薬剤師の脳みそ

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

このブログは薬局で働く薬剤師を中心とした医療従事者の方を対象に作成しています。
一般の方が閲覧した際に誤解を招くことのないように配慮しているつもりですが、医療従事者の方へ伝えることを最優先としています。
2020年11月からURLが変更となりました。(新URL https://yakuzaishi.love)
  

プラリア皮下注60mgシリンジ

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デノスマブ皮下注シリンジ(商品名:プラリア皮下注60mgシリンジ/第一三共)
※新効能・新用量医薬品
効能・効果は「骨粗鬆症」。
海外60カ国以上承認済み。
昨年4月に販売されたランマーク皮下注120mg(効能・効果は「多発性骨髄腫による骨病変および固形がん骨転移による骨病変」)と同成分。
ヒトモノクローナル抗体で、破骨細胞の形成や機能にかかわる蛋白質RANKリガンド(RANKL)を標的とする世界初の抗体医薬品。
骨吸収を抑えることで骨粗鬆症を治療します。6か月に1回皮下注でいいのが特徴です。

ランマークと言えば、昨年9月に低カルシウム(Ca)血症の「安全性速報」(ブルーレター)で注意喚起が行われたことが記憶に新しいと思いますが、プラリアの有害事象発現率はプラセボと大差なかったということなので、低Ca血症のリスクは低いということなのでしょうか?
確かに投与量が全然違いますもんね。
ランマーク:4週間に1回、120mg
プラリア:6ヶ月に1回、60mg

おまけですが、ランマークの投与を受けている方にはOTC「新カルシチュウD3」が無償提供(医療用医薬品に低Ca血症で使用されるCa・天然ビタミンDの配合剤が存在しないため)されていましたが、今回、プラリアの承認と合わせて新カルシチュウD3の医療用とも言える配合剤(デノタス)も承認されました。

余談ですが「デノ」スマブに「足す」のでデノタスなんでしょうかね?

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