薬剤師の脳みそ

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

このブログは薬局で働く薬剤師を中心とした医療従事者の方を対象に作成しています。
一般の方が閲覧した際に誤解を招くことのないように配慮しているつもりですが、医療従事者の方へ伝えることを最優先としています。
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指定難病の選定状況4~第2次指定難病196疾患が選定

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少し前になりますが、平成27年3月19日、第11回指定難病検討委員会が開催され、候補の615疾患中196疾患を指定難病とすべきという委員会の結論が出されました。
パブリックコメントの募集などを経て、7月から医療費助成が開始される予定です。


以前の記事はこちら
pharmacist.hatenablog.com

pharmacist.hatenablog.com

pharmacist.hatenablog.com

指定難病医療費助成制度についての記事はこちら
pharmacist.hatenablog.com

第2次指定難病一覧

今回、委員会が指定難病と結論付けた196疾患は以下の通りです。

  1. 先天性ミオパチー
  2. マリネスコ・シェーグレン症候群
  3. 筋ジストロフィー
  4. 非ジストロフィー性ミオトニー症候群
  5. 遺伝性周期性四肢麻痺
  6. アトピー性脊髄炎
  7. 脊髄空洞症
  8. 脊髄髄膜瘤
  9. アイザックス症候群
  10. 遺伝性ジストニア
  11. 神経フェリチン症
  12. 脳表ヘモジデリン沈着症
  13. 禿頭と変形性脊椎症を伴う常染色体劣性白質脳症
  14. 皮質下梗塞と白質脳症を伴う常染色体性優性脳動脈症
  15. 神経軸索スフェロイド形成を伴う遺伝性びまん性白質脳症
  16. ペリー症候群
  17. 前頭側頭葉変性症
  18. ビッカースタッフ型脳幹脳炎
  19. けいれん重積型(二相性)急性脳症
  20. 先天性無痛無汗症
  21. アレキサンダー病
  22. 先天性核上性球麻痺
  23. メビウス症候群
  24. 中隔視神経形成異常症/ドモルシア症候群
  25. アイカルディ症候群
  26. 片側巨脳症
  27. 限局性皮質異形成
  28. 神経細胞移動異常症
  29. 先天性大脳白質形成不全症
  30. ドラベ症候群
  31. 海馬硬化を伴う内側側頭葉てんかん
  32. ミオクロニー欠神てんかん
  33. ミオクロニー脱力発作を伴うてんかん
  34. レノックス・ガストー症候群
  35. ウエスト症候群
  36. 大田原症候群
  37. 早期ミオクロニー症候群
  38. 遊走性焦点発作を伴う乳児てんかん
  39. 片側痙攣・片麻痺・てんかん症候群
  40. 環状20番染色体症候群
  41. ラスムッセン脳炎
  42. PCDH19関連症候群
  43. 難治頻回部分発作重積型急性脳炎
  44. 徐波睡眠期持続性棘徐波を示すてんかん性脳症
  45. ランドウ・クレフナー症候群
  46. レット症候群
  47. スタージ・ウェーバー症候群
  48. 結節性硬化症
  49. 色素性乾皮症
  50. 先天性魚鱗癬
  51. 家族性良性慢性天疱瘡
  52. 類天疱瘡(後天性表皮水疱症を含む)
  53. 特発性後天性全身性無汗症
  54. 眼皮膚白皮症
  55. 肥厚性皮膚骨膜症
  56. 弾性線維性仮性黄色腫
  57. マルファン症候群
  58. エーラス・ダンロス症候群
  59. メンケス病
  60. オクシピタル・ホーン症候群
  61. 低ホスファターゼ症
  62. VATER症候群
  63. 那須ハコラ病
  64. ウィーバー症候群
  65. コフィン・ローリー症候群
  66. 有馬症候群
  67. モワット・ウイルソン症候群
  68. ウィリアムズ症候群
  69. ATR-X症候群
  70. クルーゾン症候群
  71. アペール症候群
  72. ファイファー症候群
  73. アントレー・ビクスラー症候群
  74. コフィン・シリス症候群
  75. ロスムンド・トムソン症候群
  76. 歌舞伎症候群
  77. 多脾症候群
  78. 無脾症候群
  79. 鰓耳腎症候群
  80. ウェルナー症候群
  81. コケイン症候群
  82. プラダー・ウィリ症候群
  83. ソトス症候群
  84. ヌーナン症候群
  85. ヤング・シンプソン症候群
  86. 1p36欠失症候群
  87. 4p-症候群
  88. 5p-症候群
  89. 第14番染色体父親性ダイソミー症候群
  90. アンジェルマン症候群
  91. スミス・マギニス症候群
  92. 22q11.2欠失症候群
