薬剤師の脳みそ

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

このブログは薬局で働く薬剤師を中心とした医療従事者の方を対象に作成しています。
一般の方が閲覧した際に誤解を招くことのないように配慮しているつもりですが、医療従事者の方へ伝えることを最優先としています。
2020年11月からURLが変更となりました。(新URL https://yakuzaishi.love)
  

ビレーズトリエアロスフィアの特徴・作用機序・副作用〜添付文書を読み解く【pMDI初のLAMA/LABA/ICS 3剤配合吸入薬】

2019年9月4日、ビレーズトリエアロスフィア56吸入が発売されました。
テリルジーエリプタに続く2番目の3剤配合吸入薬で、pMDIでの3剤配合薬は初めてです。
テリルジーと同様にCOPDに対する適応のみを取得しています。

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ラニチジン製剤(ザンタック®︎等)の自主回収〜NDMAの検出

この記事では2019年9月末から話題になっているラニチジン製剤の自主回収問題についてまとめます。
各薬局での自主回収の対応の一助となればいいなという思いと、覚書としての意味でまとめます。
今後、情報が入り次第、随時更新を行なっていきます。

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初の経口腎性貧血治療薬エベレンゾなど〜20190920承認(審議品目)

厚労省 新薬14製品を承認 経口腎性貧血薬エベレンゾ錠など
2019年9月20日、厚生労働省は新医薬品として14製品35品目を承認しました。
この記事ではそれらうち、薬食審での審議を経て承認されたものについてまとめています。(審議を経ていない報告品目については一つ前の記事にまとめています)
注目はなんと言ってもアステラスのエベレンゾでしょう。
初の経口腎性貧血治療薬となるHIF-PH阻害薬です。

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テセントリクのTN乳がん、アレジオンLX点眼液、テリボン皮下注28.2μgオートインジェクターなど〜20190920承認品目(報告品目)

2019年9月20日、効能・効果の追加など部会を報告品目として通過した品目の承認が行われました。
注目は、中外製薬の抗PD-L1抗体テセントリク点滴静注です。
国内のがん免疫チェックポイント阻害薬として初めてとなるPD-L1陽性TN乳がんに対する適応追加、それに合わせて新規格となる840mg製剤も承認されています。
そのほかには、複数の効能追加やアレジオン点眼液の新規格や骨粗鬆症治療薬フォルテオ、抗がん剤アバスチン、腎性貧血薬ネスプ、抗がん剤リツキサンのバイオミラーなどが承認されています。

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タグリッソの重症薬疹、キノロンの末梢神経障害、腱障害、精神症状など〜2019年9月24日改訂指示

令和元年9月24日、厚生労働省医薬・生活衛生局は、添付文書の使用上の注意を改訂するよう日本製薬団体連合会に通知しました。
今回は大きく分けて4つの内容の改訂指示が出されています。
  
※副作用に関する記載を中心とした記事ですが、あくまでも医療従事者を対象とした記事です。副作用の追加=危険な薬剤というわけではないのがほとんどです。服用に際して自己判断を行わず医療従事者の指示にしたがってください。

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イベニティの心血管事象、ザファテック錠25mg追加に伴う改訂〜2019年9月6日改訂指示

令和元年9月6日、厚生労働省医薬・生活衛生局は、添付文書の使用上の注意を改訂するよう日本製薬団体連合会に通知しました。
今回は2つの内容の改訂指示が出されています。
  
※副作用に関する記載を中心とした記事ですが、あくまでも医療従事者を対象とした記事です。副作用の追加=危険な薬剤というわけではないのがほとんどです。服用に際して自己判断を行わず医療従事者の指示にしたがってください。

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令和元年9月4日に薬価収載された医薬品一覧と発売日とタグリッソの市場拡大再算定

