アニュイティエリプタの特徴・作用機序・副作用〜添付文書を読み解く【ICS】【4剤目のエリプタ製剤】
今回は発売直前のアニュイティ®エリプタ®についてまとめてみようと思います。
タイトルにも書いてある通り、吸入デバイスにエリプタを用いる4番目の薬剤で、アニュイティは1日1回吸入のICS(吸入ステロイド薬:Inhaled CorticoSteroid)になります。
平成29年3月30日にの製造承認を取得、5月31日に薬価収載されました。
平成29年6月15日に販売開始される予定です。
認知症治療薬の少量投与と一般名処方の銘柄名併記(疑義解釈その11)
平成29年5月26日に疑義解釈その11が公開されています。
今回は認知症治療薬の少量投与や一般名処方への銘柄併記についてなど、薬局に深く関わる内容があったのでまとめてみようと思います。
ラニラピッド®︎錠0.1mgが出荷停止に(2019年6月27日修正)
2017年5月16日、中外製薬は強心配糖体製剤であるラニラピッド®︎錠0.1mg(成分名:メチルジゴキシン)が出荷停止となることを発表しました。
代替薬には、別規格のラニラピッド®︎錠0.05mgが案内されています。
プラリア中止後の多発性椎体骨折、キイトルーダの心筋炎など〜平成29年4月20日添付文書改訂指示
平成29年4月20日、厚生労働省医薬・生活衛生局は、新たな副作用が確認された医薬品について、添付文書の使用上の注意を改訂するよう日本製薬団体連合会に通知しました。
アタラックス・アタラックスPによる急性汎発性発疹性膿疱症、ゼルボラフによる急性腎障害が追記されます。
※副作用に関する記載を中心とした記事ですが、あくまでも医療従事者を対象とした記事です。副作用の追加=危険な薬剤というわけではないのがほとんどです。服用に際して自己判断を行わず医療従事者の指示にしたがってください。
ニポラジンシロップとゼスランシロップの自主回収〜平成29年4月14日
平成29年4月14日、ニポラジン小児用シロップとゼスラン小児用シロップ(成分名:メキタジン)の自主回収が発表されました。
ゼスラン小児用シロップの安定性モニタリングの純度試験で類縁物質(メキタジンの主代謝物)が規格上限に近いものが発見されたことが原因です。
まだ、原因は不明のようですが、特定の原料を使用したゼスラン®︎小児用シロップとニポラジン®︎小児用シロップが回収の対象となっています。
リンデロンVクリームの自主回収〜平成29年4月13日
平成29年4月13日、リンデロンVクリーム(成分名:ベタメタゾン吉草酸エステル)の自主回収が発表されました。
長期安定性試験においてpHが承認範囲外となってしまったためですが、該当するロットの出荷時期が2014年だったので多くの薬局(ある程度使用している)では問題はないのではないでしょうか?
続きを読むエピペン®注射液0.3mgの自主回収〜平成29年3月13日
平成29年3月13日、ファイザーはエピペン注射液0.3mgについて、正常に接種できない恐れがあるため自主回収を行うと発表しました。
自主回収の対象となるのはエピペン注射液0.3mgのうち1ロットのみでエピペン注射液0.15mgは対象ではありません。
続きを読むかかりつけ薬剤師に関する研修認定の届出や調剤ポイントの広告について(疑義解釈その9)~H28年(2016)調剤報酬改定⑯
まだまだ更新できない日が続いていて申し訳有りません。
そろそろ少しずつ更新が再開できると思います。
平成29年2月23日に疑義解釈その9が公開されています。
疑義解釈その8は薬局には基本的に関係なかったので、特に取り上げませんでした。
今回はかかりつけ薬剤師指導料(かかりつけ薬剤師包括管理料)の研修認定確認のための書類についてと調剤ポイントの付与の大々的な宣伝、広告についてです。
タケプロンOD錠15mgの自主回収〜平成29年3月8日
平成29年3月8日、タケプロンOD錠15(成分名:ランソプラゾール)の自主回収が発表されました。
バラ包装の中の1錠に髪の毛が混入しているのが発見されたため、該当ロットの回収となっています。
アタラックスによる急性汎発性発疹性膿疱症など〜平成29年2月14日添付文書改訂指示
平成29年2月14日、厚生労働省医薬・生活衛生局は、新たな副作用が確認された医薬品について、添付文書の使用上の注意を改訂するよう日本製薬団体連合会に通知しました。
アタラックス・アタラックスPによる急性汎発性発疹性膿疱症、ゼルボラフによる急性腎障害が追記されます。
※副作用に関する記載を中心とした記事ですが、あくまでも医療従事者を対象とした記事です。副作用の追加=危険な薬剤というわけではないのがほとんどです。服用に際して自己判断を行わず医療従事者の指示にしたがってください。
ケアラム/コルベットによる無顆粒球症など〜平成29年1月10日添付文書改訂指示
平成29年1月10日、厚生労働省医薬・生活衛生局は、新たな副作用が確認された医薬品について、添付文書の使用上の注意を改訂するよう日本製薬団体連合会に通知しました。
ケアラム/コルベットによる無顆粒球症などが追記されます。
※副作用に関する記載を中心とした記事ですが、あくまでも医療従事者を対象とした記事です。副作用の追加=危険な薬剤というわけではないのがほとんどです。服用に際して自己判断を行わず医療従事者の指示にしたがってください。
セルフメディケーション税制について薬局薬剤師の覚書
すっかり遅くなってしまいましたが、あけましておめでとうございます。
なかなか更新できておらず申し訳無いのですが、今年もどうぞよろしくお願いします。
現在、このブログとは別のサイトを製作中です。
できるだけ早く公開できるよう頑張ります。
さて、今回はこの1月から始まっているセルフメディケーション税制についてまとめておきます。
自分の薬局があまりOTCを扱っていないのでまとめておかないと忘れてしまいそうなので・・・。
アピドラ注の自主回収
平成28年11月6日、アピドラ注の自主回収が発表されました。
一部商品で類縁物質の含量が基準上限を上回りそうだったため、可能性のあるロット全てを自主回収するそうです。
類縁物質は元々製剤内で発生することがわかっているものです。
また、現時点で基準を越しているわけではなく、使用期限内に適合基準を越してしまう可能性があるための回収です。
そのため、自主回収発表後に、万が一使用してしまっても、そのことによる有害事象はないと思われます。
イニシンク配合錠〜ネシーナとメトグルコの配合剤
平成28年8月4日、厚生労働省の薬食審・医薬品第一部会で6製品の承認が了承されました。
今回は、審議が行われた品目の中から、イニシンク配合錠についてまとめます。
ネシーナとメトグルコの合剤です。
なお、イニシンク配合錠は平成28年9月28日に製造販売が承認されました。
リアルダ錠の特徴・作用機序・副作用〜添付文書を読み解く【1日1回 最大用量で使用可能なメサラジン製剤】
平成28年9月7日、厚生労働省の薬食審・医薬品第一部会で10製品の承認が審議され、すべて了承されました。
今回は、審議が行われた品目の中から、リアルダ錠についてまとめます。
リアルダはペンタサ、アサコールに続くメサラジン(5‐ASA:5‐アミノサリチル酸)製剤で潰瘍性大腸炎に対する適応を持ちます。
特徴は1日1回で効果を発揮、メサラジンを最大用量で使用可、直腸まで効果を発揮するという点です。
なお、リアルダ錠は平成28年9月28日に製造販売が承認されました。