薬剤師の脳みそ

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

このブログは薬局で働く薬剤師を中心とした医療従事者の方を対象に作成しています。一般の方が閲覧した際に誤解を招くことのないように配慮しているつもりですが、医療従事者の方へ伝えることを最優先としています。何卒、ご理解ください。   

新医薬品の投与日数制限一覧(2020年3月3日更新)

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新薬の投与日数(処方日数)制限一覧についてまとめます。
2019年11月19日に新医薬品として薬価収載されたもののうち、エクフィナ錠50mg、エベレンゾ錠、コララン錠、トリンテリックス錠、ハルロピテープ、フィアスプ注、ベネクレクスタ錠、ラスビック錠75mgが投与日数制限の対象となっています。
2019年12月1日にエイベリス点眼液0.002%、ゾスパタ錠40mg、ベオーバ錠50mg、ベージニオ錠50mg/100mg/150mg、モビコール配合内用剤、ローブレナ錠25mg/100mgの投与制限が解除され、長期投与が可能となりました。
2019年3月1日にエプクルーサ配合錠、セリンクロ錠10mg、タリージェ錠2.5mg/5mg/10mg/15mg、デムサーカプセル250mg、ビジンプロ錠15mg/45mg、ビラフトビカプセル50mg、ミネブロ錠1.25mg/2.5mg/5mg、メクトビ錠15mg、レルミナ錠40mgの投与制限が解除され、長期投与が可能となりました。
  
  

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新薬の投与(処方)日数制限

療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づき厚生労働大臣が定める掲示事項等の一部を改正する告示(平成30年厚生労働省告示第42号)
新医薬品の投薬期間は1回14日分を限度とされています。
この日数制限は薬価基準収載の翌月から一年間と決められてます。
  

投与期間の上限が免除される場合

旅程その他の事情を考慮し、必要最低限の範囲において、1回30日分を限度として投与してさし支えないもとのする。
引用元:厚生労働省保険局医療課長通知 保医発第0404001号(平成14年4月4日付)
上に示す通知に記載されている通り、「旅程その他の事情」がある場合、「必要最低限の範囲において、1回30日分を限度」として長期投与が可能となっています。
  
具体的には、以下の場合についてです。
  • 長期休暇
    • ゴールデンウィーク
    • 年末年始
  • 海外渡航
これらにあてはまる場合、14日分の投与制限のある医薬品について、30日分を限度として必要最小限の範囲での投与が可能となっています。
なお、お盆休みは法定休暇ではないので長期休暇の対象にはなりません
また、長期休暇の理由で日数制限を解除できるのは、14日後が休みにかかる場合のみとなっています。
例えば12月の上旬に「長期休暇のため」日数制限を免除することはできないということです。
Point!


旅程その他の事情を理由に長期投与を行う場合

  • 30日分を越すことはできない
  • お盆休みは対象外
  • 14日後が受診不可の場合に長期投与可能

たまに30日分の薬を35日分で出そうとする処方を見ることがありますが、ダメです!

  

投与期間に上限のある薬を長期投与する場合のレセプト記載

「旅程その他の事情」を理由に長期投与を行う場合、その理由をレセプト*1の摘要欄に記載する必要があります。
項番14 長期の旅行等特殊の事情がある場合に、日数制限を超えて投与された場合
長期の旅行等特殊の事情がある場合において、必要があると認められ、投薬量が1回14日分を限度とされる内服薬及び外用薬であって14日を超えて投与された場合は、処方箋の備考欄に記載されている長期投与の理由を転記すること。
引用元:保医発0326第5号「診療報酬請求書等の記載要領等について」等の一部改正について(平成30年3月26日)
  
具体的には、

  • 「長期連休のため長期投与」
  • 「年末年始のため長期投与」
  • 「海外渡航のため長期投与」

のようにレセプト適応欄に理由を記載します。
  

投与制限解除済みもの

過去半年くらいに投与制限が解除されたものです。
  

解除済:2019年9月1日(令和元年9月1日)に長期処方が解禁された医薬品

  • ジェミーナ配合錠(例外的に投与制限:30日間)
  • スピラマイシン錠150万単位「サノフィ」
  • ダフクリア錠200mg

※同時に薬価収載されたもののうちオデフシィ配合錠は新薬の投与日数制限の対象外
  

解除済:2019年12月1日(令和元年12月1日)に長期処方が解禁された医薬品

  • エイベリス点眼液0.002%
  • ゾスパタ錠40mg
  • ベオーバ錠50mg
  • ベージニオ錠50mg/100mg/150mg
  • モビコール配合内用剤
  • ローブレナ錠25mg/100mg

