薬剤師の脳みそ

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

このブログは薬局で働く薬剤師を中心とした医療従事者の方を対象に作成しています。
一般の方が閲覧した際に誤解を招くことのないように配慮しているつもりですが、医療従事者の方へ伝えることを最優先としています。
2020年11月からURLが変更となりました。(新URL https://yakuzaishi.love)
  

アリピプラゾール・オルメサルタン・テルミサルタン・テラムロ・テルチア・ロスバスタチンなど〜H29年6月16日薬価追補収載品目

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(ここからが記事本文になります)

平成29年6月16日、厚生労働省は83成分438品目の薬価追補収載を告示しました。
今回、最も販売会社が多いのはエビリファイのジェネリック、アリピプラゾールです。
その他、目玉として、オルメテック・ミカルディス・ミカムロ・ミコンビ・クレストールのAGが登場します。
他にもジェノゲストやティーエスワンOD錠のAG、セイブルやザラカムのジェネリックも登場します。
(平成29年6月時点での情報です)
  
  

  
  

成分として初めて収載されたジェネリック医薬品

今回、初めて後発医薬品が薬価収載されたのは以下の成分になります。

  • アリピプラゾール
  • エンテカビル
  • オルメサルタン※
  • ジェノゲスト※
  • テルミサルタン※
  • テルミサルタン/アムロジピン(テラムロ)※
  • テルミサルタン/ヒドロクロロチアジド(テルチア)※
  • ラタノプロスト/チモロールマレイン酸塩(ラタチモ)
  • リザトリプタン
  • ロスバスタチン※
  • ミグリトール

  
なお、※印がついたものについてはAG(オーソライズド・ジェネリック)が薬価収載されています。

  • オルメサルタンOD錠「DESP」
  • ジェノゲスト錠1mg「モチダ」
  • ジェノゲストOD錠1mg「モチダ」
  • テルミサルタン錠「DSEP」
  • テラムロ配合錠「DESP」
  • テルチア配合錠「DESP」
  • ロスバスタチン錠「DSEP」

ほとんどが第一三共エスファの製造販売になります。
オルメサルタンの先発医薬品こそオルメテック®︎で第一三共が製造販売元ですが、テルミサルタン3成分はベーリンガーインゲルハイムから、ロスバスタチンはアストラゼネカから権利を譲り受ける形で第一三共エスファが取り扱うという形になっています。
ちなみに、すでにジェネリック医薬品が販売されている成分ではありますが、レバミピド錠「オーツカ」が薬価収載されており、これもAGになります。
  
  

アリピプラゾール

エビリファイについては複数の剤型が薬価収載されています。

  • アリピプラゾール錠
  • アリピプラゾールOD錠
  • アリピプラゾール細粒
  • アリピプラゾール散(新剤型)
  • アリピプラゾール内用液分包

  
ですが、アリピプラゾールにおいては適応に対する特許の関係で先発医薬品と後発医薬品で適応が異なります。
先発医薬品のエビリファイは以下の4つの適応を有しています。

  • 統合失調症
  • 双極性障害における躁症状の改善
  • うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)
  • 小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性

これに対して、後発医薬品が持っている適応は「統合失調症」の1つのみになります。
  
ということで、適応が「統合失調症」の場合しかアリピプラゾールのジェネリックは使用できないということにはなります。
ですが、以下のような、厚生労働省保険局長から支払基金理事長に対して送った回答が公開されてます。

平成24年1月17日 保発0117第1号
先発医薬品と効能効果に違いがある後発医薬品について、一律に査定を行うことは、後発医薬品への変更調剤が進まなくなること、またそれに伴い、医療費が増える可能性があること等を保険者に説明し、影響を理解してもらうよう努めていただきたい。

ということで、保険上は適応を確認した上で後発医薬品への代替調剤を行わなければならないが、適応が異なるからといって一律に査定が行われるわけではない・・・ということです。
ですが、過去に、突合点検で後発医薬品と先発医薬品の適応症不一致が原因ではないかと思われる査定を受けたことがあるんですよね・・・。
何とも言えませんが。
  

