薬剤師の脳みそ

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

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【CF包装から】クレストールの包装変更【PTP包装】

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(ここからが記事本文になります)

(2015年8月ごろの記事です)
アストラゼネカのMRさんから「もうご存知かもしれませんが・・・」と渡されたのはクレストールのPTP包装への変更案内でした。
この包装変更の情報、聞かれた方はみなさん喜んだんじゃないでしょうか?
  
  

  
  

クレストールの包装変更

クレストールは元々CF包装でしたが、PTP包装に変更されました。
  

クレストールがCF包装だった理由

クレストールの旧包装はコールドフォーム包装(CF包装)でした。
両側をアルミで包むCF包装のメリットは遮光性に加えて吸湿を防ぐことです。
  
クレストール発売当初は吸湿性のデータがはっきりしてなかったのではないかと思われます。
添付文書には「吸湿性を有するのでPTP包装のまま保存すること」と記載されていました。(PTP包装のままという記載が紛らわしいですが正確にはAL/ALのCF包装でした)
吸湿性のためかクレストールは発売当初はバラは存在していませんでしたが、その後記載はなくなりバラ錠も発売されています。
そのときの改訂理由が、「無包装状態における安定性データ(30℃/75%相対湿度の条件下)により、 3ヵ月まで安定であることが確認されたため」なので、改訂後は一包化しても問題ないことがわかります。
ですが、包装については変更されずCF包装のままでした。
  

クレストールの新包装

今回、新しい包装はアルミではなく、ポリプロピレンを用いたPTP包装になります。
つまり、他の一般的な薬剤と同じように表が透明で中身が見えるやつです。
これで錠剤を取り出さなくても中の錠剤が確認できます。
CF包装だと中身が見えなかったので初めて飲む人は包装が大きいから中身の錠剤も大きいんじゃないかと不安になる場合があったんですよねー。(包装に対して錠剤は小さい)
また、アルミで作られているCF包装は硬いため、中の錠剤が出しにくいということがありましたが、それも解消されます。
また、CF包装のもうひとつの欠点である大きさの問題。
PTPになることでシートのサイズも小さくなります。
変更前後の写真がこちらです。↓
f:id:pkoudai:20150824144810j:plain
  
10月中旬くらいから流通開始のようです。
個人的には早く切り替わって欲しいですねー。

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