2019年8月28日、厚生労働省の中医協総会が開かれ、新薬12製品(12成分17品目)の薬価収載を了承、9月4日に薬価収載されました。
前回(5月22日)に薬価収載見送りとなっていた鉄乏性貧血治療薬のフェインジェクト(カルボキシマルトース第二鉄)は今回も収載見送り、切除不能な進行・再発の扁平上皮非小細胞肺がんに対する適応を持つポートラーザ(ネシツムマブ)も今回の収載は見送られました。
また、再生医療等製品として、前回の収載が見送られていたコラテジェンの収載が決定しました!
それに加えて、タグリッソ(オシメルチニブ)の市場拡大再算定による薬価引き下げ(2019年11月1日実施)についても決定しているのでまとめます。

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薬食審第一部会 初の経口腎性貧血治療薬エベレンゾ、フォルテオBSなど 20190829

2019年8月29日に厚生労働省の薬食審・医薬品第一部会で審議され、承認が了承された新医薬品についてまとめます。
この記事を作成している時点では承認が了承された段階で、正式には承認されていません。
令和元年9月20日付で正式に承認され、薬価収載・発売待ちです。

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薬食審第二部会 新規NQラスビック、テセントリクのTN乳がん適応など 20190823

2019年8月23日に厚生労働省の薬食審・医薬品第二部会が開催され、新規ニューキノロン薬ラスビック錠などの承認が了承されました。
この記事を作成している時点では承認が了承された段階で、正式には承認されていません。
令和元年9月20日付で正式に承認され、薬価収載・発売待ちです。

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ドパミン受容体作動薬による薬剤離脱症候群など〜2019年8月22日改訂指示

令和元年8月22日、厚生労働省医薬・生活衛生局は、新たな副作用が確認された医薬品について、添付文書の使用上の注意を改訂するよう日本製薬団体連合会に通知しました。
今回は大きく分けて4つの改訂指示が出されています。
  
※副作用に関する記載を中心とした記事ですが、あくまでも医療従事者を対象とした記事です。副作用の追加=危険な薬剤というわけではないのがほとんどです。服用に際して自己判断を行わず医療従事者の指示にしたがってください。

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一変承認〜テセントリク・ベニロン・アフィニトール・マヴィレット・ダラザレックス・ベルケイド・ロンサーフ

2019年8月22日付で適応追加などの一部変更が承認されています。
今回承認されたのは、2019年8月1日の薬食審・医薬品第一部会での報告品目、8月2日の薬食審・医薬品第二部会で承認了承されたテセントリクの「進展型小細胞肺がん」と報告品目です。
(テリボン 皮下注28.2μgオートインジェクターとアレジオンLX点眼液0.1%の製造承認はまだみたいです)
今回の一変承認の内容について簡単にまとめます。

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令和元年度 診療報酬改定についてのまとめ(消費税増税に伴う調剤報酬改定と薬価改定)

2019年8月19日付の官報で2019年10月1日に実施される診療報酬改定と薬価改定の内容が告示されました。
今回の改定は消費税増税に伴うものです。
復習を兼ねてこの診療(調剤)報酬改定の内容についてまとめてたいと思います。
10月の改定に向けて準備を本格化していきたいですね。

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2019年8月15日付で承認された後発医薬品のまとめ

令和元年8月15日、新たな後発医薬品が承認されました。
承認された品目は12月に薬価収載される予定です。
新規承認の品目はそれほど多くありませんが、AGと思われるものが4つ承認されています。
今回の目玉はやはりゼチーアとウリトス/ステーブラのジェネリックですね。

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薬食審第二部会 テセントリクに進展型小細胞肺がん【報告品目】アレジオンLX点眼液・マヴィレットの小児用量など

2019年8月2日に厚生労働省の薬食審・医薬品第二部会が開催され、審議の結果、抗PD-L1抗体テセントリク点滴静注の「進展型小細胞肺がん」に対する適応の承認が了承されています。
この記事を作成している時点では承認が了承された段階で、正式には承認されていません。
(近々正式に承認される予定です)

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薬食審第一部会 リティンパ・ハルロピ・フィアスプ【報告品目】テリボンの新剤形など

2019年8月1日に厚生労働省の薬食審・医薬品第一部会で審議され、承認が了承された新医薬品についてまとめます。
この記事を作成している時点では承認が了承された段階で、正式には承認されていません。
(9月に正式に承認される予定です)

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