アリピプラゾール錠

適応(小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性)がないためだと思われますが、エビリファイ錠1mgの後発医薬品は承認されていません。

  • アリピプラゾール錠3mg
    • 薬価:28.40円/錠
    • 先発医薬品名:エビリファイ錠3mg(82.50円/錠)
    • 販売メーカー:アメル、オーハラ、サワイ、JG、タカタ、トーワ、日医工、ニプロ、明治、ヨシトミ、YD
  • アリピプラゾール錠6mg
    • 薬価:54.00円/錠
    • 先発医薬品名:エビリファイ錠6mg(156.70円/錠)
    • 販売メーカー:アメル、オーハラ、サワイ、JG、タカタ、トーワ、日医工、ニプロ、明治、ヨシトミ、YD
  • アリピプラゾール錠12mg
    • 薬価:102.60円/錠
    • 先発医薬品名:エビリファイ錠12mg(297.80円/錠)
    • 販売メーカー:アメル、オーハラ、サワイ、JG、タカタ、トーワ、日医工、ニプロ、明治、ヨシトミ、YD
  • アリピプラゾール錠24mg
    • 薬価:195.00円/錠
    • 先発医薬品名:新規格(エビリファイOD錠24mg 566.00円/錠)
    • 販売メーカー:アメル、オーハラ、サワイ、トーワ、明治、YD
収載品目数が10を越えるため後発医薬品の薬価0.4掛けの対象となっています。
ですが、実際の薬価を比較してみると34%となりさらに安くなっています。
これは、エビリファイが「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」の対象となっているためです。
ジェネリック医薬品の薬価の計算からは「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」分が除外されるため、0.4掛け以上に安くなっているというわけですね。
  

アリピプラゾールOD錠

  • アリピプラゾールOD錠3mg
    • 薬価:28.40円/錠
    • 先発医薬品名:エビリファイOD錠3mg(82.50円/錠)
    • 販売メーカー:アメル、オーハラ、杏林、JG、タカタ、武田テバ、トーワ、日医工、二プロ、明治、ヨシトミ
  • アリピプラゾールOD錠6mg
    • 薬価:54.00円/錠
    • 先発医薬品名:エビリファイOD錠6mg(156.70円/錠)
    • 販売メーカー:アメル、オーハラ、杏林、JG、タカタ、武田テバ、トーワ、日医工、二プロ、明治、ヨシトミ
  • アリピプラゾールOD錠12mg
    • 薬価:102.60円/錠
    • 先発医薬品名:エビリファイOD錠12mg(297.80円/錠)
    • 販売メーカー:アメル、オーハラ、杏林、JG、タカタ、武田テバ、トーワ、日医工、二プロ、明治、ヨシトミ
  • アリピプラゾールOD錠24mg
    • 薬価:195.00円/錠
    • 先発医薬品名:エビリファイOD錠24mg(566.00円/錠)
    • 販売メーカー:アメル、オーハラ、杏林、JG、タカタ、武田テバ、トーワ、日医工、ニプロ、明治、ヨシトミ
  • これも収載品目数が10を越えるため後発医薬品の薬価0.4掛けの対象となっていますが、「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」の対象となっているため、実際は先発医薬品の34%になっています。   

アリピプラゾール細粒・アリピプラゾール散

先発医薬品(エビリファイ散)と同じ剤型のアリピプラゾール散と新剤型のアリピプラゾール細粒の2種類が薬価収載されています。

  • アリピプラゾール細粒1%「タカタ」
    • 薬価:72.60円/g
    • 先発医薬品名:新剤型(エビリファイ散1% 168.20円/g)
    • 販売メーカー:タカタ(一社のみ)
  • アリピプラゾール散1%
    • 薬価:72.60円/g
    • 先発医薬品名:エビリファイ散1%(168.20円/g)
    • 販売メーカー:アメル、オーハラ、トーワ、日医工、ニプロ、明治、ヨシトミ
品目数が10を超えていないので、0.5掛けですが、「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」の除外があるため、実際は先発医薬品の43%になっています。
  

