薬剤師の脳みそ

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

このブログは薬局で働く薬剤師を中心とした医療従事者の方を対象に作成しています。
一般の方が閲覧した際に誤解を招くことのないように配慮しているつもりですが、医療従事者の方へ伝えることを最優先としています。
2020年11月からURLが変更となりました。(新URL https://yakuzaishi.love)
  

副作用

妊娠中のARB・ACE阻害剤の使用について〜妊娠高血圧症から授乳まで

平成26年9月11日、PMDAから医薬品適正使用のお願いが公開されました。 「アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤(ARB)及びアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤の妊婦・胎児への影響について」 http://www.info.pmda.go.jp/iyaku_info/file/tekisei_pmda_10.pdf…

ベガモックス点眼液と不整脈〜アベロックスを思い出す

近くの眼科は白内障の手術前にベガモックス点眼液0.5%を三日間使用します。 なのに今日はクラビット点眼液1.5%が処方。 患者さんと話してみても、白内障の手術予定。 併用薬を聞いてみて、何となく意味がわかりました。

イグザレルトと間質性肺炎

抗血液凝固薬 Xa阻害剤のイグザレルト(一般名:リバーロキサバン)服用中の間質性肺炎について、適正使用情報が発行されました。 http://www.info.pmda.go.jp/iyaku_info/file/kigyo_oshirase_201401_1.pdf 2012年の発売以来、13例が報告されており、中には…

ファシグリファム開発中止!

昨年末のニュースになりますが、武田薬品がfasiglifam(開発コード:TAK-875)の開発を中止すると発表しました。

バルプロ酸ナトリウムと脱毛

セレニカR錠(一般名:バルプロ酸ナトリウム)が飲み込みにくいからとセレニカR顆粒に変更になった患者さん。 二ヶ月後、セレニカRの処方自体が消えました。 顆粒は顆粒で飲みにくかったか…と思い質問すると。 「この薬になってから髪の毛が抜けるのよ。錠剤…

BRONJについて考える

以前、BRONJに関する研究を行ったことがあります。 BRONJ = Bisphosphonate Related OsteoNecrosis of the Jaw 日本語に訳すとビスホスホネート関連顎骨壊死、ビスホスホネート薬剤(BP剤)により引き起こされる顎の骨の炎症、壊死です。 BRONJについての情…

PPIとクロストリジウム-ディフィシル(Clostridium difficile)と偽膜性大腸炎と。

アストラゼネカのMRちゃんがいらっしゃいました。 今回はネキシウム(一般名:エソメプラゾール)とオメプラール(一般名:オメプラゾール)の添付文書改定について。 併用禁忌として新たにリルピビリン(商品名:レイアタッツ)が追加されたのはいいとして……

上眼瞼溝深化

ファイザーさん来局。 ファイザーさんでも眼科領域の方のMRさん。 ラタノプロスト点眼液(商品名:キサラタン/配合剤としてザラカム)の添付文書改定です。 副作用追加。 5.眼:角膜(頻度不明) ヘルペス性角膜炎 7.眼:眼瞼(頻度不明) 眼瞼溝深化 ※副作…

ALTITUDE試験中止によるアリスキレンへの禁忌追加

昨年末、ノバルティスよりALTITUDE試験が中止が発表されました。 それに伴い、今回、ついにアリスキレン(商品名:ラジレス)に禁忌が追加となりました。

collagenous colitis

「ランソプラゾールいくと下痢になることがあるよな?」 4年くらい前でしょうか?Drから急に言われました。 当時は何のことかさっぱりわからず、 「そうですか?そんなにいますかね?」 と回答し、その話はそのまま終わってしまいました。 ※副作用に関する記…

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