薬剤師の脳みそ〜くすりと医療制度

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

新薬承認情報

イベニティ皮下注〜スクレロスチンを阻害し骨形成促進・骨吸収抑制を併せ持つ骨粗鬆症治療薬

イベニティ皮下注はヒト抗スクレロスチンモノクローナル抗体であるロモソズマブ(遺伝子組換え)を有効成分とする骨粗鬆症治療薬です。 骨形成の促進と骨吸収の抑制の両方の作用を併せ持つ初めての骨粗鬆症治療薬で、急速な骨密度の改善を可能とする薬剤です…

2019年3月26日に製造承認を取得した新医薬品と再生医療等製品についてのレビュー

2019年3月26日に承認された新医薬品と再生医療等製品について、一気にレビューする記事です。(適応追加等については別記事にまとめます) 今回承認された品目で注目したいのは国内初のCAR-T細胞療法キムリア、初の遺伝子治療薬コラテジェン、AD/HD治療薬ビ…

ビラノア錠〜眠気は少なく効果はしっかり!の第二世代抗ヒスタミン薬(H31.3.15更新)

平成28年9月28日に承認された抗アレルギー薬(第二世代抗ヒスタミン薬)ビラノアについてまとめます。 全体的な印象としては効果がある程度強いのに眠気が少ない薬剤です。空腹時に飲まないといけないという欠点がありますが、生活リズムさえ合えば使いやす…

日本初の飲酒量低減薬 セリンクロ錠

平成31年1月8日に承認された薬剤のうち、今回の記事では新規アルコール依存症治療薬セリンクロ(ナメルフェン)についてまとめようと思います。 セリンクロの最大の特徴は断酒を補助するのではなく、飲酒量の低減を目的とする薬剤ということです。 日本で初…

タウリン散 98%「大正」に「ミトコンドリア病(MELAS)の発作抑制」の適応追加

平成31年2月21日、タウリン散98%「大正」が「ミトコンドリア脳筋症・乳酸アシドーシス・脳卒中様発作(MELAS)症候群における脳卒中様発作の抑制」に対する適応を取得しました。 指定難病でもあるミトコンドリア病MELASに対する適応を有する初めての薬剤にな…

平成31年2月26日に薬価収載された医薬品一覧

平成31年2月20日、厚労省の中医協・総会で新規医薬品の薬価が決定しました。 同年2月25日に告示され、2月26日に薬価収載されました。 今回に薬価収載されたのは13製品です。今回は注目したい薬剤が多く、セリンクロ、タリージェ、ミネブロ、エプクルーサ、デ…

最後のC型肝炎治療薬?エプクルーサ配合錠

エプクルーサ配合錠はNS5Bポリメラーゼ阻害剤ソホスブビルとNS5A阻害剤ベルパタスビルを組み合わせた薬剤です。 これまで治療を行うことができなかったC型非代償性肝硬変に対して使用することができる唯一の薬剤になります。 また、他のDAAs治療に失敗した場…

ミネブロ錠〜選択的ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬 セララとの違いは?

平成31年1月8日付で承認された新規高血圧治療薬ミネブロ錠についてまとめます。 ミネブロ錠(エサキセレノン)はセララ(エプレレノン)と同じアルドステロン受容体拮抗薬です。 ただし、より選択性が高い性質を持っているため、選択的ミネラルコルチコイド…

タリージェ錠〜リリカと同じ作用機序を持つ末梢性神経障害性疼痛治療薬

平成31年1月8日付で承認された新規神経障害性疼痛治療薬タリージェ錠についてまとめます。 タリージェ錠(ミロガバリン)はリリカ(プレガバリン)と同じ電位依存性カルシウムチャネルα2δサブユニットに対するリガンドです。 リリカと比較した場合の違いを中…

平成30年11月28日の薬価収載一覧〜新剤形・新規格・バイオシミラー

平成30年11月27日付の官報に新剤形の医薬品の薬価が掲載されています。 これらの薬剤は平成30年11月28日付で薬価基準収載されました。 今回薬価収載される医薬品には、ラグノスNF経口ゼリー分包12g、アミティーザカプセル12μg、エフィエントOD錠20mg、バリキ…