アリピプラゾール内用液

先発医薬品も3mL、6mL、9mL、12mLの包装に分かれていはいますが、薬価収載されているのは1種類で83.40円/mLとなっていました。
それに対して、後発医薬品は包装単位ごとに薬価収載されているので、単位も包になっています。
リスパダール内用液もですが、早く包装ごとに薬価を分けて欲しいと思っていたので、その一歩と考えると嬉しいです。
が、代替調剤を行う際には注意が必要ですね。

  • アリピプラゾール内用液分包3mg
    • 薬価:106.70円/包
    • 先発医薬品名:エビリファイ内用液(83.40円/mL→253.20円/3mL)
    • 販売メーカー:武田テバ、ニプロ、明治
  • アリピプラゾール内用液3mg分包
    • 薬価:106.70円/包
    • 先発医薬品名:エビリファイ内用液(83.40円/mL→253.20円/3mL)
    • 販売メーカー:サワイ、タカタ、トーワ
  • アリピプラゾール内用液分包6mg
    • 薬価:213.30円/包
    • 先発医薬品名:エビリファイ内用液(83.40円/mL→506.40円/6mL)
    • 販売メーカー:武田テバ、ニプロ、明治
  • アリピプラゾール内用液6mg分包
    • 薬価:213.30円/包
    • 先発医薬品名:エビリファイ内用液(83.40円/mL→506.40円/6mL)
    • 販売メーカー:サワイ、タカタ、トーワ
  • アリピプラゾール内用液分包12mg
    • 薬価:426.60円/包
    • 先発医薬品名:エビリファイ内用液(83.40円/mL→1012.80円/12mL)
    • 販売メーカー:武田テバ、ニプロ、明治
  • アリピプラゾール内用液12mg分包
    • 薬価:426.60円/包
    • 先発医薬品名:エビリファイ内用液(83.40円/mL→1012.80円/12mL)
    • 販売メーカー:サワイ、タカタ、トーワ
これも品目数が10を超えていないので、0.5掛けですが、「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」の除外があるため、実際は先発医薬品の42%になっています。
  
  

エンテカビル

エンテカビル(先発品:バラクルード)については普通錠と口腔内崩壊錠の2種類が収載されます。
エンテカビルも収載品目数が10を越えるため後発医薬品の薬価0.4掛けの対象となっていますが、「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」の対象となっているため、実際は先発医薬品の34%になっています。
34%とかなりジェネリックが安くはなっているのですが、B型肝炎に対して使用される薬剤ということで、ほとんどの方が「肝炎治療特別促進事業(公費番号:38)」を持つ方となっています。
そのため、患者散からはジェネリックに切り替えるメリットが感じられにくく、あまり切り替えが進まないかもしれませんね・・・。
公費対象の薬剤こそ、医療費抑制のためには大切だとは思うのですが・・・。
  

エンテカビル錠0.5mg
  • 薬価:363.10円/錠
  • 先発医薬品名:バラクルード錠0.5mg(1061.80円/錠)
  • 販売メーカー:サンド、CMX、ファイザー、DSEP、KN、JG、EE、タカタ、トーワ、武田テバ、YD

  

エンテカビルOD錠0.5mg「サワイ」
  • 薬価:363.10円/錠
  • 先発医薬品名:新剤型(バラクルード錠0.5mg 1061.80円/錠)
  • 販売メーカー:サワイ(一社のみ)

  
  

オルメサルタン

オルメサルタンは第一三共エスファのAGのみが薬価収載されています。
剤型はOD錠のみで、同時に製造承認を受けていたオルメサルタン錠「DSEP」は薬価収載されませんでした。
ちなみに、先発医薬品のオルメテックOD錠5mg(31.50円/錠)も同時に薬価収載されています。
なお、オルメサルタンOD錠の発売は9月ごろが予定されているよう15日です。
AG一社単独の薬価収載なので薬価は0.5掛けになっています。
  

