薬剤師の脳みそ

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

このブログは薬局で働く薬剤師を中心とした医療従事者の方を対象に作成しています。
一般の方が閲覧した際に誤解を招くことのないように配慮しているつもりですが、医療従事者の方へ伝えることを最優先としています。
2020年11月からURLが変更となりました。(新URL https://yakuzaishi.love)
  

平成30年6月15日に薬価収載されるジェネリック医薬品一覧

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(ここからが記事本文になります)

2018年2月15日、6月発売予定の後発医薬品が承認されました。
6月14日付の官報で薬価が告示されており、15日に薬価収載されます。
注目は、タミフル・アイミクス・ボノテオ・ラミクタール・エイゾプト・コソプトのジェネリックです。
  
  

  
  
平成30年2月15日付承認一覧はこちら。
https://nk.jiho.jp/sites/default/files/nk/document/2018/02/18年6月後発品追補資料.pdf
  
  

今回初めて承認されたジェネリック医薬品

まずは、今回初めて承認されたジェネリック医薬品についてまとめます。
  

アイミクス配合錠のジェネリック医薬品は10社越え

アイミクス配合錠(成分名:イルベサルタン・アムロジピンベシル酸塩錠)のジェネリック、統一名称はイルアミクス配合錠です。
一気に20社が参入ということで、薬価は先発品であるアイミクスの0.4掛けです。

  • イルアミクス配合錠HD:DSPB、EE、オーハラ、杏林、ケミファ、サワイ、サンド、三和、JG、武田テバ、TCK、トーワ、日医工、ファイザー、YD(、MED、アメル、ツルハラ、DSEP、ニプロ)
  • イルアミクス配合錠LD:DSPB、EE、オーハラ、杏林、ケミファ、サワイ、サンド、三和、JG、武田テバ、TCK、トーワ、日医工、ファイザー、YD(、MED、アメル、ツルハラ、DSEP、ニプロ)

()内は承認は取得していますが薬価収載は見送りのようです。
  

アイミクス配合錠のAGはイルアミクス配合錠「DSPB」

イルベサルタンに続いて、イルアミクスもDSファーマバイオメディカルがオーソライズジェネリック(AG*1)の製造承認を
取得しています。
今回のイルアミクスはアイミクスと同じ工場、同じラインで製造すると言うことなので、ジェネリックに抵抗感を示す患者さんにも説明はしやすいかと思います。
AGを積極的に採用している薬局にとっては嬉しいですね。
  

製造承認を受けたが薬価収載されないものも・・・

製造承認を受けていた中で、第一三共(DSEP)とニプロ(NP)については発売中止となっています。
薬価収載もされず、将来的に発売する予定もないようです。
  
イルアミクス配合錠LD/HD「DSEP」の薬価収載・発売の取り止めに関するご案内
製剤の光安定性試験において、開封後の製剤が光に不安定であることが判明しました。調剤後の製品品質に影響を与える可能性が否定できないと判断したため、今回の薬価収載・発売を取り止めることと致しました。
  

イルベサルタン・アムロジピンベシル酸塩配合錠として初のOD錠は薬価収載見送りに

今回も東和薬品がOD錠の承認を取得しています。

  • イルアミクス配合OD錠HD「トーワ」
  • イルアミクス配合OD錠LD「トーワ」

ですが、発売は未定、薬価収載は見送りのようです。
東和薬品のOD錠は分包機でも割れず薬品名が見やすく印字されている(RACTAB技術)ので結構好きなんですが残念です。
  

薬価は先発品アイミクスの0.4掛け

10品目を余裕で超えているため、薬価は先発医薬品であるアイミクス配合錠LD/HDの0.4掛けです。

  • イルアミクス配合錠LD:46.30円/錠(アイミクス配合錠LD:115.80円/錠)
  • イルアミクス配合錠HD:53.10円/錠(アイミクス配合錠HD:132.80円/錠)

  
  

沢井がタミフルのジェネリック医薬品の承認取得

ついにタミフルのジェネリック医薬品が登場するようですが、カプセル・ドライシロップ共に承認を取得したのは沢井製薬一社のみです。
ともに平成30年9月5日発売です。

  • オセルタミビルカプセル75mg「サワイ」
  • オセルタミビルDS3%「サワイ」

タミフルの後発品については、抗インフルエンザ薬という性質上、パンデミックに備えた備蓄性が求められることにより、承認条件がかなり厳しかったため、それをパスできたのが沢井製薬のみだったと聞いています。
気になるのはドライシロップの味ですね。
タミフルDS、あまり美味しくないのでジェネリックはその点を改善してくるのではないかと思うのですがいかがでしょう?
→ドライシロップはタミフルと同じフルーツミックス味ですが少し飲みやすくなってるようです。また、カプセルは3号となっており、タミフル(2号)より小さくなっています。
  

