薬剤師の脳みそ〜くすりと医療制度

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

くすり・DI

【オグサワ】オーグメンチンとサワシリン(アモキシシリン)の併用療法(修正)

オグサワ処方って聞いたことありますか? オーグメンチン®︎&サワシリン®︎を併用する処方を略して「オグサワ」処方と呼ぶことがあります。 処方としては、以下の通りです。 オーグメンチン配合錠250RS 3T 3×N サワシリンカプセル250 3C 3×N ちなみに、自分の…

スローケーの販売中止〜カリウム製剤の切り替えについてまとめ

徐放性カリウム製剤であるスローケー錠が販売中止になるという案内が出されています。 販売中止のご案内(ノバルティスファーマ) 販売中止の時期は2019年1月以降で在庫がなくなり次第ってことですが、現在採用している病院などからの注文が殺到して前倒しに…

悪性神経膠腫治療薬テモダールカプセル〜その特徴やダカルバジンとの違い(修正)

(2013年4月に作成した記事です) ある日の調剤業務中。 テモダールカプセル 100mg 2C 1×v.d.S 5日分 という処方の薬剤料を見て、改めて驚きました。 16390点!! つまり、テモダールカプセル100mg 10カプセルにかかる費用だけで16万3900円! 3割負担で考え…

高血圧治療剤を含む配合剤(降圧配合剤)のまとめ(平成30年6月16日更新)

(元々は平成26年3月2日に作成した記事です) 高血圧治療に使用される、降圧薬を含む配合薬についてのまとめです。 一覧表や適応上の注意、各略称等についてまとめています。 また、各種配合剤は原則、配合されている成分を持つ単剤から切り替えて使用するよ…

ナウゼリン(ドンペリドン)の内服薬(錠剤・細粒・ドライシロップ)と坐剤で用量が異なる理由

吐き気止めとして小児から大人まで幅広く使用されているナウゼリン(成分名:ドンペリドン)ですが、錠剤・細粒・ドライシロップなど飲み薬の用量と座薬の用量を比較した際に、座薬の方が圧倒的に用量が多くなっています。 以前、兄弟で胃腸炎になってしまっ…

歯科でのサワシリン(アモキシリン)高用量飲みきり処方〜心室中隔欠損症と菌血症(修正)

一枚のFAX処方箋に薬局がざわつきました。 歯科から4歳の男の子に出された処方です。 サワシリン細粒10% 7.5g 1日1回 医師の指示通り 1日分 えー!何これ!?

リウマトレックスとフォリアミン〜特殊な投与方法の理由は?(修正)

(2014年1月11日の記事でしたが、加筆修正を行いました) リウマトレックス®︎(一般名:メトトレキサート)を服用している患者さんには、必ずではないですが、かなりの確率でフォリアミン®︎(一般名:葉酸)が一緒に処方されています。 なぜ、葉酸を併用する…

アニュイティエリプタ発売〜1日1回吸入のICSは4番目のエリプタ製剤

今回は発売直前のアニュイティ®エリプタ®についてまとめてみようと思います。 タイトルにも書いてある通り、吸入デバイスにエリプタを用いる4番目の薬剤で、アニュイティは1日1回吸入のICS(吸入ステロイド薬:Inhaled CorticoSteroid)になります。 平成29…

グラジナ錠とエレルサ錠 新たなINFフリー経口薬の承認了承〜2016年9月9日医薬品第二部会報告品目③

平成28年9月9日、厚生労働省の薬食審・医薬品第二部会が行われました。 10製品について審議が行われ、すべての承認が了承されています。 また、平成28年9月28日には正式に承認されました。 今回は、C型肝炎に対する新規DAAsであるグラジナ錠とエレルサ錠につ…

セログループ2のC型肝炎に対するヴィキラックスとレベトールの併用療法の承認了承〜2016年9月9日医薬品第二部会報告品目②

平成28年9月9日、厚生労働省の薬食審・医薬品第二部会が行われました。 10製品について審議が行われ、すべての承認が了承されています。また、平成28年9月28日には正式に承認されました。 今回はヴィキラックスとレベトールの適応拡大についてまとめます。

レグナイト〜レストレスレッグスの適応を持つガバペンチンのプロドラッグ

(2012.7.10の記事でしたが、加筆修正を行いました。) ガバペンチンエナカルビル(商品名:レグナイト)がついに発売されました。 平成24年1月に承認は取得していたのですが、本日、平成24年7月10日、ついに発売です。 この薬の適応は「レストレスレッグス…

ハルナール・フリバス・ユリーフ〜前立腺肥大症に用いるα1ブロッカーの違い

(元々は2016年7月8日の記事ですが、内容を修正しています。) 今回は前立腺肥大症(Benign Prostatic Hyperplasia:BPH)に用いるα1ブロッカーの違いについてまとめます。 α1受容体サブタイプの選択性の比較を中心にまとめています。 普段、泌尿器の処方を…

ザガーロカプセルの発売日決定〜新規AGA(男性型脱毛症)治療薬

平成28年9月28日に承認された国内2成分目のAGA治療薬ザガーロカプセル。 その成分は、前立腺肥大症治療薬であるアボルブカプセルと同じデュタステリドです。 昨年末に起きたアボルブカプセルの出荷調整により、平成28年11月24日に予定されていた発売日が延期…

平成27年11月26日に薬価収載予定の新医薬品一覧~ヴィキラックス、ロコアテープ、マリゼブ、エクメット、イフェクサー、スピオルト、ライゾデグ

平成27年11月18日、中央社会保険医療協議会(中医協)で、平成27年11月26日に薬価収載予定の新医薬品が報告されました。 今回の目玉はやはりヴィキラックス配合錠でしょうか? ハーボニー配合錠よりは安くなるとは言われていますが、どの程度の薬価になった…

