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薬剤師の脳みそ~薬局薬剤師の勉強ブログ~

調剤(保険)薬局の薬剤師が脳内で考えていることや仕事の中で得た知識をまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

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ラニラピッド®︎錠0.1mgが出荷停止に

平成29年5月16日、中外製薬は強心配糖体製剤であるラニラピッド®︎錠0.1mg(成分名:メチルジゴキシン)が出荷停止となることを発表しました。
代替薬には、別規格のラニラピッド®︎錠0.05mgが案内されています。
  
  

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ラニラピッド錠0.1mgの出荷停止

中外製薬から案内文が出されています。
詳しくは以下のリンクをご覧ください。
https://chugai-pharm.jp/hc/ss/pr/drug/news/detail/1405241301060/1.html:強心配糖体製剤「ラニラピッド®︎錠0.1mg」出荷停止のお知らせとお詫び
  
  

原薬変更に伴う長期安定性の低下

現行使用されているメチルジゴキシン原薬が製造終了になるそうです。
そこで、代替原薬を用いてラニラピッド®︎錠の製造を試みたようですが、0.1mgのみ、長期安定性試験で経時的に溶出率が低下する傾向が見られたようです。
使用期限内に規格外となってしまう可能性があるため、代替原薬でのラニラピッド®︎錠1mgの出荷を取りやめることになったというわけです。
出荷停止時期は、

  • PTP包装(100錠包装):2017年7月
  • PTP包装(1000錠包装):2017年12月
  • バラ包装(1000錠包装):2018年5月

となっていますが、出荷調整がかけられるようなので、使用実績がない薬局での入荷はすでに難しくなっていると思います。
  
  

ラニラピッド錠0.1mgの代替品

ラニラピッド®︎錠0.05mgについては、製造方法が異なるためか、問題ないようです。
ですので、代替品にはラニラピッド®︎錠0.05mgが挙げられています。
ラニラピッド錠0.1mg 1錠 → ラニラピッド錠0.05mg 2錠
ということですね。
  

ラニラピッド錠0.05mgの方が薬価が高い

ただ、気になるのは薬価。

  • ラニラピッド錠0.1mg:8.80円/錠
  • ラニラピッド錠0.05mg:5.60円/錠(最低薬価)

となっているので、

  • ラニラピッド錠0.1mg 1錠:8.80円
  • ラニラピッド錠0.05mg 2錠:11.20円

のように0.05mg錠にすることで値段が高くなります。
  
薬剤料で考えた場合、どちらも1点となり差は出ませんが、それはあくまでも他の薬がない場合です。
処方内容によっては0.05mg錠にすることで値段が高くなってしまうケースもあると思います。
  

ジェネリックのメチルジゴキシン錠は?

これを気に、後発医薬品のメチルジゴキシン錠0.1mg「タイヨー」(薬価:5.80円/錠)に変更するのもありだとは思います。
ですが、武田テバファーマ一社しか販売しておらず、そこまで在庫や製造量が多いとは思えないのであっという間に出荷調整がかかってしまうんじゃないかと思います。
(すでにかかっていたりして・・・)
  

他に問題点は?

ラニラピッド錠0.05mgにはバラ錠がないです。
一包化が多い場合、困りますね。
自動分包機を使用している場合は、0.1mg錠とは大きく形がことなるのでカセットが使用できません。
あと、包装から出すときに割れやすい。。。
う〜ん・・・、そのあたり地味に不便かも。
早いところ、供給再開してほしいものです。