薬剤師の脳みそ

調剤薬局で働く薬剤師が脳内で考えていることや仕事の中で得た知識をまとめるブログです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。

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アイミクス配合錠

今日は薬局でアイミクス配合錠の勉強会でした。
大日本住友と塩野義の併売(一銘柄)ですが、勉強会は塩野義さんにお願いしました。

イルベサルタン(商品名:アバプロ/イルベタン)とアムロジピン(商品名:アムロジン/ノルバスク)の配合剤です。

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アムロジピンは言わずと知れたカルシウム拮抗薬のエース。
イルベサルタンは強くて(オルメサルタンに次いで二番目)作用が長くて(ミカルディスに次いで二番目)、
腎保護のエビデンスをもつ(腎臓移行性は一番)ARB。

イルベサルタンは100mgで固定、アムロジピンは5mgと10mgの高用量。
アイミクス配合錠LDがイルベサルタン100mg+アムロジピン5mg
アイミクス配合錠HDがイルベサルタン100mg+アムロジピン10mg

アイミクスの名前の由来は、
ア(ムロジピン) イ(ルベサルタン) ミ(ッ)クス
だそうです。
てっきり、イルベサルタンのI(アイ)だと思ってたら、
アムロジピンとイルベサルタンでした。

パッケージは塩野義のものもめっちゃ大日本住友っぽいです。

特徴としては作用の強さ。
ARBとCCBの配合剤で唯一アムロジピン10mgが採用されています。

データとしてアムロジピン5mgまたはイルベサルタン100mgをアイミクスLDに、
また、アムロジピン10mgをアイミクスHDに変更することで有意に降圧しましたよ、と。
まあ、そりゃそうですね。
イルベサルタンが追加になることで尿中アルブミンが低下するのも当たり前だよなあ…。

腎臓移行性の高いイルベサルタン。
腎保護作用が強いことはよく知っているのでもっとそれを活かしたデータが欲しいところ。
糖尿病性腎症の適応も今のところ取得予定はないようです。
糖尿病専門医からも処方ではイルベサルタンが増えている気がするんだけどなあ。

不勉強のため今日初めて知ったんですが、
イルベサルタンにも尿酸低下作用があるんですね。
イルベサルタンはURAT1/URATv1の二つのトランスポーターに作用し、尿酸を低下させるそうです。
でも、尿酸低下作用はロサルタン(商品名:ニューロタン)には及ばないとか。
ロサルタンはユリノームと同じくURAT1のみに作用なんですが、結号率の差なんでしょうか?

あとはアムロジピン…というよりCCBによる浮腫はイルベサルタン…というよりARBがカバーしてくれるってデータもありましたね。

発売は11月下旬以降。
薬価はアバプロ/イルベタンの薬価とアムロジンの薬価を足したものの8割なんで今までの配合剤より高め。
これはアムロジン販売メーカーである大日本住友が製造するためだそうです。
(他メーカーはアムロジピンは後発医薬品扱い)
うーん。

この組み合わせだからこれがいい!
ってのがあればいいのにってには欲張りすぎなんでしょうか?
配合剤があることでイルベサルタンを使おうって言う選択肢が増えるのはわかるのですが、
それだけでは寂しい気がするのです。
まあ、配合剤ってのはそういうものだと言われればそれまでなんですけどね。
後発だけにプラスαを期待してしまいます。

ちなみに、イルベサルタンとトリクロルメチアジド(商品名:フルイトラン)の合剤は来年登場予定だそうです。
これももっと早ければなあ…。
でも、けっこう期待しています。


以下、2012.12.19追記
アイミクス発売されましたね。
塩野義と大日本住友、それぞれが販売するのはいいんですが…。
ヒートのデザインが違う…。
メーカー名だけなんですが。
完全に同じにして欲しかったなあ。

written by iHatenaSync