薬剤師の脳みそ

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

尿膜管遺残症について

勉強法で悩んでいる薬剤師の方へ

知識の身に付け方は2種類あります。

1つはすぐに活用できる知識。現在の業務の中で必要とされる知識です。身に付けたらすぐに活用することができるので仕事に活かすことができますし、忘れることもありません。

もう1つはすぐには活用できない知識です。身に付けてもすぐに使う知識ではないのないので、だんだんと記憶から薄れてしまいます。ただし、この知識こそが薬剤師としての基礎的な力になります。

普段の業務で使用しない知識を身に付けるのは記憶力を必要としますし、モチベーションを維持するのも大変です。そのため、習慣的に新しい知識を取り入れることを生活の一部にすることが大切になります。薄い知識でも重ねていくことで自然と少しずつ、自分の力として身についていきます。
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男子フィギュアの羽生結弦選手が腹痛を訴えているということでしたが、尿膜管遺残症による尿膜管膿瘍の症状だっだみたいですね。

尿膜管とは

赤ちゃんと母体を繋ぐ臍の緒は酸素や栄養を運ぶ役割を持つことが知られています。
尿の排泄を行うことができない胎児は膀胱と臍を繋ぐ尿膜管により排泄物を母体に運び、母体を通じて排泄を行っています。

尿膜管遺残症

出生時には約半数で尿膜管が閉鎖されていますが、残りの半分は残ったままです。
なので、赤ちゃんなどではおへそからおしっこが染み出すこともあります。
残りの半数のほとんども成長に伴い閉塞されますが、尿膜管の一部が閉塞されないまま残ってしまうこと(2%くらい)があります。
これを尿膜管遺残症といいます。

尿膜管遺残症では、残った尿膜管に汚れがたまるなどして、感染、化膿を引き起こし、腹痛や臍から膿が出るような症状を引き起こすことがあります。
これを尿膜管膿瘍といいます。
また、稀にですが、尿膜管癌となることもあります。

尿膜管遺残症の治療

尿膜管膿瘍が起きた場合、セフェム系の抗生物質などを使用して炎症を抑えることができれば様子を見ますが、うまく抑えることができないときや再発を繰り返す場合は外科的手術を行うことになります。
最近では内視鏡下の手術も行われています。

過去に何回か腹痛で受診し、尿膜管遺残症と診断され、セフゾンが処方されたケースに出会ったことがあります。
薬局ではちょっと珍しい症例かと思ったのでまとめてみました。

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