薬剤師の脳みそ〜くすりと医療制度

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

新医薬品の投与日数(処方日数)制限一覧(平成30年12月1日更新)

新人薬剤師さんへ
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新薬の投与日数(処方日数)制限一覧についてまとめます。
平成30年12月1日からイブランスカプセル、マヴィレット配合錠、ルパフィン錠10mg、レクタブル2mg注腸フォーム14回は投与制限が解除され、長期投与が可能となりました。
  
  

  
  

新薬の投与(処方)日数制限

療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づき厚生労働大臣が定める掲示事項等の一部を改正する告示(平成30年厚生労働省告示第42号)
新医薬品の投薬期間は1回14日分を限度とされています。
この日数制限は薬価基準収載の翌月から一年間と決められてます。
  

投与期間の上限が免除される場合

厚生労働省保険局医療課長通知 保医発第0404001号(平成14年4月4日付)
旅程その他の事情を考慮し、必要最低限の範囲において、1回30日分を限度として投与してさし支えないもとのする。
上に示す通知に記載されている通り、「旅程その他の事情」がある場合、「必要最低限の範囲において、1回30日分を限度」として長期投与が可能となっています。
  
具体的には、以下の場合についてです。
  • 長期休暇
    • ゴールデンウィーク
    • 年末年始
  • 海外渡航
これらにあてはまる場合、14日分の投与制限のある医薬品について、30日分を限度として必要最小限の範囲での投与が可能となっています。
なお、お盆休みは法定休暇ではないので長期休暇の対象にはなりません。
また、長期休暇の理由で日数制限を解除できるのは、14日後が休みにかかる場合のみとなっています。
要は12月の上旬に「長期休暇のため」日数制限を免除することはできないということです。
  

投与期間に上限のある薬を長期投与する場合のレセプト記載

「旅程その他の事情」を理由に長期投与を行う場合、その理由をレセプト*1の摘要欄に記載する必要があります。
保医発0326第5号「診療報酬請求書等の記載要領等について」等の一部改正について(平成30年3月26日)
項番14 長期の旅行等特殊の事情がある場合に、日数制限を超えて投与された場合
長期の旅行等特殊の事情がある場合において、必要があると認められ、投薬量が1回14日分を限度とされる内服薬及び外用薬であって14日を超えて投与された場合は、処方箋の備考欄に記載されている長期投与の理由を転記すること。
具体的には、

  • 「連休のため長期投与」
  • 「年末年始のため長期投与」
  • 「海外渡航のため長期投与」

のようにレセプト適応欄に理由を記載します。
  
  

投与制限の解除月ごとの一覧

投与制限解除が近いものから順番に列挙します。
  

解除済:平成30年9月1日(2018年9月1日)に長期処方が解除された医薬品

直近で制限が解除された医薬品も残しておきます。
以下の医薬品は平成30年9月1日に新薬投与日数制限の対象から外れています。

  • アメナリーフ錠200mg
  • オルミネント錠2mg
  • オルミネント錠4mg
  • ビプレッソ徐放錠50mg
  • ビプレッソ徐放錠100mg

  

解除済:平成30年12月1日(2018年12月1日)に長期処方が解除された医薬品

  • イブランスカプセル25mg
  • イブランスカプセル125mg
  • ケブザラ皮下注150mgシリンジ
  • ケブザラ皮下注200mgシリンジ
  • マヴィレット配合錠
  • ルパフィン錠10mg
  • レクタブル2mg注腸フォーム14回

  

平成31年5月1日(2019年5月1日)に長期処方が解禁される医薬品

  • アレサガテープ4mg
  • アレサガテープ8mg
  • グーフィス錠5mg
  • サチュロ錠100mg
  • シダキュアスギ花粉舌下錠2000JAU
  • シダキュアスギ花粉舌下錠5000JAU
  • リムパーザ錠100mg
  • リムパーザ錠150mg
  • レキサルティ錠1mg
  • レキサルティ錠2mg

  