オルメサルタンOD錠

  • オルメサルタンOD錠5mg「DSEP」
    • 薬価:15.60円/錠
    • 先発医薬品:オルメテックOD錠5mg(31.50円/錠)
  • オルメサルタンOD錠10mg「DSEP」
    • 薬価:29.60円/錠
    • 先発医薬品:オルメテックOD錠10mg(59.30円/錠)
  • オルメサルタンOD錠20mg「DSEP」
    • 薬価:56.40円/錠
    • 先発医薬品:オルメテックOD錠20mg(112.80円/錠)
  • オルメサルタンOD錠40mg「DSEP」
    • 薬価:84.60円/錠
    • 先発医薬品:オルメテックOD錠40mg(171.50円/錠)
  
  

ジェノゲスト

ジェノゲスト(先発品:ディナゲスト)については普通錠と口腔内崩壊錠の2種類が収載されました。
収載品目数がギリギリ10を超えていないため、0.5掛けですが、「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」の除外があるため、実際は先発医薬品の42%になっています。
  

ジェノゲスト錠1mg
  • 薬価:198.10円/錠
  • 先発医薬品名:ディナゲスト錠1mg(475.50円/錠)
  • 販売メーカー:SUN、F、MYL、キッセイ、KN、サワイ、JG、トーワ、ニプロ、モチダ下線:AG)

  

ジェノゲストOD錠1mg
  • 薬価:198.10円/錠
  • 先発医薬品名:ディナゲストOD錠1mg(475.50円/錠)
  • 販売メーカー:KN、モチダ下線:AG)

  
  

テルミサルタン

テルミサルタン(先発品:ミカルディス)については普通錠と口腔内崩壊錠の2種類が薬価収載されています。
品目数が10を超えたので薬価は先発医薬品の0.4掛けになっています。
    

テルミサルタン錠

第一三共エスファがベーリンガーインゲルハイムから権利を受けてAGを販売します。

  • テルミサルタン錠20mg
    • 薬価:24.40円/錠
    • 先発医薬品名:ミカルディス錠20mg(60.90円/錠)
    • 販売メーカー:EE、NPI、FFP、オーハラ、杏林、KN、ケミファ、サワイ、サンド、三和、JG、武田テバ、タナベ、ツルハラ、DSEP、TCK、トーワ、日医工、ニプロ、ファイザー、明治、YD(下線:AG)
  • テルミサルタン錠40mg
    • 薬価:46.00円/錠
    • 先発医薬品名:ミカルディス錠40mg(115.00円/錠)
    • 販売メーカー:EE、NPI、FFP、オーハラ、杏林、KN、ケミファ、サワイ、サンド、三和、JG、武田テバ、タナベ、ツルハラ、DSEP、TCK、トーワ、日医工、ニプロ、ファイザー、明治、YD(下線:AG)
  • テルミサルタン錠80mg
    • 薬価:69.00円/錠
    • 先発医薬品名:ミカルディス錠80mg(174.80円/錠)
    • 販売メーカー:EE、NPI、FFP、オーハラ、杏林、KN、ケミファ、サワイ、サンド、三和、JG、武田テバ、タナベ、ツルハラ、DSEP、TCK、トーワ、日医工、ニプロ、ファイザー、明治、YD(下線:AG)
  

テルミサルタンOD錠

新しくOD錠が追加されています。

  • テルミサルタンOD錠20mg
    • 薬価:24.40円/錠
    • 先発医薬品名:新剤型(ミカルディスOD錠20mg 60.90円/錠)
    • 販売メーカー:サワイ、トーワ
  • テルミサルタンOD錠40mg
    • 薬価:46.00円/錠
    • 先発医薬品名:新剤型(ミカルディスOD錠40mg 115.00円/錠)
    • 販売メーカー:サワイ、トーワ
  
  

テラムロ配合錠

テルミサルタン/アムロジピンベシル酸塩(統一名称:テラムロ、先発品:ミカムロ)については、第一三共エスファがベーリンガーインゲルハイムから権利を受けてAGを販売します。
品目数が10を超えていないので薬価は先発医薬品の0.5掛けになっています。
  