SGLT2阻害剤の重大な副作用にケトアシドーシス・敗血症追記~添付文書改定指示

平成27年9月15日、厚生労働省医薬食品局は新たな副作用が確認された医薬品について、添付文書の改訂を指示しました。 平成27年度指示分 | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 その中で、SGLT2阻害剤(6成分、7品目)の重大な副作用に、ケトアシドーシス・…

ソバルディの承認了承~HCV IFNフリー治療の大本命登場

平成27年3月5日、厚生労働省の薬食審医薬品第二部会で新薬の承認が了承されました。 その中で、特に注目なのが、ソバルディ錠400mg(一般名:ソホスブビル)とコペガス錠200mg(一般名:リバビリン)の新効能追加です。 ソホスブビルは海外で驚異的な売り上…

グラナテック点眼液発売~新たな緑内障治療薬

2014年12月2日、新規作用機序を持つ緑内障・高眼圧治療薬、グラナテック点眼液0.4%(一般名:リパスジル塩酸塩水和物)の販売が開始となりました。 当初は2015年1月発売予定でしたが、早まっての発売になったようです。 グラナテック点眼液は三重大学医学部…

ネバナック懸濁性点眼液~白内障手術後の点眼液について

近隣の病院の採用薬品が変更になりました。 これまで、その病院では術後のNSAIDs点眼はジクロード点眼液を使用していたのですが、新しくネバナック懸濁性点眼液(一般名:ネパフェナク)が使用されることになったようです。

国内7製品目(6成分目)のSGLT2阻害剤ジャディアンス承認了承〜SGLT2阻害薬にはすでに配合剤の噂も?

日本ベーリンガーインゲルハイムが申請していたジャディアンス錠(一般名:エンパグリフロジン)が、平成26年11月21日に開催された厚生労働省 薬食審医薬品第一部会で了承されました。 ジャディアンスは日本国内で7製品目のSGLT2阻害薬になります。 成分とし…

SGLT2阻害薬服用中の死亡例報告~これまでの中間報告も振り返る

SGLT2阻害剤が発売されてから半年が経過しました。 ナトリウムグルコース共輸送担体2(SGLT2)を阻害することで、糖の尿中排泄を促進するという新作用機序を持つこの薬剤、糖尿病の患者さんが多い薬局では処方に触れることも多いと思います。 ですが、最初に…

妊娠中のARB・ACE阻害剤の使用について〜妊娠高血圧症から授乳まで

平成26年9月11日、PMDAから医薬品適正使用のお願いが公開されました。 「アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤(ARB)及びアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤の妊婦・胎児への影響について」 http://www.info.pmda.go.jp/iyaku_info/file/tekisei_pmda_10.pdf…

国内6剤目のSGLT2阻害剤カナグル錠

平成26年4月25日、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会で田辺三菱製薬のカナグル錠(一般名:カナグリフロジン)の承認を了承しました。 カナグル錠は田辺三菱製薬と第一三共の共同販売で国内6剤目のSGLT2阻害薬となります。

国内初のSGLT2阻害剤 スーグラ発売~服薬指導や特徴を考えてみる

昨日(平成26年4月17日)、ついに国内初のSGLT2阻害剤 スーグラ錠(一般名:イプラグリフロジン L-プロリン/アステラス製薬)が薬価収載され、販売開始となりました。 大型新薬と言うことで、朝一番に卸さんから納品された薬局も多いと思います。 薬価基準収…

ソブリアードカプセルとテラビック錠を比較してみる

ついに、直接作用型坑HCV薬ソブリアードカプセル(一般名:シメプレビルナトリウム:SMV)についてです。 2013年2月に承認申請された後、同年9月に承認、12月に販売開始となりました。 しかも、販売開始前の11月に改定されたC型肝炎治療ガイドラインでは、SM…

テラビック錠の登場〜C型肝炎に対する第一世代プロテアーゼ阻害剤

直接作用型坑HCV薬ソブリアードカプセル(一般名:シメプレビルナトリウム:SMV)をまとめる前に、テラビック錠(テラプレビル:TVR)の復習をしておきたいと思います。

エフィエント錠

第一三共が大型新薬として力を入れてきたエフィエント(一般名:プラスグレル)が国内承認が了承されました。 第一三共と宇部興産の共同研究で発見、開発は第一三共とイーライリリーが共同で行いました。 同じ抗血小板薬のプラビックス(一般名:クロピドグ…

今回の承認は降圧配合剤だらけ!

平成26年2月24日付、厚生労働省 薬事・食品衛生審議会の医薬品第一部会での承認が了承された医薬品。 今回、やけに降圧配合剤が多いんじゃない? なんと3種類も同時に承認される予定です。 はあ~・・・。また覚えるのか・・・。 なんて言わずに見てみましょ…

ルセフィ錠にデベルザ錠・アプルウェイ錠~続々登場のSGLT2阻害剤

どんどん登場するSGLT2阻害薬。 平成26年2月24日に厚生労働省 薬事・食品衛生審議会の医薬品第一部会で新たなSGLT2阻害薬の承認が了承されました。 今回は2成分、3薬品です。

インターフェロンとリバビリンの併用療法について

C型肝炎シリーズもやっとここまでたどり着きました。 インターフェロン(IFN)とリバビリン(RBV)の2剤併用療法です。 プロテアーゼ阻害剤が発売されるまではこれがC型慢性肝炎治療のスタンダードでしたね。

C型肝炎に用いるIFNまとめ

インターフェロンとリバビリンの併用療法についてまとめるつもりだったのですが、その前に再度、C型肝炎治療に使用するインターフェロンをまとめておこうと思います。 自分も不勉強な部分が多かったので、できるだけすっきりまとめようと思います。