予防適応も取得

製造承認取得時は効能・効果「A型又はB型インフルエンザウイルス感染症の予防」は未取得でしたが、平成30年6月6日付で取得しているんですね。
これで、オセルタミビルカプセル75mg「サワイ」・オセルタミビルDS3%「サワイ」は先発医薬品と同じ効能・効果を持っていることになります。
オセルタミビルカプセル 75 mg「サワイ」・オセルタミビル DS 3%「サワイ」- 効能・効果および用法・用量追加承認取得のお知らせ -
薬価収載・発売前に適応を合わせてくるなんてにくいですねー。
  

薬価は先発の0.5掛け

オセルタミビル後発品の薬価は先発医薬品であるタミフルの0.5掛けになっています。

  • オセルタミビルカプセル75mg「サワイ」:136.00円/カプセル(272.00円/カプセル)
  • オセルタミビルDS3%「サワイ」:100.10円/g(200.20円/g)

  
  

ラミクタールのジェネリック医薬品

ラミクタールにジェネリックが登場します。

  • ラモトリギン錠100mg:日医工、サワイ、トーワ、アメル、JG
  • ラモトリギン錠25mg:日医工、サワイ、トーワ、アメル、JG
  • ラモトリギン錠小児用5mg:日医工、サワイ、トーワ
  • ラモトリギン錠小児用2mg:日医工、サワイ、トーワ

アメル(共和薬品工業)とJG(日本ジェネリック)については小児用は承認されていません。
  

先発品との適応違い

一つ気をつけておきたいのは、適応の違いです。
現在、ラミクタール錠の効能・効果は下記のようになっています。
  • てんかん患者の下記発作に対する単剤療法
    • 部分発作(二次性全般化発作を含む)
    • 強直間代発作
    • 定型欠神発作
  • 他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の下記発作に対する抗てんかん薬との併用療法
    • 部分発作(二次性全般化発作を含む)
    • 強直間代発作
    • Lennox-Gastaut症候群における全般発作
  • 双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制
このうち、「てんかん患者の下記発作に対する単剤療法-定型欠神発作」については、後発品は適応を取得していません。
てんかんに対して単剤で用いている場合、この点だけは注意が必要です。
  

各社ともにチュアブル錠?

ラミクタールといえば、保険上は普通錠として扱われていますが、錠剤の構造としては、「チュアブル・ディスパーシブル錠」になっています。
Q1:チュアブル・ディスパーシブル錠とはどのような剤型ですか?
A1:ラミクタール錠は全剤型チュアブル・ディスパーシブル錠です。水とともに服用、咀嚼して服用、水に懸濁して服用と患者の状況に合わせて服用方法が選択できます。
ラミクタール(てんかん) よくあるご質問 | 医療関係者向け情報 GSKpro
バラしたことがある人はわかると思いますが、ラムネのような匂いがしますよね。
ジェネリックもそれぞれチュアブル錠として製造しているようです。
  

各社の特徴

サンプルもらったのでわかる範囲でまとめてみると・・・。

  • 日医工:添加物が先発と同じ・剤形が先発と同じ・グレープ風味・スターターパック用台紙あり
  • トーワ:薬品名印字・割線あり・ミント風味(口に入れないと匂いは感じない)・スターターキット用台紙あり
  • サワイ:剤形が先発と同じ・カシス風味(先発より強い香り)
  • アメル:はっきりと薬品名印字・グレープ風味(口に入れないと匂いは感じない)

ちなみに先発のラミクタールはシートから出すとグレープ風味が感じられます。
  

薬価は先発ラミクタールの0.4掛け

ラモトリギンの後発品の薬価は先発品ラミクタールの約0.4掛け。
品目数10を超えていないのですが、先発のラミクタールが新薬創出加算(新薬創出・適応外薬解消等促進加算)の対象のため。

