薬剤師の脳みそ

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

このブログは薬局で働く薬剤師を中心とした医療従事者の方を対象に作成しています。
一般の方が閲覧した際に誤解を招くことのないように配慮しているつもりですが、医療従事者の方へ伝えることを最優先としています。
2020年11月からURLが変更となりました。(新URL https://yakuzaishi.love)
  

先発医薬品でも後発医薬品でもない基礎的医薬品とその扱いについて〜H28年(2016)薬価基準改定①

今回は診療報酬改定ではなく、薬価基準改定についてまとめて見ます。
この4月から新設された基礎的医薬品というものはご存知でしょうか?
3月までは安かった後発医薬品が、4月からは先発医薬品と同じ薬価になっていたり、後発医薬品数量シェアの計算式から除外されていたりする場合があるのはご存知ですか?

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疑義解釈資料の送付について(その1)が公開~H28年(2016)調剤報酬改定⑨

明日からいよいよ調剤報酬改定後の業務が始まります。
皆さん、準備は万端でしょうか?
木曜日の午後、明日に備えて一休み・・・というところに公開された疑義解釈その1。
薬局に関する部分についてまとめてみます。
各記事の更新は後日ということで・・・。

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かかりつけ薬剤師指導料をどう考える?~H28年(2016)調剤報酬改定⑧

いよいよ明日に始まる調剤報酬改定。
今回改定の目玉、かかりつけ薬剤師についてまとめます。
今回はまず、かかりつけ薬剤師指導料についてです。

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服薬情報等提供料に期待!調剤後の患者への継続的なケアへ~H28年(2016)調剤報酬改定⑦

いよいよ、明後日から改定後の対応が開始となります。
どの薬局も最後の対応に追われているころじゃないかと思います。
今日は服薬情報等提供料についてまとめます。

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特定薬剤管理指導加算と乳幼児服薬指導加算の改定がプラス改定なのは見た目だけ?〜H28年(2016)調剤報酬改定⑥

いよいよ、来週の金曜日から、診療報酬ならびに調剤報酬改定が適用されます。
みなさん、だいたい準備は終わっているんじゃないかなと思います。
疑義解釈については4月に入ってから公開されると思うので、まだ詳細がはっきりしない部分もありますが、スムーズに業務が行われるように対応していきたいですね。
今日は、薬学管理料のうち、特定薬剤管理指導加算と乳幼児服薬指導加算についてです。
とりあえず、プラス改定ではあるのですが気になる一文が・・・。

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薬局を辞めたい!転職したい!と悩んでいるなら行動してみては?

少し前に転職や退職をテーマとした記事を書きましたが、今回も少し書いてみようと思います。
薬局を辞めたい辞めたい・・・と悩んではいるけれど・・・。
長い時間、悩み続けている人いませんか?
悩んでいるのはやはり辛いことですし、そんなストレスを抱えていれば仕事のモチベーションも上がりません。
悩みで集中力を欠いてしまって調剤ミスや医療事故を起こすなんて悲しすぎます。

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湿布薬の適正使用 1回70枚の処方制限とレセプトへ一日用量・投与日数記載〜H28年(2016)診療報酬改定

平成28年診療報酬改定、今回は医科も含めた調剤報酬改定・調剤報酬改定の範囲です。
平成28年4月から一度に処方できる湿布の枚数は70枚までになります。
また、レセプトには湿布薬を一日何枚使用するか、もしくは処方された湿布薬が何日分に相当するかを記載するようになります。

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ロキソニンで腸閉塞・ラシックスで間質性肺炎など~添付文書改訂指示

平成28年3月22日、厚労省医薬・生活衛生局は、新たな副作用について、医療従事者に注意を促すため添付文書を改訂するよう日本製薬団体連合会に通知しました。
今回訂正が行われる予定の中で、薬局として注目したいのは、ロキソニン、ラシックス、ベタニスに関する重大な副作用の改訂です。
  
※副作用に関する記載を中心とした記事ですが、あくまでも医療従事者を対象とした記事です。副作用の追加=危険な薬剤というわけではないのがほとんどです。服用に際して自己判断を行わず医療従事者の指示にしたがってください。

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重複投薬・相互作用等防止加算は何が変わる?~H28年(2016)調剤報酬改定⑤

引き続き、厚生労働省が平成28年3月4日に説明会を行った平成28年度診療報酬改定についてです。
今回は薬学管理料のうち、重複投薬・相互作用等防止加算についてまとめたいと思います。
これまでの重複投薬・相互作用防止加算から改定後は重複投薬・相互作用防止加算。
名称的には「等」がついただけですが、この「等」が大事なんです!

