薬剤師の脳みそ

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

新医薬品の投薬期間(処方日数)制限一覧(2019年6月10日更新)

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新薬の投与日数(処方日数)制限一覧についてまとめます。
2019年5月1日からはアレサガテープ、グーフィス錠、サチュロ錠100、シダキュアスギ花粉舌下錠、リムパーザ錠、レキサルティ錠の投与制限が解除され、長期投与が可能となりました。
2019年5月22日には新医薬品としてアーリーダ錠60mg、スマイラフ錠、ビバンセカプセルが薬価収載されました。
2019年6月1日からはアジレクト錠、オルケディア錠、シベクトロ錠200mg、パルモディア錠0.1mg、プレバイミス錠240mg、ヘムライブラ皮下注、ラパリムスゲル0.2%の投与制限が解除され、長期投与が可能となりました。
  
  

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新医薬品の投与日数制限解除日一覧(2019.6.1)
  
  

新薬の投与(処方)日数制限

療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づき厚生労働大臣が定める掲示事項等の一部を改正する告示(平成30年厚生労働省告示第42号)
新医薬品の投薬期間は1回14日分を限度とされています。
この日数制限は薬価基準収載の翌月から一年間と決められてます。
  

投与期間の上限が免除される場合

旅程その他の事情を考慮し、必要最低限の範囲において、1回30日分を限度として投与してさし支えないもとのする。
引用元:厚生労働省保険局医療課長通知 保医発第0404001号(平成14年4月4日付)
上に示す通知に記載されている通り、「旅程その他の事情」がある場合、「必要最低限の範囲において、1回30日分を限度」として長期投与が可能となっています。
  
具体的には、以下の場合についてです。
  • 長期休暇
    • ゴールデンウィーク
    • 年末年始
  • 海外渡航
これらにあてはまる場合、14日分の投与制限のある医薬品について、30日分を限度として必要最小限の範囲での投与が可能となっています。
なお、お盆休みは法定休暇ではないので長期休暇の対象にはなりません。
また、長期休暇の理由で日数制限を解除できるのは、14日後が休みにかかる場合のみとなっています。
要は12月の上旬に「長期休暇のため」日数制限を免除することはできないということです。
  

投与期間に上限のある薬を長期投与する場合のレセプト記載

「旅程その他の事情」を理由に長期投与を行う場合、その理由をレセプト*1の摘要欄に記載する必要があります。
項番14 長期の旅行等特殊の事情がある場合に、日数制限を超えて投与された場合
長期の旅行等特殊の事情がある場合において、必要があると認められ、投薬量が1回14日分を限度とされる内服薬及び外用薬であって14日を超えて投与された場合は、処方箋の備考欄に記載されている長期投与の理由を転記すること。
引用元:保医発0326第5号「診療報酬請求書等の記載要領等について」等の一部改正について(平成30年3月26日)
  
具体的には、

  • 「長期連休のため長期投与」
  • 「年末年始のため長期投与」
  • 「海外渡航のため長期投与」

のようにレセプト適応欄に理由を記載します。
  

投与制限の解除月ごとの一覧

投与制限解除が近いものから順番に列挙します。
  

解除済:2019年5月1日(令和元年5月1日)に長期処方が解禁された医薬品

  • アレサガテープ4mg
  • アレサガテープ8mg
  • グーフィス錠5mg
  • サチュロ錠100mg
  • シダキュアスギ花粉舌下錠2000JAU
  • シダキュアスギ花粉舌下錠5000JAU
  • リムパーザ錠100mg
  • リムパーザ錠150mg
  • レキサルティ錠1mg
  • レキサルティ錠2mg

  

解除済:2019年6月1日(令和元年6月1日)に長期処方が解禁された医薬品

  • アジレクト錠1mg
  • アジレクト錠0.5mg
  • オルケディア錠1mg
  • オルケディア錠2mg
  • シベクトロ錠200mg
  • パルモディア錠0.1mg
  • プレバイミス錠240mg
  • ヘムライブラ皮下注30mg:2瓶(1瓶/週)
  • ヘムライブラ皮下注60mg :2瓶(1瓶/週)
  • ヘムライブラ皮下注90mg :2瓶(1瓶/週)
  • ヘムライブラ皮下注105mg :2瓶(1瓶/週)
  • ヘムライブラ皮下注150mg :2瓶(1瓶/週)
  • ラパリムスゲル0.2%

  

2019年9月1日(令和元年9月1日)に長期処方が解禁される医薬品

  • ジェミーナ配合錠(例外的に投与制限:30日間)
  • スピラマイシン錠150万単位「サノフィ」
  • ダフクリア錠200mg
  • レフィキシア静注用500
  • レフィキシア静注用1000
  • レフィキシア静注用2000