  • ラモトリギン錠小児用2mg:5.80円/錠(ラミクタール錠小児用2mg:14.50円/錠)
  • ラモトリギン錠小児用5mg:11.00円/錠(ラミクタール錠小児用5mg:27.80円/錠)
  • ラモトリギン錠25mg:34.30円/錠(ラミクタール錠25mg:86.80円/錠)
  • ラモトリギン錠100mg:91.60円/錠(ラミクタール錠100mg:231.60円/錠)

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ボノテオのジェネリック医薬品

連日服用のボノテオ錠1mg、4週に1回服用のボノテオ錠50mg、両方のジェネリックが承認されています。
どちらも9社が承認を取得しています。

  • ミノドロン錠50mg:あゆみ、サワイ、JG、武田テバ、トーワ、日医工、ニプロ、三笠、YD
  • ミノドロン錠1mg:あゆみ、サワイ、JG、武田テバ、トーワ、日医工、ニプロ、三笠、YD

  

個人的にはミノドロン錠50mg「サワイ」に注目

沢井製薬さんのミノドロン錠50mgは片手で錠剤を取り出せる包装になっています。
ミノドロン酸錠50mgは、適正使用・利便性を考慮したパッケージ付きPTPシートを採用しております。業界で初めての特殊な技術を用い、折り曲げて錠剤を取り出せるデザイン仕様にしました。患者さんに、より扱いやすい包装の工夫を行った製剤です。また、4週に1回1錠を服用する薬のため、服用のタイミングを大きく表示しています。
こういう工夫はありがたいですよね。
沢井製薬のホームページでは取り出し方を動画で解説してくれています。
ミノドロン酸錠50mg「サワイ」 取り出し方解説動画

薬価は先発ボノテオの0.5掛け以下

ミノドロンの後発医薬品の薬価は先発医薬品であるボノテオ錠の0.5掛けよりも安くなりました。
品目数10を超えていないのですが、先発のボノテオが新薬創出加算(新薬創出・適応外薬解消等促進加算)の対象のため。

  • ミノドロン錠1mg:51.80円/錠(ボノテオ錠1mg:127.20円/錠)
  • ミノドロン錠50mg:1396.50円/錠(ボノテオ錠50mg:3434.60円/錠)

  
  

ホスレノールのジェネリック医薬品

ホスレノール顆粒分包、ホスレノールOD錠のジェネリック医薬品が承認されています。
フソー(扶桑薬品工業)、JG(日本ジェネリック)、ケミファ(日本ケミファ)については両剤型とも承認を取得しています。
ホスレノールチュアブル錠のジェネリックについては未承認です。

  • 炭酸ランタン顆粒分包500mg:ケミファ、サワイ、トーワ、フソー、YD(、JG、共創未来、日新)
  • 炭酸ランタン顆粒分包250mg:ケミファ、サワイ、トーワ、フソー、YD(、JG、共創未来、日新)
  • 炭酸ランタンOD錠500mg:イセイ、ケミファ(、フソー、NP、JG)
  • 炭酸ランタンOD錠250mg:イセイ、ケミファ(、フソー、NP、JG)

()内は承認されていますが、今回の薬価収載は見送られたものです。
  

薬価は先発ホスレノールの0.5掛け以下

炭酸ランタン後発品の薬価は先発ホスレノールの0.5掛けよりもさらに安くなっています。
品目数10を超えていないのですが、先発のホスレノールが新薬創出加算(新薬創出・適応外薬解消等促進加算)の対象のため。

  • 炭酸ランタン顆粒分包500mg:98.40円/包(236.50円/包)
  • 炭酸ランタン顆粒分包250mg:67.10円/包(161.30円/包)
  • 炭酸ランタンOD錠500mg:99.30円/錠(ホスレノールOD錠500mg:238.50円/錠)
  • 炭酸ランタンOD錠250mg:67.80円/錠(ホスレノールOD錠250mg:162.90円/錠)

  
  

タンボコールのジェネリック医薬品

タンボコールの後発品は錠剤のみ、2社が承認を取得しています。
細粒と静注は承認されていませんね。

  • フレカイニド酢酸塩錠100mg:KO、ファイザー
  • フレカイニド酢酸塩錠50mg:KO、ファイザー

  

薬価は先発タンボコールの0.5掛け

フレカイニド後発医薬品の薬価は先発医薬品であるタンボコール錠の0.5掛けになりました。

  • フレカイニド酢酸塩錠100mg:62.00円/錠(タンボコール錠100mg:124.10円/錠)
  • フレカイニド酢酸塩錠50mg:36.50円/錠(タンボコール錠50mg:73.00円/錠)

  
  