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レフトーゼ・ノイチーム・アクディーム・エンピナース・イソパールの販売中止・自主回収が決定

平成28年3月17日、薬事・食品衛生審議会医薬品再評価部会で、リゾチーム塩酸塩製剤、プロナーゼ製剤についての再評価に関する審議が行われました。
その結果、「現在の医療環境においては本剤の医療上の有用性は低下したと考えられ、現時点での医療上の有用性は確認できない」との見解が出されたことにより、各社は塩化リゾチーム製剤、プロナーゼ製剤の製造中止ならびに自主回収を行うことを発表しました。
ダーゼンの製造中止(平成23年)から続いていたこの問題ですが、ついにすべての薬剤の製造が終了することになりましたね。

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薬剤服用歴管理指導料はプラス改定?お薬手帳がある方が安くなる?~H28年(2016)調剤報酬改定④

引き続き、厚生労働省が平成28年3月4日に説明会を行った平成28年度診療報酬改定についてです。
今回は薬剤服用歴管理指導料、いわゆる薬歴管理料についてです。
薬歴管理料は、

  • 半年以内に来局したことがあるかどうか
  • お薬手帳を持参しているかどうか
  • 調剤基本料1・4(減算なし)を算定しているかどうか
  • 特別養護老人ホームの入居者かどうか

により点数が変わります。

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薬剤師の転職〜どうしてもこの薬局を辞めたい!と思ったときに読んでほしい記事

(この記事は2016.3.13に作成したものを元に現在の状況を踏まえて全面的に書き直したものです)
皆さん、調剤報酬改定の情報収集は進んでいますか?
今日はいつもと違うテーマの記事です。
この次期になると聞こえてくるのが転職の話。
後輩や友人から相談されることもありますが、このブログの読者から相談されることも多いです。
何で相談されるかというと、自分も転職を行ったことがあるからかもしれませんし、人事の仕事に関わったことがあるかもしれません。
ネット経由で来る相談は・・・何ででしょう?
  
どうしても今の薬局を辞めたい!転職したい!と思っている人に相談されるときによく話す内容をまとめてみます。

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特例除外にはかかりつけ薬剤師の指導を月100回?~2016年調剤報酬改定について厚生労働省が資料を公開

平成28年3月4日、厚生労働省は、2016年度診療報酬・調剤報酬改定についての資料や通知等を公開しました。
これにより、平成28年4月に実施される調剤報酬改定について、さらに詳細な内容が明らかになりました。
それに合わせて、過去記事にも修正を加えましたので、該当部分についてまとめます。

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ボノサップパック・ボノピオンパック~タケキャブを含むピロリ除菌パック製剤

平成28年2月16日、武田薬品工業と大塚製薬は、カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(Potassium-Competitive Acid Blocker:P-CAB)であるタケキャブ錠(成分名:ボノプラザン)を含むHelicobacter pylori除菌用パック製剤の製造販売承認を取得したと発表しました。
一次除菌用がボノサップ、二次除菌用がボノピオンです。
タケキャブは発売されたときから、ピロリ除菌における効果が注目されていました。
パック製剤が発売されることで、タケキャブが、よりピロリ除菌に使用しやすくなることが期待されます。
今回はこの新しいピロリ除菌パック製剤について、タケキャブの特徴とあわせてまとめてみたいと思います。

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後発医薬品調剤体制加算など後発品についての改定~H28年(2016)調剤報酬改定③

平成28年2月10日、第328回中央社会保険医療協議会(中医協)総会で公開された、平成28年度診療報酬改定案についてです。
※さらに、平成28年3月4日に厚生労働省が平成28年度診療報酬改定についての説明会を行いました。
今回は後発医薬品の推進に関する改定ついてまとめてみようと思います。
薬局に直接関与するのは、調剤報酬改定で算定要件が変更となる後発医薬品調剤体制加算ですが、診療報酬全体を見渡せば、ほかにも影響してくる改定があります。
後発品に関する過去の改定を振り返りつつまとめてみようと思います。

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