ルパフィン錠〜DUAL作用(ヒスタミンH1受容体拮抗作用と抗PAF作用)の第二世代抗ヒスタミン薬(更新)

またまた、新たな第二世代抗ヒスタミン薬が発売になります。 ルパフィン錠は抗PAF作用と抗ヒスタミン作用を併せ持つ新規第二世代抗ヒスタミン薬です。 このタイミングで新たに追加される第二世代抗ヒスタミン薬、どのような特徴を持つかまとめて見ます。 平…

国内初の飲酒量低減薬 セリンクロ錠の承認了承〜平成30年11月9日 薬食審医薬品第一部会

平成30年11月9日、厚生労働省の薬食審医薬品第一部会で審議された薬剤についてのまとめです。 審議されたのは2品目のみで、国内初の飲酒量低減薬セリンクロについてと、プレセデックスの小児適応についてです。 そのほか、報告品目や公知申請についても了承…

ジャルカ配合錠の承認了承、リウマトレックスの公知申請など〜平成30年11月8日 薬食審医薬品第二部会

平成30年11月8日、厚生労働省の薬食審医薬品第二部会で審議された薬剤についてのまとめです。 審議されたのは1品目のみで、初めて2成分での抗HIV療法を可能とする新規配合剤 ジャルカ配合錠の承認が了承されています。 そのほか、報告品目や公知申請について…

平成30年9月21日付承認品目一覧(一部10月10日付)〜新医薬品と一変承認の内容について

平成30年9月21日付で同年7〜8月の薬食審 部会で審議されていた品目が承認されています。 (平成30年10月10日追記)一品目のみ遅れて10月10日付で承認され、これで予定されていたものは全て承認されたことになります。 今回製造承認を受けたものについては11…

ベオーバ錠・エイベリス点眼液・ロラピタ静注・メトアナ配合錠など承認了承〜平成30年8月30日 薬食審 第一部会

厚生労働省の薬食審医薬品第一部会が平成30年8月30日に開催されました。 今回の部会では新薬5製品の承認について審議が行われ、すべて了承されています。 前日には第二部会が行われているので、連日での新薬情報になりますね。

ゾスパタ錠・ローブレナ錠・フィラジル皮下注など承認了承〜平成30年8月29日 薬食審 第二部会

厚生労働省の薬食審医薬品第二部会が平成30年8月29日に開催されました。 今回の部会では新薬4製品の承認について審議が行われ、すべて了承されています。

【エンタイビオ ・イミフィンジ・オデフシィ】平成30年8月29日に薬価収載される品目のまとめとオプジーボの薬価引き下げについて

平成30年8月22日、厚労省の中医協・総会で新規医薬品の薬価が決定しました。 8月29日に薬価収載される予定です。 新医薬品一覧表(平成30年8月29日収載予定) また、オプジーボの用法用量変化再算定についても決定しています。 今年度から新しく導入された「…

平成30年8月15日付で承認された後発医薬品などのまとめ

平成30年8月15日、新たな後発医薬品や先発医薬品の新規格が承認されました。 今回承認された品目は12月に薬価収載される予定です。 今回は新規承認の後発医薬品が多く、トラムセット、リフレックス/レメロン、ユリーフ、ストラテラ、レルパックス、バイナス…

ページニオ・ビーリンサイト・オデフシィなど承認了承〜平成30年8月3日 薬食審 第二部会

厚生労働省の薬食審医薬品第二部会が平成30年8月3日に開催されました。 今回の部会では新医薬品3つの製造承認に加え、オプジーボとヤーボイの適用拡大などについて審議が行われ、すべて了承されています。 また、ハーセプチンのバイオ後続品としては2番目と…

トラディアンス配合錠・リンゼスの便秘症適応追加など承認了承〜平成30年7月27日 薬食審 第一部会

厚生労働省の薬食審医薬品第一部会が平成30年7月27日に開催され、日本ベーリンガーインゲルハイムが申請したトラディアンス配合錠の承認が了承されました。 その名前から話かる通り、DPP-4阻害薬トラゼンタとSGLT2阻害薬ジャディアンスの配合剤です。 近いう…