レミッチのジェネリック医薬品

レミッチのジェネリックと書きましたが、成分として考えればノピコールのジェネリックでもあります。
この辺については後でまとめます。
 
承認されたのは以下の3剤型

  • ナルフラフィン塩酸塩カプセル2.5mg:あすか、キッセイ、ケミファ、トーワ、日医工、ニプロ、BMD、YD(、日新)
  • ナルフラフィン塩酸塩OD錠2.5mg:フソー、サワイ
  • ナルフラフィン塩酸塩ODフィルム2.5mg「ニプロ」

ODフィルムは新剤型ですね。
ちなみにレミッチはカプセルもOD錠も存在しますが、ノピコールはカプセルのみです。
()内の日新は薬価収載見送りのようです。
  
先発品とは効能・効果が異なり、「血液透析患者におけるそう痒症の改善(既存治療で効果不十分な場合に限る)」となっているので注意が必要です。
※先発品のレミッチ・ノピコールは血液透析以外に腹膜透析、慢性肝疾患におけるそう痒症対しても使用可能
  

あくまでもレミッチの後発品

今回発売されるものはレミッチのジェネリックというのが正確です。
今回承認されたナルフラフィン塩酸塩の効能・効果は「血液透析患者におけるそう痒症の改善」です。
ナルフラフィン塩酸塩を有効成分とするレミッチ・ノピコールの効能効果は「次の患者におけるそう痒症の改善(既存治療で効果不十分な場合に限る):透析患者、慢性肝疾患患者」です。
でも、これはあくまでも「今は」という話であって、発売当初の適応はもっと限られていました。

  • レミッチ:血液透析のみ→慢性肝疾患患者が追加→腹膜透析が追加(透析患者の記載に変更)
  • ノピコール:血液透析患者、慢性肝疾患患者→腹膜透析が追加(透析患者の記載に変更)

血液透析のみの効能・効果を持っていたのはレミッチのみだったということで、今回承認されたのはあくまでもレミッチの後発医薬品ということになりますね。
  

薬価は先発レミッチの0.5掛け以下

ナルフラフィン後発品の薬価は先発品レミッチの約0.4掛け。
品目数10を超えていないのですが、先発のレミッチが新薬創出加算(新薬創出・適応外薬解消等促進加算)の対象のため。

  • ナルフラフィン塩酸塩カプセル2.5μg:549.50円/カプセル(レミッチカプセル2.5μg:1340.90円/カプセル)
  • ナルフラフィン塩酸塩OD錠2.5μg:549.50円/錠(レミッチOD錠2.5μg:1340.90円/カプセル)
  • ナルフラフィン塩酸塩ODフィルム2.5μg「ニプロ」:549.50円/錠

  
  

コソプト配合点眼液のジェネリック医薬品

コソプト配合点眼液のジェネリック、統一名称はドルモロールです。
でも、実は、ドルモロール配合点眼液の承認は今回が初めてではありません。
平成29年8月15日にドルモロール配合点眼液「SEC」が承認されていますがまだ薬価収載されておらず未発売の状態です。
参天アイケアが承認を取得しているコソプト配合点眼液のAGドルモロール配合点眼液「SEC」は今回も薬価収載・販売見送りのようです。
もうAGは売る気ないのかな?

  • ドルモロール配合点眼液:ワカモト、ニットー、センジュ

  

薬価は先発コソプトの0.5掛け

ドルモロール配合点眼液の薬価は先発医薬品であるコソプト配合点眼液の0.5掛けになりました。

  • ドルモロール配合点眼液:284.60円/mL(コソプト配合点眼液:569.20円/mL)

  
  

エイゾプト懸濁性点眼液のジェネリック医薬品

ニットー(日東メディック)、センジュ(千寿製薬)の2社が承認を取得しています。

  • ブリンゾラミド懸濁性点眼液:ニットー、センジュ

  

薬価は先発エイゾプトの0.5掛け

ブリンゾラミド懸濁性点眼液の後発品の薬価は先発医薬品であるエイゾプト懸濁性点眼液の0.5掛けになりました。

  • ブリンゾラミド懸濁性点眼液:174.70円/mL(エイゾプト懸濁性点眼液:349.40円/mL)

  
  

トラバタンズ点眼液のジェネリック医薬品

トラバタンズ点眼液のジェネリックの承認を日東メディックが取得しています。

  • トラボプラスト点眼駅0.004%「ニットー」

  

