薬剤師の脳みそ

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

このブログは薬局で働く薬剤師を中心とした医療従事者の方を対象に作成しています。
一般の方が閲覧した際に誤解を招くことのないように配慮しているつもりですが、医療従事者の方へ伝えることを最優先としています。
2020年11月からURLが変更となりました。(新URL https://yakuzaishi.love)
  

薬局を辞めたい・・・休み明けに薬局に行くのが憂鬱な方へ

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(ここからが記事本文になります)

(元々は2016.5.4に作成した記事ですが、修正を行っています)
ゴールんでウィーク!
みなさま、楽しくお過ごしでしょうか?
CM等では、今年は最大10連休!何て言ってますけど、多くの薬局の方は5月3日〜5日の3連休なんじゃないかと思います。
あまり長いと休み明けがしんどい・・・とは思いますが、4連休くらいは欲しかったってのが本音ですね。
こういう連休があると、まだ職場に完全には慣れていない新人薬剤師さんや新しい薬局に変わったばかりの薬剤師さんたちは、休み明けが憂鬱になりがちだと思います。
  
  

  
  

休み明けの憂鬱

憂鬱ぺんぎん

連休明け、休み明けの出社が嫌。
これは誰でも経験したことがあるものだと思います。
別に仕事や職場に不満はなくても、休み明けは憂鬱なものです。
  
休み明け(の月曜日)に憂鬱になることから、「月曜病」とか「ブルーマンデー症候群」って言ったりしますね。
日曜の夜6:30からのサザエさんを見ると、休みが終わってしまう・・・と憂鬱になることを「サザエさん症候群」と言ったりしますね。
つまり、それだけ、多くの人がこの気持ちを経験しているということですね。
  
何故、憂鬱になるかというのは人によって様々なのかもしれませんが、軽い適応障害の一種であることが多いかと思います。
仕事中の張り詰めた雰囲気から解放され、休み中のリズムに慣れてしまうと、仕事のリズムに体を戻すのが辛くなりますね。
  

休み明けを辛くしないために

ブルーマンデーに悩んでいる人は、月曜日からスムーズに仕事に復帰するための対策が必要です。
休み中と仕事の生活にギャップがありすぎると仕事再開が辛いですよね。
休み明けの1日目を乗り越えやすくするのも大切ですね。
なので、対策としては、

  • 休み中に夜更かしをしない(睡眠リズムを崩さない)
  • 休みをダラダラと過ごさず、疲れない程度に予定を入れる(外出する)
  • 休み明けに大きい仕事を入れない(自身で可能な範囲だけですが)
  • 週の半ばくらいプライベートの予定を入れる
  • 休みの最終日は夕方くらいから気持ちを仕事モードに切り替えていく(できるだけ早い段階で)
  • 休みの最終日は早く寝る

などでしょうか?
休み明けの初日をうまく乗り越えられるように計画することが大切ですね。
  

五月病

新社会人といえば・・・、と言うくらい有名な五月病。
これも適応障害の一種です。
4月から新しい環境、仕事に馴染むために頑張り続けてきた緊張の糸が連休によって切れてしまいます。
その結果、休み明けの仕事再開にうまく適応できない症状ですね。
  
ただ、薬局の場合は五月の連休明けに症状が起きることは少ないかもしれません。
連休明けは目が回るほど忙しいっていう薬局が多いですからね。
むしろ、考えてる暇はないはずです。
なので、忙しさもひと段落した6月くらいに症状が出るってことも多いかもしれません。
会社によっては新人研修の期間等が異なるので、発症時期も違うかもしれません。
  

五月病にならないために

連休明けの対策については上記と同じです。
実際に、GWの生活リズムの乱れが五月病の原因の一つとなることは医学的にも知られています。
  
主に環境の変化が五月病の原因です。
新生活の環境の変化にうまく適応できないために起こります。
つまり、「想像(期待)していた生活と現実のギャップ」が原因です。
なので、適応に時間がかかっているだけであれば、時間が解決してくれるはずです。
そのため、年配の方からは「新人の通過儀礼」「放っておけば治る」と言われがちです。
  
ですが、当の本人は苦しいわけですから、できることなら苦しまない方がいいです。
なので、以下のような対策が必要かなと思います。
  1. 適応が完了するまでのストレスを緩和する
    • 同期、友人、家族等、相談できる相手を作る
    • 悩みを共有することで孤独にならない
    • 没頭できる趣味を作る
    • スポーツなど体を動かすことを心がける
    • 質の良い睡眠リズムを維持する
  2. うまく適応するために
    • 自分のストレスの原因を突き止める(上司・同僚・疲れ・生活環境等)
    • 原因に対する対策を繰り返す(放っておくだけでは悪化)
    • とは言ってもストレスを一人で抱え込むことのないようにバランスをとる
ケースによって色々あるとは思います。
個人的には睡眠の質には対策を心がけています。
  