テラムロ配合錠AP
  • 薬価:58.70円/錠
  • 先発医薬品名:ミカムロ配合錠AP(117.40円/錠)
  • 販売メーカー:EE、サワイ、武田テバ、DSEP、トーワ、日医工、ニプロ(下線:AG)

ちなみに、テルミサルタン40mgの薬価が46.00円/錠、アムロジピン錠5mgの薬価が11.10〜26.20円/錠となっているので、アムロジピンが安いもの(クニヒロ、BMD)であれば配合剤じゃない方が安くなります。
  

テラムロ配合錠BP
  • 薬価:89.10円/錠
  • 先発医薬品名:ミカムロ配合錠BP(178.10円/錠)
  • 販売メーカー:EE、サワイ、武田テバ、DSEP、トーワ、日医工、ニプロ(下線:AG)

これも同様に、テルミサルタン80mgの薬価が69.00円/錠、アムロジピン錠5mgの薬価が11.10〜26.20円/錠となっているので、アムロジピンが安いもの(クニヒロ、サンド、タカタ、トーワ、フソー、日医工、杏林、科研、BMD、CH、NikP、NP、TCK、TYK、YD)であれば配合剤じゃない方が安くなります。
  
  

テルチア配合錠

テルミサルタン/ヒドロクロロチアジド(統一名称:テルチア、先発品:ミコンビ)については、第一三共エスファがベーリンガーインゲルハイムから権利を受けてAGを販売します。
品目数が10を超えていないので薬価は先発医薬品の0.5掛けになっています。
  

テルチア配合錠AP
  • 薬価:61.20円/錠
  • 先発医薬品名:ミコンビ配合錠AP(122.30円/錠)
  • 販売メーカー:サワイ、武田テバ、DSEP、トーワ、日医工(下線:AG)

ちなみに、テルミサルタン40mgの薬価が46.00円/錠、ヒドロクロロチアジド錠12.5mgの薬価が5.60円/錠となっているので、配合剤じゃない方が安くなります。
  

テルチア配合錠BP
  • 薬価:89.50円/錠
  • 先発医薬品名:ミコンビ配合錠BP(178.90円/錠)
  • 販売メーカー:サワイ、武田テバ、DSEP、トーワ、日医工(下線:AG)

ちなみに、テルミサルタン80mgの薬価が69.00円/錠、ヒドロクロロチアジド錠12.5mgの薬価が5.60円/錠となっているので、配合剤じゃない方が安くなります。
  
  

ラタチモ配合点眼液

ラタノプロスト/チモロールマレイン酸塩(統一名称:ラタチモ、先発品:ザラカム)については、品目数が10を超えていないので薬価は先発医薬品の0.5掛けになっています。

  • 薬価:570.70円/mL
  • 先発医薬品名:ザラカム配合点眼液(1141.40円/mL)
  • 販売メーカー:センジュ、ニッテン、ニットー

  
  

リザトリプタンOD錠10mg

リザトリプタン(先発品:マクサルト)については、品目数が10を超えていないので薬価は先発医薬品の0.5掛けになっています。
先発品はRPD錠(RaPid Dissolution)なのに対して、後発品は単純なOD錠なので、口腔内崩壊のメカニズムが異なるようです。
口溶けに差があり、後発品は先発品ほど早くは溶けないイメージがあります。
ここを気にする人もいるかもしれませんね。

  • 薬価:382.20円/錠
  • 先発医薬品名:マクサルトRPD錠(945.10円/錠)
  • 販売メーカー:アメル、TCK、トーワ、ファイザー

  
  

ロスバスタチン錠

ロスバスタチンは第一三共エスファがアストラゼネカから権利を受けたAGのみが薬価収載されています。
今回はOD錠ではなく、普通錠のみAGも含めたOD錠の発売は12
月の予定です。
なお、ロスバスタチン錠の発売は9月ごろが予定されているよう13日です。
AG一社単独での薬価収載なので薬価は0.5掛けになっています。
  

ロスバスタチン錠2.5mg
  • 薬価:31.60円/錠
  • 先発医薬品名:クレストール錠2.5mg(63.10円/錠)
  • 販売メーカー:DSEP(一社のみ)