薬価は先発トラバタンズ点眼液の0.5掛け以下

トラボプラスト点眼液の後発品の薬価は先発医薬品であるトラバタンズ点眼液の0.5掛け以下になっています。
品目数10を超えていないのですが、先発のトラバタンズ点眼液が新薬創出加算(新薬創出・適応外薬解消等促進加算)の対象のため。

  • トラボプラスト点眼駅0.004%「ニットー」:391.00円/mL(トラバタンズ点眼液0.004%:963.10円/mL)


フェントステープのジェネリック医薬品

フェントステープのジェネリックの承認を救急薬品工業が取得しています。
救急薬品工業が製造、第一三共がプロモーションおよび販売を担当するようです。

  • フェンタニルクエン酸塩1日用テープ1mg「第一三共」
  • フェンタニルクエン酸塩1日用テープ2mg「第一三共」
  • フェンタニルクエン酸塩1日用テープ4mg「第一三共」
  • フェンタニルクエン酸塩1日用テープ6mg「第一三共」
  • フェンタニルクエン酸塩1日用テープ8mg「第一三共」

  
名称が紛らわしいので注意が必要ですね。

  • フェントステープ→フェンタニルクエン酸塩1日用テープ
  • ワンデュロパッチ→フェンタニル1日用テープ

  

薬価は先発フェントステープの0.5掛け以下

フェンタニルクエン酸塩1日用テープの薬価は先発医薬品であるフェントステープの0.5掛け以下になっています。
品目数10を超えていないのですが、先発のフェントステープが新薬創出加算(新薬創出・適応外薬解消等促進加算)の対象のため。

  • フェンタニルクエン酸塩1日用テープ1mg「第一三共」:262.20円/枚(フェントステープ1mg:567.70円/枚)
  • フェンタニルクエン酸塩1日用テープ2mg「第一三共」:489.00円/枚(フェントステープ2mg:1,056.80円/枚)
  • フェンタニルクエン酸塩1日用テープ4mg「第一三共」:912.00円/枚(フェントステープ4mg:1970.90円/枚)
  • フェンタニルクエン酸塩1日用テープ6mg「第一三共」:1,313.10円/枚(フェントステープ6mg:2845.80円/枚)
  • フェンタニルクエン酸塩1日用テープ8mg「第一三共」:1,700.80円/枚(フェントステープ8mg:3677.10円/枚)

  
  

タケプロンOD錠のAGが承認

今更ながら?
タケプロンOD錠のAGが承認されています。

  • ランソプラゾールOD錠15mg「武田テバ」
  • ランソプラゾールOD錠30mg「武田テバ」

まだ、ジェネリックを採用していなかったようなところはこれを採用するんでしょうね。
  
無事に薬価収載され、薬価は既存のGEのもっとも安いものと同じです。

  • ランソプラゾールOD錠15mg「武田テバ」:26.40円/錠
  • ランソプラゾールOD錠30mg「武田テバ」:46.50円/錠

  
発売は9月ごろになるみたいです。
製造の関係でしょうね(笑)←意味深
  
  

先発医薬品の剤型追加

少し気になる先発品が承認されています。
  

ヒルドイドの泡状スプレー ヒルドイドフォーム

平成30年9月13にち発売

  • ヒルドイドフォーム0.3%

フォームって何だよ!って思いましたが、要は泡状スプレーっぽいですね。
化粧品とかでもフォームって言ったら泡状のクリームですもんね。

本剤は、販売中の「ヒルドイド®」と同じ有効成分を同一濃度含有し、容器からきめ細やかな泡を噴出するフォーム剤(外用エアゾール剤)です。また伸びやすく、広範な患部に素早く塗布できるため、皮脂欠乏症等に悩む患者さんの治療選択肢の拡大とアドヒアランスの向上が期待できます。
血行促進・皮膚保湿剤「ヒルドイド®フォーム 0.3%」製造販売承認取得のお知らせ
それにしても、このタイミングでこんな美容目的に使いやすい剤型を出しますか。。。
間が悪い気もするけど使用感はめっちゃいいらしいです。
薬価は22.20円/gでソフト軟膏・クリーム・ローションと同じです。
ただし、1本が92g(笑)
  
  

オゼックスの小児用錠剤

平成30年7月9日発売予定
オゼックス錠小児用60mg 近日発売のお知らせ

  • オゼックス錠小児用60mg

小児用のオゼックスには細粒小児用しか存在しなかったので、錠剤の選択肢は嬉しいですね。
小児用量が1日2回 1回6mg/kgなので、10kgの場合1日2回 1回1錠、20kgの場合1日2回 1回2錠といった感じですね。
薬価は138.00円/錠・・・。
あれ?成人用より高いんですね?(オゼックス錠150:73.10円/錠、オゼックス錠75:62.00円/錠)
小児専用だから加算がついた?
  
