薬剤師の脳みそ

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

このブログは薬局で働く薬剤師を中心とした医療従事者の方を対象に作成しています。
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イクセロンパッチ/リバスタッチパッチの新用法・用量申請

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平成26年11月5日、ノバルティスファーマと小野薬品により、イクセロンパッチ/リバスタッチパッチ(一般名:リバスチグミン)の漸増期間を短くした新用法・用量の申請が行われました。


現在の用法・用量は、

通常、成人にはリバスチグミンとして1日1回4 . 5mgから開始し、 原則として4週毎に4.5mgずつ増量し、維持量として1日1回 18mg を貼付する<<。
4.5mg 4週間 → 9mg 4週間 → 13.5mg 4週間 → 18mg 4週間
と言った具合に、3回の漸増をしていくようになっていますが、申請が認められると、
9mg 4週間 → 18mg 4週間
という1回の漸増になります。

海外ではこの1回の斬増で承認を受けているようなので、おそらくこの申請は承認されると思います。
斬増回数が減ることにより、今まで本格的な治療開始に12週かかっていたのが4週で済むようになります。

もう一つのメリットがあります。
経営的な面では備蓄する規格が二種類で済むのが嬉しい話です。
四段階の規格をすべて揃えるのは、在庫管理上厳しいですよね?
イクセロンパッチ/リバスタッチパッチの低規格は不良在庫として期限切れ、廃棄するケースも多いと思います。
承認は少し先になりますが、たまに処方を受けるというような薬局には、在庫管理においても嬉しいニュースかもしれません。

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