薬剤師の脳みそ

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

エピペン®注射液0.3mgの自主回収〜平成29年3月13日

勉強法で悩んでいる薬剤師の方へ

知識の身に付け方は2種類あります。

1つはすぐに活用できる知識。現在の業務の中で必要とされる知識です。身に付けたらすぐに活用することができるので仕事に活かすことができますし、忘れることもありません。

もう1つはすぐには活用できない知識です。身に付けてもすぐに使う知識ではないのないので、だんだんと記憶から薄れてしまいます。ただし、この知識こそが薬剤師としての基礎的な力になります。

普段の業務で使用しない知識を身に付けるのは記憶力を必要としますし、モチベーションを維持するのも大変です。そのため、習慣的に新しい知識を取り入れることを生活の一部にすることが大切になります。薄い知識でも重ねていくことで自然と少しずつ、自分の力として身についていきます。
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(ここからが記事本文になります)

平成29年3月13日、ファイザーはエピペン注射液0.3mgについて、正常に接種できない恐れがあるため自主回収を行うと発表しました。

自主回収の対象となるのはエピペン注射液0.3mgのうち1ロットのみでエピペン注射液0.15mgは対象ではありません。

  

  

  

  

詳しくはファイザーの案内を見てください。

エピペン(R)注射液0.3㎎(製造番号:PS00019A)自主回収(クラスⅠ)について

  

  

自主回収の対象となるエピペン注射液0.3mg

自主回収の対象となるのは、平成28年1月28日から3月24日にかけてメーカーから卸に出荷されたもので、

- 製造番号:PS00019A

- 使用期限:2017年4月末日

のエピペン注射液0.3mgです。

  

自主回収の原因

同一LOTの製品について、海外で2件、うまく接種を行うことができなかったという報告があり、調べたところ、当該ロットにのみ使用された部品により針がうまく出ない不具合が起こる可能性があるとわかったようです。

  

  

エピペンの働き

感染症や食物アレルギー、蜂毒などの影響で起こるアレルギー反応が重篤な場合、アナフィラキシーショックと呼ばれる状態に陥ることがあります。

免疫反応が過剰に働いてしまった結果、血管の拡張などにより血圧低下、血流不全が起こり、最悪の場合、死に至ってしまいます。

速やかに救急搬送を行い、適切な処置を行う必要があるわけですが、それまでの間、症状の悪化を食い止めるのがエピペンの働きです。

エピペンの成分であるアドレナリンが交感神経を刺激することで血管の収縮、心拍数の増加等を引き起こし、アナフィラキシーによる症状を軽減します。

アドレナリンの半減期は非常に短いため、エピペンはあくまでもアナフィラキシー補助治療剤という位置づけですが、重篤なアレルギーを持ち、アナフィラキシーを起こす可能性がある人にとって命を守る非常に大切な薬です。

ですので、今回の自主回収はエピペンを携帯する人にとっては命に関わる問題とも言えます。

薬局に在庫している場合、過去に調剤を行って該当ロットが患者さんに渡っている可能性があれば積極的に確認を行わなければいけませんね!

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