  

ヒューマログ注ミリオペンHD

平成30年7月2日発売
HDって何だ?
って思ったら、0.5単位刻みで単位数が設定可能なミリオペンの改良型のようですね。
微細な単位調整が必要な1型糖尿病の患者さんや小児患者さんが対象かな?

  • ヒューマログ注ミリオペンHD:1,470円/キット

ヒューマログ注ミリオペンと同じ薬価ですね。
  
  

そのほか気になるジェネリック

そのほか気になったジェネリック承認品目についてまとめておきます。
  

フェルビナクに2つ目の外用ポンプスプレー登場

  • フェルビナク外用ポンプスプレー3%「ラクール」

スミル外用ポンプスプレーに続いて、2剤めのフェルビナクのポンプスプレーです。
  
NSAIDs外用ポンプスプレーとしては4つ目の製品になります

  • スミル外用ポンプスプレー3%
  • ロキソプロフェンNa外用ポンプスプレー1%「TCK」
  • ロキソプロフェンNa外用ポンプスプレー1%「YD」

  
ちなみに、フェルビナク外用ポンプスプレー3%「ラクール」の薬価は6.70円/mLです。
  
  

タリオンのジェネリック

AG(「タナベ」)に続いて、他社からもタリオンのジェネリックが登場です。

  • ベポタスチンベシル酸錠10mg:RTO、日医工、サワイ、KN
  • ベポタスチンベシル酸錠5mg:RTO、日医工、サワイ、KN
  • ベポタスチンベシル酸OD錠10mg:サワイ、日医工、SN、DK、KN
  • ベポタスチンベシル酸OD錠5mg:サワイ、日医工、SN、DK、KN

日医工、サワイ(沢井製薬)、KN(小林化工)の3社は普通錠・OD錠の両方の承認を取得しています。
  
AGもそうだったので当然ですが、「小児(7歳以上)のアレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚瘙痒症)に伴う瘙痒」の承認は取得していません。
薬価もAGと同じですね。(5mg:17.40円/錠、10mg:20.70円/錠)
  
  

トラセミド錠

トラセミドはKO(寿製薬)のみが発売していますが、今回トーアエイヨーが2社目にしてOD錠の承認を取得しています。
利尿剤の口腔内崩壊錠ってヒドロクロロチアジドOD錠くらいでしょうか?

  • トラセミドOD錠8mg「TE」
  • トラセミドOD錠4mg「TE」

薬価は既存のトラセミド錠「KO」と同じです。(4mg:11.00円/錠、8mg:17.40円/錠)
  
  

クラビット点滴静注のジェネリック

クラビット点滴静注のジェネリックが承認されています。
DSEPがAGのようですね。

  • レボフロキサシン点滴静注500mg/20mL:DSEP(、NM、サワイ、JG)
  • レボフロキサシン点滴静注バッグ500mg:DSEP、HK、KCC、タカタ、武田テバ、日医工P、ニプロ、ファイザー(、NM、サワイ、JG)

()内のメーカーについては今回の薬価収載は見送りのようです。
  

薬価は先発クラビット点滴静注の0.5掛け以下

レボフロキサシン点滴静注の後発品の薬価は先発医薬品であるクラビット点滴静注の0.5掛け以下になっています。
品目数10を超えていないのですが、先発のクラビット点滴静注が新薬創出加算(新薬創出・適応外薬解消等促進加算)の対象のため。

  • レボフロキサシン点滴静注500mg/20mL:2,111円/瓶(クラビット点滴静注500mg/20mL:4961.00円/瓶)
  • レボフロキサシン点滴静注バッグ500mg:2,237円/キット(クラビット点滴静注バッグ:5052.00円/キット)

  
  

ベルケイド注射用3mgのジェネリック

ボルテゾミブ静注用3mg「武田テバ」が承認されていますが、おそらく適応は多発性骨髄腫のみではないかと思います。
マントル細胞リンパ腫に対する適応は未取得ではないでしょうか?
今回の薬価収載は見送りのようですね・・・。

*1:Authorized generics

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