薬剤師の脳みそ

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

ファシグリファム開発中止!

勉強法で悩んでいる薬剤師の方へ

知識の身に付け方は2種類あります。

1つはすぐに活用できる知識。現在の業務の中で必要とされる知識です。身に付けたらすぐに活用することができるので仕事に活かすことができますし、忘れることもありません。

もう1つはすぐには活用できない知識です。身に付けてもすぐに使う知識ではないのないので、だんだんと記憶から薄れてしまいます。ただし、この知識こそが薬剤師としての基礎的な力になります。

普段の業務で使用しない知識を身に付けるのは記憶力を必要としますし、モチベーションを維持するのも大変です。そのため、習慣的に新しい知識を取り入れることを生活の一部にすることが大切になります。薄い知識でも重ねていくことで自然と少しずつ、自分の力として身についていきます。
そこで当サイトではm3.com薬剤師会員登録をオススメしています。

内容をしっかり理解するだけの時間が取れない時でも、メルマガや記事を見て、単語や言葉を目にするだけでも知識の引き出しは少しずつでも確実に増えていきます。多くのサイトに登録したり、書籍を読もうとして続かなくなるより、まずは1つを継続することから初めてみることをおすすめします。登録となると不安に感じる方もいるかもしれませんが、医療関係者であれば誰しも耳にしたことがある!というくらいの有名なサイトで、薬剤師以外にも医師や看護師も多く登録しているサイトなので安心して利用できますね。

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(ここからが記事本文になります)

昨年末のニュースになりますが、武田薬品がfasiglifam(開発コード:TAK-875)の開発を中止すると発表しました。

 

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fasiglifam?
と思われる方も多いかもしれませんが。
日経DI 2013年9月号を読まれた方はピンと来るでしょうか?
特集は「新薬が続々登場 糖尿病治療薬まる分かり」
この特集では新規作用機序の糖尿病薬としてSGLT2阻害剤のほかにGPR40作動薬が紹介されていました。
GPR40とは膵β細胞の細胞膜に特異的に発現しているG蛋白共役型受容体です。
この受容体が活性化されることで、SU剤とは別の経路によりインスリンが分泌されます。
GPR40を介するインスリン分泌は血糖値が高いときにのみ行われるので低血糖が起こりにくく、加えてその効果はSU剤なみという、その効果が非常に期待されている薬です。
そのGPR40作動薬で最も開発が進んでいたのが武田薬品の自社創薬品であるファシグリファムで、昨年5月からフェーズ3が実施されていました。
 
今回の開発中止の理由としては肝機能に関する副作用が懸念されたためということのようです。
国内のGPR40作動薬としては日本たばこのJTT851がフェーズ2の段階です。
 
血糖値に応じてインスリンを分泌するということで効果と安全性の両面で非常に期待できる薬なので残念ですが、より安全な薬が開発されることを期待します。
 
にしても、糖尿病薬の発展はすごいですね。

 

糖尿病治療ガイド〈2012‐2013〉血糖コントロール目標

糖尿病治療ガイド〈2012‐2013〉血糖コントロール目標

 

 

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