  

ロスバスタチン錠5mg
  • 薬価:60.70円/錠
  • 先発医薬品名:クレストール錠5mg(121.30円/錠)
  • 販売メーカー:DSEP(一社のみ)

  
  

ミグリトール錠

ミグリトール錠は普通錠・口腔内崩壊錠それぞれ1社ずつの販売です。
0.5掛けですが、「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」の除外があるため、実際は先発医薬品の40%になっています。
  

ミグリトール錠

  • ミグリトール錠25mg「トーワ」
    • 薬価:11.90円/錠
    • 先発医薬品名:セイブル錠25mg(30.00円/錠)
    • 販売メーカー:トーワ(一社のみ)
  • ミグリトール錠50mg「トーワ」
    • 薬価:21.10円/錠
    • 先発医薬品名:セイブル錠50mg(52.40円/錠)
    • 販売メーカー:トーワ(一社のみ)
  • ミグリトール錠75mg「トーワ」
    • 薬価:26.70円/錠
    • 先発医薬品名:セイブル錠75mg(73.30円/錠)
    • 販売メーカー:トーワ(一社のみ)
  

ミグリトールOD錠

  • ミグリトールOD錠25mg「サワイ」
    • 薬価:11.90円/錠
    • 先発医薬品名:セイブルOD錠25mg(30.00円/錠)
    • 販売メーカー:サワイ(一社のみ)
  • ミグリトールOD錠50mg「サワイ」
    • 薬価:21.10円/錠
    • 先発医薬品名:セイブルOD錠50mg(52.40円/錠)
    • 販売メーカー:サワイ(一社のみ)
  • ミグリトールOD錠75mg「サワイ」
    • 薬価:26.70円/錠
    • 先発医薬品名:セイブルOD錠75mg(73.30円/錠)
    • 販売メーカー:サワイ(一社のみ)
  
  

新たな剤型が追加になったジェネリック医薬品

ここからはすでに成分としてはジェネリック医薬品が存在していたが、新たな剤型・規格が追加になったものについてまとめます。

  • モンテルカストチュアブル錠5mg
  • モンテルカスト細粒4mg
  • エスワンタイホウ配合OD錠
  • オキシコドン錠

  
  

モンテルカスト(新剤型)

モンテルカストにはチュアブル錠5mg・細粒4mgが追加になっています。
モンテルカストといえばAGであるモンテルカスト錠「KM」が大きなシェアを獲得していますが、今回のチュアブル錠と細粒にはキョーリンリメディオは参入せず、AG不在という状態になっています。
  

モンテルカストチュアブル錠5mg
  • 薬価:76.30円/錠
  • 先発医薬品名:キプレスチュアブル錠5mg(190.70円/錠)/シングレアチュアブル錠5mg(190.90円/錠)
  • 販売メーカー:アスペン、EE、AA、SN、オーハラ、科研、KN、ケミファ、サワイ、サンド、三和、JG、ゼリア、タカタ、武田テバ、タナベ、DSEP、TCK、トーワ、日医工、ニプロ、ファイザー、明治、YD

  

モンテルカスト細粒4mg
  • 薬価:77.80円/包
  • 先発医薬品名:キプレス細粒4mg(194.40円/包)/シングレア細粒4mg(194.50円/包)
  • 販売メーカー:科研、ケミファ、サワイ、サンド、JG、ゼリア、タカタ、武田テバ、タナベ、ツルハラ、DSEP、トーワ、日医工、日新、ニプロ、ファイザー、明治、YD

  
  

エスワンタイホウ配合OD錠(新剤型)

大鵬薬品の子会社、岡山大鵬薬品株式会社によるテガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合有核型口腔内崩壊錠(先発品:ティーエスワン配合OD錠)のAGが薬価収載されています。
  