質の高い睡眠のために心がけていること

個人的に意識していることです。
不眠症の指導等でもお馴染みですよね。

  • 就寝時間と起床時間を一定にする
  • 就寝の3時間前には夕食(最後の食事)を終える
  • 就寝の一時間前くらいに入浴(熱すぎない温度)
  • 朝起きたら日差しを浴びる
  • 夜の九時以降はデジタル機器の使用を避ける

最後は守れてませんね(笑)
  
  

全てが乗り越えれる問題とは限らない?

色々書きましたが、全てが適応できることとは限りません。
適応障害という表現をしましたが、社会人として適応しなければいけないことがほとんどですが、そうでないこと・無理なことも存在します。
上の方に、人に相談することを書きましたが、多くの人に相談し、その意見から適応できない、する必要はないという結論に至ることもあると思います。
  
ただ、新人であったり、慣れない環境に入ったばかりの人であれば、おかしい・納得できない・受け入れられないと思うことでも、時間が解決してくれることが多く存在します。
自身がまだ未熟な場合、自己判断だけでは、楽な方に考えがいってしまいがちです。
なので、あまり短絡的に行動はして欲しくないし、すべきではないと思います。
そのため、悩みが大きくなってしまい、抱えきれなくなった場合は、まず、先輩や上司に相談すべきではないかと思います。
そこで、自分の悩みを解決してくれることもありますし、どのように考えて受け入れていくべきなのか、経験に基づいて教えてくれるはずです。
何事も否定的に見続けるのではなく、視点を変えて肯定的に見ていくことが大切です。
  

短絡的に「合わないから辞める」とならないように

合わないから・・・とすぐに見限ってしまったり、周りの声が耳に届かなくなる場合があります。
精神的に病んでまで続けるべきとは思いませんが、そうでなければ何もかも否定的に見ることがないようにしてみてください。
もし、辞める未来が決まっているとしても。
その会社に薬局に所属している限りは、そこで経験できること、得ることができることはしっかりと身につけてください。
そうしないと次でも同じ結果が待っています。
  
その職場が「たまたま合わなかっただけ」なので、次に行けば問題ないのだとしても。
そんな貴重な経験をしっかりと次に活かさない手はありません。
そのためにも、否定的ではなく、肯定的にその問題と向き合い、やれることをやり尽くした上で次を考えるべきです。
  
なので、周りに相談する、上司に相談する、自分の問題点を改善し続けるということをやり尽くした方がきっといいはずです。
他の会社にいる友人に相談してもいいですし、紹介会社に登録して相談してもいいと思います。
その人達が信頼に足る人達であれば、ダメなところはダメと言ってくれるはずです。
紹介会社の場合、転職後も継続して勤務してくれないと契約成功となりませんし、紹介する会社との信頼関係もありますから、なんでもかんでも手放しでOKとはならず、現実的なアドバイスをしてくれると思います。
特にファルマスタッフは日本調剤の子会社である強みを生かしており、現場・業界についてしっかりと理解しているエージェントが豊富です。
転職についての相談も受け付けているので一度相談してみてはどうでしょう?

そこでしっかり相談するためにも、自分が今の会社の何に不満を感じて悩んでいるのかを追求しておかないとダメです。
どこの職場でも乗り越えなければいけないことであればそう言ってくれるはずじゃないかなと思います。
  
そういったことを追求した先に、初めて、辞めるが存在すると思いますし、その経験を生かして、転職に成功するという結果があるんじゃないかなと思います。
  
  

楽しく働くべき

薬局の仕事は、患者さんの健康・命に関わる大切な仕事です。
ミスを起こさないためにも、自分の実力が出し切れるように、精神面・肉体面のコンディションを保っていないといけません。
悩みごとを抱えている状態ではミスが増えるのは当たり前です。
  
ですが、我々は医療人であると同時に社会人ですし、雇用を受けている以上、組織人でもあります。
組織の一員としてどのような行動をとるべきかということも考え、学んでいかなければいけません。
そうすることで、乗り越えていくことで、自分の仕事がより輝き、楽しいものに変わっていくのではないかと思います。
  
早く仕事に行きたい!とまで言えなくても、明日薬局でこういうことしたいなあ、と楽しみにして休みを終えれるようになって欲しいなと思います。

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