文書改訂指示

平成28年5月31日、厚労省医薬・生活衛生局は、新たな副作用が確認された医薬品について、添付文書を改訂するよう日本製薬団体連合会に通知しました。
ダイドロネル、ボナロン、フォサマック、アクトネル、ベネット、ボノテオ、リカルボン、ボンビバ等のビスホスホネート製剤の重大な副作用に「外耳道骨壊死」が追記されます。
また、イーケプラの重大な副作用に「急性腎不全」が追記されます。
  
※副作用に関する記載を中心とした記事ですが、あくまでも医療従事者を対象とした記事です。副作用の追加=危険な薬剤というわけではないのがほとんどです。服用に際して自己判断を行わず医療従事者の指示にしたがってください。

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アレリックスの販売中止〜簡単にループ利尿薬をおさらい

販売中止の記事が続きますね。
少し前ですが、アレリックス(一般名:ピレタニド)の販売中止が発表されています。
代替薬を考える流れでループ利尿薬について簡単におさらいしてみました。

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プロヘパール配合錠の販売中止

今年は昔からある薬の販売中止が多い気がしますね。
プロヘパール配合錠が現在ある在庫がなくなり次第販売中止になるようです。
来年の3月に薬価基準から削除されるようです。

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疑義解釈資料の送付について(その3)が公開~H28年(2016)調剤報酬改定⑬

平成28年5月19日、疑義解釈その3が公開されました。
なんと、今回は調剤報酬点数表関係のみ。
それもかかりつけ薬剤師についてのみです。
先日、記事にした「医療に係る地域活動」の審査基準が正式に発表となりました。

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EPARKさんのサイトでお薬コラムをはじめました

ブログの更新が滞ってしまっていてすいません。
みなさん、連休明けの忙しいお仕事もひと段落といったところと思います。
  
このたび、株式会社EPARKヘルスケアさまからお話をいただき、
EPARKくすりの窓口というサイトでコラムの連載を開始しました。
このブログは薬局で働く薬剤師の方々に読んでもらるよう意識して書いているのですが、
EPARKくすりの窓口では一般の方々が抱く薬や医療に関する疑問について、わかりやすく書いていきたいと思っています。
  
EPARKお薬コラムバナー
  
こちらのブログ共々、どうぞよろしくお願いします。

薬局を辞めたい・・・休み明けに薬局に行くのが憂鬱な方へ

(元々は2016.5.4に作成した記事ですが、修正を行っています)
ゴールんでウィーク!
みなさま、楽しくお過ごしでしょうか?
CM等では、今年は最大10連休!何て言ってますけど、多くの薬局の方は5月3日〜5日の3連休なんじゃないかと思います。
あまり長いと休み明けがしんどい・・・とは思いますが、4連休くらいは欲しかったってのが本音ですね。
こういう連休があると、まだ職場に完全には慣れていない新人薬剤師さんや新しい薬局に変わったばかりの薬剤師さんたちは、休み明けが憂鬱になりがちだと思います。

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初の3成分配合降圧薬ミカトリオは承認ならず、オクノベル・エピデュオゲルが承認了承

平成28年4月20日、厚生労働省の薬食審医薬品第一部会が開催され、新薬4製品の承認並びに2製品の適応追加についての審議が行われました。
そのうち、ミカトリオ配合錠については承認が了承されず、継続審議とされています。
国内初の3成分配合降圧剤の承認は次回以降の審議に見送りです。

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疑義解釈資料の送付について(その2)が公開~H28年(2016)調剤報酬改定⑫

ゴールデンウィーク直前の週ということで忙しかった薬局が多かったのではないでしょうか?
やっと仕事を終えてネットを開いてみると、疑義解釈その2が公開されていますね。
今回はかなり少なめ。
ちゃっちゃとまとめてみます。

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イグザレルト・リクシアナ・エクア・ラピアクタ等に添付文書改訂指示

平成28年4月21日、厚労省医薬・生活衛生局は、新たな副作用が確認された医薬品について、添付文書を改訂するよう日本製薬団体連合会に通知しました。
イグザレルト、リクシアナ、エクア、ラピアクタ、ガバペン、ディレグラ等に重大な副作用が追記されます。
  
※副作用に関する記載を中心とした記事ですが、あくまでも医療従事者を対象とした記事です。副作用の追加=危険な薬剤というわけではないのがほとんどです。服用に際して自己判断を行わず医療従事者の指示にしたがってください。

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