薬剤師の脳みそ

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

このブログは薬局で働く薬剤師を中心とした医療従事者の方を対象に作成しています。
一般の方が閲覧した際に誤解を招くことのないように配慮しているつもりですが、医療従事者の方へ伝えることを最優先としています。
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ボルベン輸液6%

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平成25年3月25日付承認医薬品です。
今回は新薬18成分を含む23品目でした。
ヒドロキシエチルデンプン130000輸液(商品名:ボルベン輸液6%/フレゼニウスカービジャパン)
※新有効成分含有医薬品

効能・効果は「循環血液量の維持」。
ヒドロキシエチルデンプン(HES)はトウモロコシで作られたアミロペクチンのグルコース残基をハイドロキシルエチル基に換えたもので、代用血漿剤の一つです。
輸血から採取されたアルブミンに対し、人工物質なので比較的安全に使用することが可能です。

置換度・分子量が少ないものは代用血漿剤としての作用は短く、置換度・分子量が大きいものは作用は長いです。
しかし、作用が長いほど出血傾向、蓄積、腎障害などの副作用も増していまうため、現在では低分子量のヒドロキシエチルデンプン70000(商品名:サリヘンス輸液、ヘスパンダー輸液)が使用されています。

今回承認されたヒドロキシエチルデンプン130000は中分子量HESで、安全性・効果のバランスがよいとされています。

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