※同時に薬価収載されたもののうちトラディアンス配合錠AP/BP、メトアナ配合錠LD/HDは新薬の投与日数制限の対象外
  

解除済:2020年3月1日(令和2年3月1日)に長期処方が解禁された医薬品

  • エプクルーサ配合錠
  • セリンクロ錠10mg
  • タリージェ錠2.5mg/5mg/10mg/15mg
  • デムサーカプセル250mg
  • ビジンプロ錠15mg/45mg
  • ビラフトビカプセル50mg
  • ミネブロ錠1.25mg/2.5mg/5mg
  • メクトビ錠15mg
  • レルミナ錠40mg

  

投与制限の解除月ごとの一覧

投与制限解除が近いものから順番に列挙します。
  

2020年6月1日(令和2年6月1日)に長期処方が解禁される医薬品

  • アーリーダ錠60mg
  • スマイラフ錠50mg/100mg
  • ビバンセカプセル20mg/30mg

※同時に薬価収載されたもののうちロスーゼット配合錠LD/HD、テリルジーエリプタ14吸入/30吸入は新薬の投与日数制限の対象外
  

2020年10月1日(令和2年10月1日)に長期処方が解禁される医薬品

  • アジマイシン点眼液1%
  • ゾルトファイ配合注フレックスタッチ
  • ビベスピエアロスフィア28吸入
  • ビレーズトリエアロスフィア56吸入
  • ミニリンメルトOD錠25µg/50µg
  • ロズリートレクカプセル100mg/200mg
  • ロナセンテープ20mg/30mg/40mg

  

2020年12月1日(令和2年12月1日)に長期処方が解禁される医薬品

  • エクフィナ錠50mg
  • エベレンゾ錠20mg/50mg/100mg
  • コララン錠2.5mg/5mg/7.5mg
  • トリンテリックス錠10mg/20mg
  • ハルロピテープ8mg/16mg/24mg/32/mg/40mg
  • フィアスプ注 フレックスタッチ
  • フィアスプ注 ペンフィル
  • フィアスプ注 100単位/mL
  • ベネクレクスタ錠10mg/50mg/100mg
  • ラスビック錠75mg

※同時に薬価収載されたもののうちアイベータ配合点眼液は新薬の投与日数制限の対象外
  

新医薬品の投与制限の対象となっている医薬品一覧

解除月ではなく医薬品名の五十音順に並べます。
画像版はこちらです。
索引 医薬品名 解除月
アジマイシン点眼液1% 2020年10月1日
(令和2年10月1日)
アーリーダ錠60mg 2020年6月1日
(令和2年6月1日)
エクフィナ錠50mg 2020年12月1日
(令和2年12月1日)
エベレンゾ錠20mg/50mg/100mg 2020年12月1日
(令和2年12月1日)
コララン錠2.5mg/5mg/7.5mg 2020年12月1日
(令和2年12月1日)
スマイラフ錠50mg/100mg 2020年6月1日
(令和2年6月1日)
ゾルトファイ配合注フレックスタッチ 2020年10月1日
(令和2年10月1日)
トリンテリックス錠10mg/20mg 2020年12月1日
(令和2年12月1日)
ハルロピテープ8mg/16mg/24mg/32mg/40mg 2020年12月1日
(令和2年12月1日)
ビバンセカプセル20mg/30mg 2020年6月1日
(令和2年6月1日)
ビベスピエアロスフィア28吸入 2020年10月1日
(令和2年10月1日)
ビレーズトリエアロスフィア56吸入 2020年10月1日
(令和2年10月1日)
フィアスプ注 フレックスタッチ
フィアスプ注 ペンフィル
フィアスプ注 100単位/mL
2020年12月1日
(令和2年12月1日)
ベネクレクスタ錠10mg/50mg/100mg 2020年12月1日
(令和2年12月1日)
ミニリンメルトOD錠25µg/50µg 2020年10月1日
(令和2年10月1日)
ラスビック錠75mg 2020年12月1日
(令和2年12月1日)
ロズリートレクカプセル100mg/200mg 2020年10月1日
(令和2年10月1日)
ロナセンテープ20mg/30mg/40mg 2020年10月1日
(令和2年10月1日)

*1:調剤報酬明細書

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