薬剤師の脳みそ

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

このブログは薬局で働く薬剤師を中心とした医療従事者の方を対象に作成しています。一般の方が閲覧した際に誤解を招くことのないように配慮しているつもりですが、医療従事者の方へ伝えることを最優先としています。何卒、ご理解ください。   

ピナトスカプセルが販売中止に〜ケタスカプセルのジェネリックがなくなります

薬や業界に関する知識を身に付けたい方へ
このブログをご覧になっている方の多くは薬や医薬業界に興味を持っていたり、その知識を身につける必要がある方々だと思います。
ぺんぎん薬剤師はそんな方にはまずm3.comの講読をお勧めしています。
登録している人は多いと思いますが、まだ登録していない方はこちらから無料で登録できるので是非この機会に登録してください。
このページの最後にでm3.comを活用した勉強法についてのコラムをまとめています。勉強法で悩んでいる方は是非読んでみてください。(クリックで移動します)

スポンサーリンク

(ここからが記事本文になります)

武田テバ製薬は2017年3月末を持ってピナトスカプセル(成分名:イブジラスト)を販売中止することを発表しました。
これにより、イブジタスト製剤は先発医薬品のケタスカプセルのみになります。
  
  

ピナトスカプセルの販売中止

武田テバ薬品、テバ製薬から販売中止の案内が出されています。
http://med.teva-seiyaku.com/di-net/kaitei/PINATOS_cap_hanbaichushi20160704.pdf
  

販売中止の理由

製造の難易度が高いこと、生産が需要の増加に追いつかないということが理由に挙げられています。
欠品や製造休止を繰り返す状況になりかねないということで製造中止とするようですね。
利益が期待できないということもあるかもしれませんが。
  

販売中止と同時に経過措置終了

来年の3月で販売中止と同時に経過措置も終了のようです。
これでケタスカプセルの後発品は存在しなくなります。
後発医薬品調剤体制加算の分母からも外れる・・・ということでしょうか?
  

ピナトス販売中止の経緯

以前は、大正薬品工業が製造販売元で、日本化薬、テバの3社での取り扱いだったと思います。
日本化薬はすでに製造中止となっていましたが、テバのみで製造販売を続けていたのですね。
  

ケタスカプセルについて

ケミカルメディエーター遊離抑制による「気管支喘息」に対する効能とホスホジエステラーゼ(PDE)阻害による「脳梗塞後遺症に伴う慢性脳循環障害によるめまいの改善」という特徴的な適応を合わせ持つ薬剤なので今後もニーズはあると思うのですが、後発医薬品が存在しなくなるので、継続するのであれば先発医薬品のケタスカプセルに切り替えるしかないですね。
テバの方も代替品としてケタスカプセルをあげています。
  
ちなみに、ケタスカプセルは、後発医薬品への置き換え率が進んでいないという事で、2014年と2016年の薬価改定で、2回連続Z2(長期収載品の特例的な引き下げ)の対象となっていました。
今回のように後発医薬品がなくなってしまうと、ケタスとしては薬価の下げられ損のように思えてしまいます。
  
最後に。
最近はケタス自体あまり見かけなくなりましたが、徐放性の顆粒だったんですね。
すっかり忘れていました。

© 2014- ぴーらぼ inc. プライバシーポリシー