薬剤師の脳みそ

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

テノゼット錠300mgの出荷調整

勉強法で悩んでいる薬剤師の方へ

知識の身に付け方は2種類あります。

1つはすぐに活用できる知識。現在の業務の中で必要とされる知識です。身に付けたらすぐに活用することができるので仕事に活かすことができますし、忘れることもありません。

もう1つはすぐには活用できない知識です。身に付けてもすぐに使う知識ではないのないので、だんだんと記憶から薄れてしまいます。ただし、この知識こそが薬剤師としての基礎的な力になります。

普段の業務で使用しない知識を身に付けるのは記憶力を必要としますし、モチベーションを維持するのも大変です。そのため、習慣的に新しい知識を取り入れることを生活の一部にすることが大切になります。薄い知識でも重ねていくことで自然と少しずつ、自分の力として身についていきます。
そこで当サイトではm3.com薬剤師会員登録をオススメしています。

内容をしっかり理解するだけの時間が取れない時でも、メルマガや記事を見て、単語や言葉を目にするだけでも知識の引き出しは少しずつでも確実に増えていきます。多くのサイトに登録したり、書籍を読もうとして続かなくなるより、まずは1つを継続することから初めてみることをおすすめします。登録となると不安に感じる方もいるかもしれませんが、医療関係者であれば誰しも耳にしたことがある!というくらいの有名なサイトで、薬剤師以外にも医師や看護師も多く登録しているサイトなので安心して利用できますね。

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(ここからが記事本文になります)

日薬ニュースでも配信されていましたが、テノゼット錠300mgに出荷調整がかかっています。
平成27年8月12日に起きた中国天津浜海新区倉庫爆発事故による影響で、グラクソ・スミスクライン天津工場が被害を受けたため、テノゼット錠の製造・出荷が停止しているようです。


テノゼット錠300mg(一般名:テノホビルジソプロキシルフマル酸塩)はB型慢性肝炎治療薬です。
B型肝炎ウイルス(HBV)に対する経口治療薬(核酸アナログ製剤)には、

  • ゼフィックス(一般名:ラミブジン)
  • ヘプセラ(一般名:アデホビルピボキシル)
  • バラクルード(一般名:エンテカビル)
  • テノゼット(一般名:テノホビルジソプロキシルフマル酸塩)

の4種類が存在します。
他の抗ウイルス療法、一番の問題は耐性化です。
現在、発売されている核酸アナログ製剤の中では、エンテカビル、テノホビルが耐性ウイルスが出現しにくいことが知られています。
そのため、B型肝炎治療ガイドラインにおいても、エンテカビル、テノホビルが第一選択薬として推奨されています。


今回の事故により、テノゼットの製造・出荷が停止してしまいましたが、日本国内における在庫量は約2ヶ月分とのことです。
これを受けて、グラクソ・スミスクラインならびに日本肝臓学会からは、

  1. テノゼットの処方を新たな患者に対し開始することを控えること
  2. 現在テノゼットを処方中の患者に対しては、長期処方を避け、一処方箋あたりの処方期間を短くする

との呼びかけられています。
当面は、バラクルードを第一選択として扱うしかないのかな、といったところですね。
もしくは、HIV治療薬として認可されている同成分同含量のビリアード錠300mgを特例で使用可能に•••とかないですかね?
でも、まあ、ビリアード錠の在庫量も国内にはそう多くはないですよね。


ニュースで見て、かなり大きな事故だったので、日本の医薬品関係にも影響があるのかな・・・とは思ってはいましたが、やはりありましたね。
ほかにも影響が出てこないかが心配です。

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