ティーエスワン配合OD錠

  • エスワンタイホウ配合OD錠T20
    • 薬価:279.60円
    • 先発医薬品名:ティーエスワン配合OD錠T20mg(564.70円/錠)
    • 販売メーカー:岡山大鵬薬品
  • エスワンタイホウ配合OD錠T25
    • 薬価:372.50円
    • 先発医薬品名:ティーエスワン配合OD錠T25mg(680.60円/錠)
    • 販売メーカー:岡山大鵬薬品
  
  

オキシコドンの普通錠(新剤型)

オキシコドンの普通錠が薬価収載されています。
位置付けとしてはオキノーム顆粒の錠剤版ってところなのでしょうか?
おそらくレスキュー用の錠剤ってことなんだと思います。
  

オキシコドン錠

  • オキシコドン錠2.5mg「第一三共」
    • 薬価:55.40円/錠
    • 先発医薬品名:新剤型(オキノーム散2.5mg 67.10円/包)
    • 販売メーカー:第一三共プロファーマ
  • オキシコドン錠5mg「第一三共」
    • 薬価:101.80円/錠
    • 先発医薬品名:新剤型(オキノーム散5mg 134.10円/包)
    • 販売メーカー:第一三共プロファーマ
  • オキシコドン錠10mg「第一三共」
    • 薬価:187.20円/錠
    • 先発医薬品名:新剤型(オキノーム散10mg 268.30円/包)
    • 販売メーカー:第一三共プロファーマ
  • オキシコドン錠20mg「第一三共」
    • 薬価:344.60円/錠
    • 先発医薬品名:新剤型(オキノーム散20mg 536.50円/包)
    • 販売メーカー:第一三共プロファーマ 
  •        

その他新たに収載された医薬品

その他、いくつかの先発医薬品やAGも薬価収載されています。
  
  

オルメテックOD錠5mg

オルメテックOD錠には5mgのみ存在していなかったんですが、今回5mgが薬価収載されています。
オルメテック錠10mg・錠20mg・錠40mgについては2017年3月末日で販売中止となっています。
いずれはオルメテック錠5mgも同様に2017年11月末日で販売中止になるとうことでしょうねなります。
経過措置は2018年3月末日。
販売中止のご案内 オルメテック錠5mg
完全に発売のタイミング間違えているような気がしますが・・・。
  
  

ホスレノールOD錠

現在、ホスレノール(成分:炭酸ランタン水和物)のラインアップは、

  • ホスレノールチュアブル錠250mg:169.70円/錠
  • ホスレノールチュアブル錠500mg:249.00円/錠
  • ホスレノール顆粒分包250mg:169.70円/包
  • ホスレノール顆粒分包500mg:249.00円/包

となっています。
チュアブルは噛み砕く必要があるし、顆粒を服用するには水が必要。
ということで、水なしでも服用可能なOD錠が追加になったということです。
将来的にチュアブル錠は販売中止かな?

  • ホスレールOD錠250mg:169.70円/錠
  • ホスレールOD錠500mg:249.00円/錠

  
  

ムコスタ錠のAG

このタイミングでムコスタ(成分:レバミピド)のAGが大塚工場から発売になります。
後から発売されるAGがどの程度シェアを拡大できるか興味ありますね。
バラシクロビル「アスペン」や スマトリプタン「アスペン」も同じパターンですが結構売れているって聞きますね。
  

レバミピド錠100mg「オーツカ」
  • 薬価:9.90円/錠
  • 先発医薬品名:ムコスタ錠100mg
  • 販売メーカー:オーツカ

  
  

その他

その他、気になったものをまとめます。
  
  

今回は薬価収載が見送られたジェネリック医薬品

承認は受けているが薬価収載されなかったものがいくつか存在します。

  • オルアゼ錠LD/HD「DESP」:レザルタス配合錠のAG
  • シタフロキサシン錠50mg「DSEP」:グレースビット錠のAG
  • シタフロキサシン細粒10%「DSEP」:グレースビット細粒のAG

他者と同時収載で薬価を合わせてくるっていう戦略ですかね?
  
