薬剤師の脳みそ

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

このブログは薬局で働く薬剤師を中心とした医療従事者の方を対象に作成しています。一般の方が閲覧した際に誤解を招くことのないように配慮しているつもりですが、医療従事者の方へ伝えることを最優先としています。何卒、ご理解ください。   

テルシガンエロゾルが販売中止に〜短時間作用性抗コリン薬SAMA

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ベーリンガーインゲルハイムの吸入薬テルシガンエロゾル100μg(成分名:オキシトロピウム臭化物)の販売中止がアナウンスされています。
最近はあまり触れることがありませんでしたが、短時間作用性抗コリン薬(SAMA:Short-Acting Muscarinic Antagonist)のpMDIです。
  
  

  

テルシガン販売中止のスケジュール

ベーリンガーインゲルハイムのホームページで案内が公開されれいます。
http://www.bij-kusuri.jp/information/attach/pdf/ter_info_201606.pdf
  
すでに製造は行われていないようで、在庫限りで販売中止となるようです。
販売中止時期は2016年10月末ごろを予定、経過措置は2017年3月31日となる見込みのようです。
  
  

テルシガンエロゾル

簡単にテルシガンについてまとめます。
効能・効果は、

下記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解
気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫

  
用法・用量は、

通常1回1~2吸入(オキシトロピウム臭化物として0.1~0.2mg)を1日3回吸入投与する。
なお、症状により適宜増減する。

となっています。
  

吸入薬としての位置付け

SAMAは短時間作用性吸入β2刺激薬(SABA:Short-Acting β2 Agonist)と比較して、効果や発現時間では劣りますが、耐性化が起こりにくいという特徴があります。
COPDに関しては、長時間作用性抗コリン薬(LAMA:Long-Acting Muscarinic Antagonist)であるスピリーバ(成分名:チオトロピウム)等の登場によりほとんど使用されることはなくなっていると思います。
気管支喘息については、動悸等の副作用でSABAが使用できないためにSAMAを使用する患者さんがいます。
  
  

テルシガン製造中止後の代替薬は?

テルシガンがなくなってしまうと、残るSAMA吸入薬はアトロベントエロゾル20μg(成分名:イプラトロピウム臭化物)のみになります。
なので、テルシガンの代替薬はアトロベントのみということになりますね。
適応はテルシガンと一緒ですが、アトロベントの用法・用量は、

専用のアダプターを用いて、通常、1回1~2噴射(イプラトロピウム臭化物として20~40μg)を1日3~4回吸入投与する。
なお、症状により適宜増減する。

となっています。

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