※同時に薬価収載されたもののうちオデフシィ配合錠は新薬の投与日数制限の対象外
  

2019年12月1日(令和元年12月1日)に長期処方が解禁される医薬品

  • エイベリス点眼液0.002%
  • ジビイ静注用500
  • ジビイ静注用1000
  • ジビイ静注用2000
  • ジビイ静注用3000
  • ゾスパタ錠40mg
  • フィラジル皮下注30mgシリンジ
  • ベオーバ錠50mg
  • ベージニオ錠50mg
  • ベージニオ錠100mg
  • ベージニオ錠150mg
  • モビコール配合内用剤
  • ローブレナ錠25mg
  • ローブレナ錠100mg

※同時に薬価収載されたもののうちトラディアンス配合錠AP/BP、メトアナ配合錠LD/HDは新薬の投与日数制限の対象外
  

2020年3月1日(令和2年3月1日)に長期処方が解禁される医薬品

  • エプクルーサ配合錠
  • セリンクロ錠10mg
  • タリージェ錠2.5mg
  • タリージェ錠5mg
  • タリージェ錠10mg
  • タリージェ錠15mg
  • デムサーカプセル250mg
  • ビジンプロ錠15mg
  • ビジンプロ錠45mg
  • ビラフトビカプセル50mg
  • ミネブロ錠1.25mg
  • ミネブロ錠2.5mg
  • ミネブロ錠5mg
  • メクトビ錠15mg
  • レルミナ錠40mg

  

2020年6月1日(令和2年6月1日)に長期処方が解禁される医薬品

  • アーリーダ錠60mg
  • スマイラフ錠50mg
  • スマイラフ錠100ng
  • ビバンセカプセル20mg
  • ビバンセカプセル30mg

※同時に薬価収載されたもののうちロスーゼット配合錠LD/HD、テリルジーエリプタ14吸入/30吸入は新薬の投与日数制限の対象外
  

新医薬品の投与制限の対象となっている医薬品一覧

解除月ではなく医薬品名の五十音順に並べます。
医薬品名 解除月
アーリーダ錠60mg 2020年6月1日
(令和2年6月1日)
エイベリス点眼液0.002% 2019年12月1日
(令和元年12月1日)
エプクルーサ配合錠 2020年3月1日
(令和2年3月1日)
ジェミーナ配合錠
(例外的に30日間の投与制限)
2019年9月1日
(令和元年9月1日)
ジビイ静注用500
ジビイ静注用1000
ジビイ静注用2000
ジビイ静注用3000
2019年12月1日
(令和元年12月1日)
スピラマイシン錠150万単位「サノフィ」 2019年9月1日
(令和元年9月1日)
スマイラフ錠50mg
スマイラフ錠100mg
2020年6月1日
(令和2年6月1日)
セリンクロ錠10mg 2020年3月1日
(令和2年3月1日)
ゾスパタ錠40mg 2019年12月1日
(令和元年12月1日)
ダフクリア錠200mg 2019年9月1日
(令和元年9月1日)
タリージェ錠2.5mg
タリージェ錠5mg
タリージェ錠10mg
タリージェ錠15mg
2020年3月1日
(令和2年3月1日)
デムサーカプセル250mg 2020年3月1日
(令和2年3月1日)
ビジンプロ錠15mg
ビジンプロ錠45mg
2020年3月1日
(令和2年3月1日)
ビバンセカプセル20mg
ビバンセカプセル30mg
2020年6月1日
(令和2年6月1日)
ビラフトビカプセル50mg 2020年3月1日
(令和2年3月1日)
フィラジル皮下注30mgシリンジ 2019年12月1日
(令和元年12月1日)
ベオーバ錠50mg 2019年12月1日
(令和元年12月1日)
ベージニオ錠50mg
ベージニオ錠100mg
ベージニオ錠150mg
2019年12月1日
(令和元年12月1日)
ミネブロ錠1.25mg
ミネブロ錠2.5mg
ミネブロ錠5mg
2020年3月1日
(令和2年3月1日)
メクトビ錠15mg 2020年3月1日
(令和2年3月1日)
モビコール配合内用剤 2019年12月1日
(令和元年12月1日)
レフィキシア静注用500
レフィキシア静注用1000
レフィキシア静注用2000
2019年9月1日
(令和元年9月1日)
レルミナ錠40mg 2020年3月1日
(令和2年3月1日)
ローブレナ錠25mg
ローブレナ錠100mg
2019年12月1日
(令和元年12月1日)

*1:調剤報酬明細書

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