薬食審・再生医療等製品部会 ゾルゲンスマとネピック 20200226
令和2年2月26日、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会再生医療等製品部会が開催されました。
ゾルゲンスマ点滴静注とネピックという2つの製品について審議が行われ、どちらも承認が了承されました。
薬食審・第二部会 エンハーツ、テプミトコ、オニバイド、ステボロニンなど 20200226
令和2年2月26日、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会が開催され、7つの製品について審議が行われ、すべて承認が了承されています。
今回承認間近となったのは、イリノテカンのリポソーム製剤 オニバイド、乳がんのサードライン以降に用いる抗体薬物複合体(ADC)のエンハーツ、BNCTに用いるホウ素薬剤 ステボロニン、低分子MET阻害薬 テプミトコなどです。
ロチゴチンによる横紋筋融解症、アロプリノールによる無菌性髄膜炎、DAAの重要な基本的注意改訂など〜2020年2月25日添付文書改訂指示
令和2年2月25日、厚生労働省医薬・生活衛生局は、新たな副作用が確認された医薬品等について、添付文書の使用上の注意を改訂するよう日本製薬団体連合会に通知しました。
今回は大きく分けて6つの改訂指示が出されています。
※副作用に関する記載を中心とした記事ですが、あくまでも医療従事者を対象とした記事です。副作用の追加=危険な薬剤というわけではないのがほとんどです。服用に際して自己判断を行わず医療従事者の指示にしたがってください。
一部変更承認 アレセンサ・オプジーボ・オレンシア・レブラミド・ロズリートレクなど〜20200221
2020年2月21日付で9製品について、適応追加などの一部変更承認が行われています。
今回承認されたのは、2020年1月27日の薬食審・医薬品第一部会と1月29日の薬食審・医薬品第二部会で承認了承されたものの一部と報告品目として挙げられたものです。
薬食審第二部会 カボメティクス錠、オプジーボの適応追加など 20200129
令和2年1月29日、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会が開催され、5つの製品について審議が行われ、すべて承認が了承されています。
今回承認間近となったのは、新規マルチキナーゼ阻害薬カボメティクス錠、レブラミドカプセルやアレセンサカプセル、ロズリートレクカプセルの適応追加などです。
2020.2.21付でレブラミドカプセル、アレセンサカプセル、ロズリートレクカプセル、ピリヴィジェン10%点滴静注、オレンシア点滴静注用/皮下注、オプジーボ点滴静注の一部変更が承認されました。
薬食審第一部会 ベオビュ硝子体内注射用キット、バクスミー点鼻粉末剤など 20200127
令和2年1月27日、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会が開催され、3つの製品について審議が行われ、承認が了承されています。
今回承認間近となったのは、3ヶ月に一回の投与で効果を発揮する眼科用抗VEGF抗体薬 ベオビュ硝子体内注射用キット、経鼻投与可能なグルカゴン製剤 バクスミー点鼻粉末剤、そして、モディオダールの特発性過眠症についてです。
2020.2.21付でモディオダール錠、ネオーラル内用液10%、リツキサン点滴静注については一部変更承認が行われています。
令和2年 診療報酬改定〜個別改定項目(短冊) 調剤関連部分を読み解こう! 2020.2.7 答申
2020年1月29日、中医協*1総会が開催され、2020年度(令和2年度)診療報酬改定に関する個別改訂項目(案)いわゆる短冊が発表されました。
この記事では資料(個別改定項目)を一緒に読んでいくスタイルで内容について詳しく解説していきたいと思います。
新人薬剤師の方やこれまでは調剤報酬改定については会社や上司の言う通りに対応していただけだったけど今回は自分で予習しておきたいって方に是非読んでもらいたい内容です。
一緒に調剤報酬改定について勉強しましょう!