  

名称変更(経過措置)となったジェネリック医薬品

後発医薬品のブランド名が一般名表記に切り替わります。
メジャーどころでは、アシビル内服ゼリーやオブランゼ、グッドミンあたりがなくなります。
経過措置は2018年03月31日までの予定です。
  

経過措置に入る内服薬
  • アシビル内服ゼリー→アシクロビル内服ゼリー「日医工」
  • アロシトール錠→アロプリノール錠「タナベ」
  • インベスタン錠/シロップ/ドライシロップ→クレマスチン錠/シロップ/ドライシロップ「日医工」
  • 塩酸ミノサイクリンカプセル/錠「日医工」→ミノサイクリン塩酸塩カプセル/錠「日医工」
  • オキミナス錠→ロキソプロフェンNa錠「NPI」
  • オスペイン錠→エトドラク錠「日医工」
  • オダノン錠→ カルバゾクロムスルホン酸Na錠「トーワ」
  • オブランゼ錠→ オメプラゾール腸溶錠「武田テバ」
  • オメプロトン錠→ オメプラゾール錠「MED」
  • オルル錠→ガンマオリザノール錠「トーワ」
  • グッドミン錠→ブロチゾラム錠「ヨシトミ」
  • ケフナン錠→ベタキソロール塩酸塩錠「トーワ」
  • ジアセラL錠→ 硝酸イソソルビド徐放錠「トーワ」
  • ジキリオンシロップ→ケトチフェンシロップ「日医工」
  • シスレコンカプセル→イコサペント酸エチルカプセル「トーワ」
  • ジムロスト錠→マニジピン塩酸塩錠「トーワ」
  • セフニールカプセル/細粒小児用→セフジニルカプセル/細粒小児用「トーワ」
  • ソラシロール錠→プロプラノロール塩酸塩錠「トーワ」
  • トスペラール錠→ジフェニドール塩酸塩錠「トーワ」
  • ニコランマート錠→ニコランジル錠「トーワ」
  • ニザノンカプセル→ニザチジンカプセル「トーワ」
  • ノーラガード錠→プロピベリン塩酸塩錠「トーワ」
  • バチール錠→スルトプリド塩酸塩錠「ヨシトミ」
  • バナールNカプセル/錠→トコフェロールニコチン酸エステルカプセル/ トコフェロール酢酸エステル錠「トーワ」
  • ヒスポラン錠→メキタジン錠「トーワ」
  • プロルナー錠→ベラプロストナトリウム錠「日医工」
  • ペレトン錠→ザルトプロフェン錠「トーワ」
  • ベンズフォー錠→プロピベリン塩酸塩錠「MED」
  • ミタンB2錠→リボフラビン酪酸エステル錠「杏林」
  • メドキロン錠→メドロキシプロゲステロン酢酸エステル錠「トーワ」
  • モナソサール錠→ペミロラストK錠「トーワ」
  • リントン細粒/錠→ハロペリドール細粒/錠「ヨシトミ」
  • レベルボン錠/シロップ→ブロムヘキシン塩酸塩錠/シロップ「トーワ」
  • ロキシマイン錠→ロキシスロマイシン錠「トーワ」
  • ロゼオール細粒/錠→ロキソプロフェンNa細粒/錠「TCK」
  • ワカデニン腸溶錠→FAD腸溶錠「わかもと」

  

経過措置に入る外用薬
  • セキナリンテープ→ツロブテロールテープ「トーワ」
  • タリザート耳科用液→オフロキサシン耳科用液「CEO」
  • ノキサシン点眼液→ノルフロキサシン点眼液「わかもと」
  • ピトス点眼液→フルオロメトロン点眼液「わかもと」
  • ファルコバ点眼液→シアノコバラミン点眼液「杏林」
  • フレストルテープ→ケトプロフェンテープ「トーワ」
  • ベクトミラン軟膏→ベタメタゾン吉草酸エステル軟膏「トーワ」
  • ホソイドンゲル→ヘパリン類似物質ゲル「トーワ」
  • ユーパッチテープ→リドカインテープ「YP」
  • ルゲオン点眼液→クロモグリク酸Na点眼液「わかもと」
  • ロキソプロフェンNaテープ/パップ「KOG」→ロキソプロフェンNaテープ/パップ「QQ」
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