平成31年6月1日(2019年6月1日)に長期処方が解禁される医薬品

  • アジレクト錠1mg
  • アジレクト錠0.5mg
  • オルケディア錠1mg
  • オルケディア錠2mg
  • シベクトロ錠200mg
  • パルモディア錠0.1mg
  • プレバイミス錠240mg
  • ヘムライブラ皮下注30mg:2瓶(1瓶/週)
  • ヘムライブラ皮下注60mg :2瓶(1瓶/週)
  • ヘムライブラ皮下注90mg :2瓶(1瓶/週)
  • ヘムライブラ皮下注105mg :2瓶(1瓶/週)
  • ヘムライブラ皮下注150mg :2瓶(1瓶/週)
  • ラパリムスゲル0.2%

  

平成31年9月1日(2019年9月1日)に長期処方が解禁される医薬品

  • ジェミーナ配合錠(例外的に投与制限:30日間)
  • スピラマイシン錠150万単位「サノフィ」
  • ダフクリア錠200mg
  • レフィキシア静注用500
  • レフィキシア静注用1000
  • レフィキシア静注用2000

※同時に薬価収載されたもののうちオデフシィ配合錠は新薬の投与日数制限の対象外
  

平成31年12月1日(2019年12月1日)に長期処方が解禁される医薬品

  • エイベリス点眼液0.002%
  • ジビイ静注用500
  • ジビイ静注用1000
  • ジビイ静注用2000
  • ジビイ静注用3000
  • ゾスパタ錠40mg
  • フィラジル皮下注30mgシリンジ
  • ベオーバ錠50mg
  • ベージニオ錠50mg
  • ベージニオ錠100mg
  • ベージニオ錠150mg
  • モビコール配合内用剤
  • ローブレナ錠25mg
  • ローブレナ錠100mg

※同時に薬価収載されたもののうちトラディアンス配合錠AP/BP、メトアナ配合錠LD/HDは新薬の投与日数制限の対象外
  
  

新医薬品の投与制限の対象となっている医薬品一覧

解除月ではなく医薬品名の五十音順に並べます。
医薬品名 解除月
アジレクト錠0.5mg
アジレクト錠1mg
平成31年6月1日
(2019年6月1日)
アレサガテープ4mg
アレサガテープ8mg
平成31年5月1日
(2019年5月1日)
エイベリス点眼液0.002% 平成31年12月1日
(2019年12月1日)
グーフィス錠5mg 平成31年5月1日
(2019年5月1日)
サチュロ錠100mg 平成31年5月1日
(2019年5月1日)
ジェミーナ配合錠
(例外的に30日間の投与制限)
平成31年9月1日
(2019年9月1日)
シダキュアスギ花粉舌下錠2000JAU
シダキュアスギ花粉舌下錠5000JAU
平成31年5月1日
(2019年5月1日)
ジビイ静注用500
ジビイ静注用1000
ジビイ静注用2000
ジビイ静注用3000
平成31年12月1日
(2019年12月1日)
シベクトロ錠200mg 平成31年6月1日
(2019年6月1日)
スピラマイシン錠150万単位「サノフィ」 平成31年9月1日
(2019年9月1日)
ゾスパタ錠40mg 平成31年12月1日
(2019年12月1日)
ダフクリア錠200mg 平成31年9月1日
(2019年9月1日)
パルモディア錠0.1mg 平成31年6月1日
(2019年6月1日)
フィラジル皮下注30mgシリンジ 平成31年12月1日
(2019年12月1日)
プレバイミス錠240mg 平成31年6月1日
(2019年6月1日)
ベオーバ錠50mg 平成31年12月1日
(2019年12月1日)
ベージニオ錠50mg
ベージニオ錠100mg
ベージニオ錠150mg
平成31年12月1日
(2019年12月1日)
ヘムライブラ皮下注30mg
ヘムライブラ皮下注60mg
ヘムライブラ皮下注90mg
ヘムライブラ皮下注105mg
ヘムライブラ皮下注150mg
平成31年6月1日
(2019年6月1日)
モビコール配合内用剤 平成31年12月1日
(2019年12月1日)
ラパリムスゲル0.2% 平成31年6月1日
(2019年6月1日)
リムパーザ錠100mg
リムパーザ錠150mg
平成31年5月1日
(2019年5月1日)
レキサルティ錠1mg
レキサルティ錠2mg
平成31年5月1日
(2019年5月1日)
レフィキシア静注用500
レフィキシア静注用1000
レフィキシア静注用2000
平成31年9月1日
(2019年9月1日)
ローブレナ錠25mg
ローブレナ錠100mg
平成31年12月1日
(2019年12月1日)

*1:調剤報酬明細書