変更点等をまとめた記事を別に作成しています。
この記事はあくまでも短冊が公開された時点での考えをまとめたものなので、最新の情報は↑上記リンクでお願いします。
*1:中央社会保険医療協議会
ベルソムラ錠(スボレキサント)の特徴・作用機序・副作用〜添付文書を読み解く【オレキシン受容体拮抗薬】
2014年8月1日、薬食審・第一部会でMSDのベルソムラ錠(一般名:スボレキサント)の製造販売について審議が行われ承認が了承されました。
その後、2014年9月26日に正式に承認、11月25日に薬価収載され、翌日(11月26日)に販売開始となりました。
オレキシン受容体の阻害というこれまでにはない新しい作用機序を持つ不眠症治療薬で、他の薬で十分な効果を得ることができなかった場合でも効果が期待されます。
このオレキシン受容体拮抗薬(オレキシン受容体阻害薬)、調べてみるとなかなか面白そうな薬です。
- 2016年11月18日:10mg錠の薬価収載に伴い、加筆・修正を行いました。
- 2020年1月26日:デエビゴ錠(レンボレキサント)の承認に伴い、加筆・修正を行いました。
- 2020年7月19日:スボレキサントのせん妄抑制効果に関する論文について加筆を行いました。
デエビゴ錠、コレクチム軟膏、ユリス錠など〜2020年1月23日承認品目
令和2年1月23日、厚生労働省は12製品19品目を承認しました。
今回の記事では同日に承認された医薬品についてまとめています。
この記事を読んでもらえれば承認された新医薬品について大まかに理解してもらえると思います。
薬局で勤務する者としてやはり注目なのは新規オレキシン阻害薬 デエビゴ錠ですね。
アトピー性皮膚炎に使用する初の概要JAK阻害薬 コレクチム軟膏0.5%や新規尿酸排泄促進薬 ユリス錠も注目です!
レボドパ製剤によるドパミン調節障害症候群、オルメサルタンによる間質性肺炎など〜2020年1月21日添付文書改訂指示
令和2年1月21日、厚生労働省医薬・生活衛生局は、新たな副作用が確認された医薬品等について、添付文書の使用上の注意を改訂するよう日本製薬団体連合会に通知しました。
今回は大きく分けて5つの改訂指示が出されています。
※副作用に関する記載を中心とした記事ですが、あくまでも医療従事者を対象とした記事です。副作用の追加=危険な薬剤というわけではないのがほとんどです。服用に際して自己判断を行わず医療従事者の指示にしたがってください。
HIVの基礎知識と抗HIV薬の分類・一覧・作用機序
個人的には薬局では扱う機会がない抗HIV薬。
薬局で働く薬剤師としてはなかなか知識のアップデートが進まない分野ではありますが、患者さんが来局すればそんな言い訳はできません。
いつ処方箋を受け付けてもいいように普段から知識を身につけておくことが大切です。
もちろん、普段扱っている薬のようにはいかないかもしれませんが、常日頃からの勉強が対応時のベースを築いてくれると思います。
この記事ではHIVに関する基礎知識と抗HIV薬の分類、作用機序についてまとめたいと思います。
ピフェルトロ錠とドウベイト配合錠の承認と緊急薬価収載(HIV治療薬2製品)
2020年1月14日、厚生労働省はHIV治療薬2剤の製造を承認しました。
さらに、その翌日(2020年1月15日)には中医協で薬価も決定し、2020年1月22日に緊急薬価収載されました。
一つはピフェルトロ錠(ドラビリン)。
ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV*1-1)に対する新規の非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NNRTI*2)です。
もう一つはドウベイト配合錠(ドルテグラビル/ラミブジン)。
インテグラーゼ阻害薬(INSTI*3)のドルテグラビルと、核酸系逆転写酵素阻害薬(NRTI*4)のラミブジンを組み合わせた新規配合剤です。
*1:Human Immunodeficiency Virus
*2:Non Nucleoside Reverse Transcriptase Inhibitor
*3:INtegrase Strand Transfer Inhibitor
*4:Nucleoside-analogue Reverse Transcriptase Inhibitor
一部変更承認 アドセトリス・オルケディア・キイトルーダ・シムジアなど〜20191220
2019年12月20日付で適応追加などの一部変更承認が行われています。
今回承認されたのは、2019年11月25日の薬食審・医薬品第二部会と11月29日の薬食審・医薬品第一部会で承認了承されたものの一部と報告品目として挙げられたものです。
フィコンパ(部分発作に対する単独療法・小児適応の追加、細粒の剤形追加)の承認についてはまだのようですね。
剤形追加があるので、新薬と同じタイミングで承認されるのだと思います。(フィコンパ細粒は2020年1月23日付で承認されました。)
令和元年12月13日に薬価収載された後発医薬品一覧
2019年12月12日、後発医薬品の薬価が官報で告示され、12月13日に薬価収載されました。
今回、成分として新しく後発医薬品が登場するのは、イメンド(アプレピタント)、エプジコム(ラミブジン・アバカビル硫酸塩)、ファンガード(ミカファンギンナトリウム)、デノシン(ガンシクロビル)、シムビコート(ブデソニド・ホルモテロールフマル酸塩水和物)、パルミコート(ブデソニド)です。
また、規格として初めて収載されるものにアクトネル錠75mg/ベネット錠75mg(リセドロン酸ナトリウム)があります。
今回はAGはないですねー。