  93. エマヌエル症候群
  94. 脆弱X症候群関連疾患
  95. 脆弱X症候群
  96. 総動脈幹遺残症
  97. 修正大血管転位症
  98. 完全大血管転位症
  99. 単心室症
  100. 左心低形成症候群
  101. 三尖弁閉鎖症
  102. 心室中隔欠損を伴わない肺動脈閉鎖症
  103. 心室中隔欠損を伴う肺動脈閉鎖症
  104. ファロー四徴症
  105. 両大血管右室起始症
  106. エプスタイン病
  107. アルポート症候群
  108. ギャロウェイ・モワト症候群
  109. 急速進行性糸球体腎炎
  110. 抗糸球体基底膜腎炎
  111. 一次性ネフローゼ症候群
  112. 一次性膜性増殖性糸球体腎炎
  113. 紫斑病性腎炎
  114. 先天性腎性尿崩症
  115. 間質性膀胱炎(ハンナ型)
  116. オスラー病
  117. 閉塞性細気管支炎
  118. 肺胞蛋白症(自己免疫性/先天性)
  119. 肺胞低換気症候群
  120. α1-アンチトリプシン欠乏症
  121. カーニー複合
  122. ウォルフラム症候群
  123. ペルオキシソーム病(副腎白質ジストロフィーを除く)
  124. 副甲状腺機能低下症
  125. 偽性副甲状腺機能低下症
  126. 副腎皮質刺激ホルモン不応症
  127. ビタミンD抵抗性くる病/骨軟化症
  128. ビタミンD依存性くる病/骨軟化症
  129. フェニルケトン尿症
  130. 高チロシン血症1型
  131. 高チロシン血症2型
  132. 高チロシン血症3型
  133. メープルシロップ尿症
  134. プロピオン酸血症
  135. メチルマロン酸血症
  136. イソ吉草酸血症
  137. グルコーストランスポーター1欠損症症候群
  138. グルタル酸血症1型
  139. グルタル酸血症2型
  140. 尿素サイクル異常症
  141. リジン尿性蛋白不耐症
  142. 先天性葉酸吸収不全
  143. ポルフィリン症
  144. 複合カルボキシラーゼ欠損症
  145. 筋型糖原病
  146. 肝型糖原病
  147. ガラクトース-1-リン酸ウリジルトランスフェラーゼ欠損症
  148. レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ欠損症
  149. シトステロール血症
  150. タンジール病
  151. 原発性高カイロミクロン血症
  152. 脳腱黄色腫症
  153. 無βリポタンパク血症
  154. 脂肪萎縮症
  155. 家族性地中海熱
  156. 高IgD症候群
  157. 中條・西村症候群
  158. 化膿性無菌性関節炎・壊疽性膿皮症・アクネ症候群
  159. 慢性再発性多発性骨髄炎
  160. 強直性脊椎炎
  161. 進行性骨化性線維異形成症
  162. 肋骨異常を伴う先天性側弯症
  163. 骨形成不全症
  164. タナトフォリック骨異形成症
  165. 軟骨無形成症
  166. リンパ管腫症/ゴーハム病
  167. 巨大リンパ管奇形(頚部顔面病変)
  168. 巨大静脈奇形(頚部口腔咽頭びまん性病変)
  169. 巨大動静脈奇形(頚部顔面/四肢病変)
  170. クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群
  171. 先天性赤血球形成異常性貧血
  172. 後天性赤芽球癆
  173. ダイアモンド・ブラックファン貧血
  174. ファンコニ貧血
  175. 遺伝性鉄芽球性貧血
  176. エプスタイン症候群
  177. 自己免疫性出血病XIII/13
  178. クロンカイト・カナダ症候群
  179. ウィルソン病
  180. 非特異性多発性小腸潰瘍症
  181. ヒルシュスプルング病(全結腸型/小腸型)
  182. 総排泄腔外反症
  183. 総排泄腔遺残
  184. 先天性横隔膜ヘルニア
  185. 乳幼児肝巨大血管腫
  186. 胆道閉鎖症
  187. アラジール症候群
  188. 遺伝性膵炎
  189. 嚢胞性線維症
  190. IgG4関連疾患
  191. 黄斑ジストロフィー
  192. レーベル遺伝性視神経症
  193. アッシャー症候群
  194. 若年発症型両側性感音難聴
  195. 遅発性内リンパ水腫
  196. 好酸球性副鼻腔炎


問題なければ、これら196疾患が7月より指定難病(法別番号:54)の医療費助成の対象となるわけです。

第3次指定難病の選定は?

秋には委員会が再開され、第3次指定難病の選定が開始されるようです。
今回の追加で指定難病は306疾患となり、当初言われたいた300疾患となったとは思うのですが、さらに追加になるようですね。

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