潰瘍性大腸炎薬エンタイビオ、抗PD-L1抗体イミフィンジ、トレリーフの適応追加など平成30年7月2日の承認内容

平成30年7月2日、新医薬品等の製造販売が承認されました。 今回承認されたのは、平成29年4月〜6月に薬食審で承認を了承されていた医薬品です。 新薬7成分、バイオシミラー1成分、適応追加などが8品目です。 部会の開催日ごとに分けて簡単にまとめます。

P-CABボノプラザン(タケキャブ錠)~従来のPPIとの比較

世界初となるカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB*1)と呼ばれるタケキャブについて従来のPPIとの比較をしながらまとめてみたいと思います。 タケキャブ錠は平成27年2月26日に販売が開始されました。 (2015.2.26に公開した記事ですが、2018.6.12…

【薬食審・医薬品第一部会】潰瘍性大腸炎治療薬エンタイビオ点滴静注用など【承認了承】

平成30年6月8日、厚生労働省の医薬品食品審議会(薬食審)医薬品第一部会が開催されました。 新薬2製品の製造承認の可否、1製品の適応追加の可否について審議され、全て承認が了承されました。 前回、平成30年5月23日の第二部会で審議されたものと同じく6月…

オプジーボ・ヤーボイの悪性黒色腫に対する併用療法など〜平成30年5月25日の承認内容

平成30年5月25日、厚生労働省は医薬品5製品について一部変更承認(一変承認)しました。 それぞれ以下のように適応が追加されます。 オプジーボ・ヤーボイ:悪性黒色腫に対する併用療法 ゼルヤンツ:潰瘍性大腸炎 ボトックス注:痙攣性発声障害 ヌーカラ皮下…

【薬食審・医薬品第二部会】ダフクリア錠、リムパーザの適応追加など【承認了承】

平成30年5月23日、厚生労働省の医薬品食品審議会(薬食審)医薬品第二部会が開催されました。 新薬4製品の製造承認の可否、2製品の適応追加の可否について審議され、全て承認が了承されました。 6月下旬ごろに正式に承認される予定です。 また、報告品目とし…

JAK阻害薬 ゼルヤンツ錠5mg(H30.5.25更新)

JAK阻害剤のゼルヤンツ錠(成分名:トファシチニブ)についてまとめます。 平成25年3月25日付で承認(適応:関節リウマチのみ)されています。 また、平成30年5月25日付で潰瘍性大腸炎に関する適応が追加されました。

パルモディア・ネイリン・アジレクト・スージャヌ・シベクトロなど〜平成30年5月22日付薬価基準収載品目

平成30年5月16日、厚労省の中医協・総会で新規医薬品の薬価が決定しました。 5月22日に薬価収載される予定です。 中医協 総-1-1 30.5.16新医薬品一覧表(平成30年5月22日収載予定) 今回の収載品目で気になるのは、 覚せい剤原料ではないMAO-B阻害薬アジレク…

新規高脂血症治療薬パルモディアの承認〜従来型フィブラートと比較しながらSPPARMαの特性についてまとめます(修正)

平成29年7月3日、興和株式会社が申請を行っていた高脂血症治療剤「パルモディア®錠 0.1mg(成分名:ペマフィブラート)」が承認されました。 なかなか薬価収載されませんでしたが、平成30年5月22日に収載、6月1日に発売されました。 (平成30年4月現在、パル…

【薬食審・医薬品第二部会】ボトックス注とゼルヤンツ錠の適応追加について【承認了承】

平成30年4月27日、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会 医薬品第二部会が開催されました。 今回は2つの医薬品についての適応追加が審議され、承認が了承されています。 ボトックス注:痙攣性発声障害 ゼルヤンツ錠:中等症から重症の潰瘍性大腸炎の寛解導入及…

アトーゼット・グーフィス・レキサルティ・シダキュアなど〜平成30年4月18日付薬価基準収載品目

平成30年4月11日、厚労省の中医協・総会で新規医薬品の薬価が決定し、4月18日に薬価収載されました。 エビリファイと比較してアカシジア等の副作用が少ないとされる新規統合失調治療薬レキサルティ ゼチーアと同じ薬価にも関わらずアトルバスタチンが配合さ…

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