薬剤師の脳みそ

調剤(保険)薬局の薬剤師が日々の仕事の中で得た知識や新薬についての勉強、問題を解決する際に脳内で考えていることについてまとめるblogです。できるだけ実用的に、わかりやすく、実際の仕事に活用できるような情報になるよう心がけていきます。基本的に薬剤師または医療従事者の方を対象としています。

このブログは薬局で働く薬剤師を中心とした医療従事者の方を対象に作成しています。
一般の方が閲覧した際に誤解を招くことのないように配慮しているつもりですが、医療従事者の方へ伝えることを最優先としています。
2020年11月からURLが変更となりました。(新URL https://yakuzaishi.love)
  

イニシンク配合錠〜ネシーナとメトグルコの配合剤

平成28年8月4日、厚生労働省の薬食審・医薬品第一部会で6製品の承認が了承されました。
今回は、審議が行われた品目の中から、イニシンク配合錠についてまとめます。
ネシーナとメトグルコの合剤です。
なお、イニシンク配合錠は平成28年9月28日に製造販売が承認されました。

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リアルダ錠の特徴・作用機序・副作用〜添付文書を読み解く【1日1回 最大用量で使用可能なメサラジン製剤】

平成28年9月7日、厚生労働省の薬食審・医薬品第一部会で10製品の承認が審議され、すべて了承されました。
今回は、審議が行われた品目の中から、リアルダ錠についてまとめます。
リアルダはペンタサ、アサコールに続くメサラジン(5‐ASA:5‐アミノサリチル酸)製剤で潰瘍性大腸炎に対する適応を持ちます。
特徴は1日1回で効果を発揮、メサラジンを最大用量で使用可、直腸まで効果を発揮するという点です。
なお、リアルダ錠は平成28年9月28日に製造販売が承認されました。

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ミカトリオ配合錠〜ARB+CCB+TZ 国内初の3剤配合降圧剤

平成28年9月7日、厚生労働省の薬食審・医薬品第一部会で10製品の承認が審議され、すべて了承されました。
今回は、審議が行われた品目の中から、日本初の3剤配合の高血圧治療薬ミカトリオについてまとめます。
なお、ミカトリオ配合錠は平成28年9月28日に製造販売が承認されました。

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プロマックによる銅欠乏、ザイロリックによるDIHSなど〜平成28年11月22日添付文書改訂指示

平成28年11月22日、厚生労働省医薬・生活衛生局は、新たな副作用が確認された医薬品について、添付文書を改訂するよう日本製薬団体連合会に通知しました。
今回は、プロマック(成分名:プラプレジンク)による銅欠乏症、ザイロリック(成分名:アロプリノール)による薬剤過敏性症候群、ネシーナ等(成分名:アログリプチン)、トラゼンタ(成分名:リナグリプチン)、テネリア(成分名:テネリグリプチン)による類天疱瘡などの追記が指示されています。
特にポラプレジンクによる銅欠乏症については、投与中止が遅れたケースがあったため、周知徹底の案内も出されています。
  
※副作用に関する記載を中心とした記事ですが、あくまでも医療従事者を対象とした記事です。副作用の追加=危険な薬剤というわけではないのがほとんどです。服用に際して自己判断を行わず医療従事者の指示にしたがってください。

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リフキシマ(リファキシミン)〜肝性脳症治療に用いるリファマイシン系抗菌薬

平成28年8月5日、厚生労働省の薬食審・医薬品第二部会が行われました。
今回は、審議が行われた品目の中からリフキシマについてまとめます。
リフキシマは前回の第二部会で継続審議とされていた肝性脳症治療薬ですね。
なお、平成28年9月28日に正式に製造販売が承認されました。
(当初、デザレックスと合わせた記事としていましたが薬価収載に伴い記事を分けました。)

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デザレックス(デスロラタジン)〜クラリチンの活性代謝物による新規第二世代抗ヒスタミン薬

平成28年8月5日、厚生労働省の薬食審・医薬品第二部会が行われました。
今回は、審議が行われた品目の中から、デザレックスについてまとめます。
デザレックスは海外ではすでにクラリネックスやネオクラリチンの名前で発売されている薬で、いわゆるスーパークラリチン?です。
なお、平成28年9月28日に正式に製造販売が承認されました。
(当初、リフキシマと合わせた記事としていましたが、薬価収載に伴い、記事を分けました。)

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リクラスト点滴静注液〜ゾメタと同成分のゾレドロン酸による年1回のビスフォスフォネート製剤

平成28年9月7日、厚生労働省の薬食審・医薬品第一部会で10製品の承認が審議され、すべて了承されました。
今回は、審議が行われた品目の中から、新規ビスフォスフォネート製剤(BP製剤)リクラストについてまとめます。
なお、リクラスト点滴静注液は平成28年9月28日に製造販売が承認されました。
  
簡単な勉強会に参加したので内容を少し修正しました。

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イデルビオン静注用の承認了承〜2016年9月9日医薬品第二部会報告品目⑤

平成28年9月9日、厚生労働省の薬食審・医薬品第二部会が行われました。
10製品について審議が行われ、すべての承認が了承されています。また、平成28年9月28日には正式に承認されました。
今回は遺伝子組換え血液凝固第IX因子と遺伝子組換えアルブミンの融合タンパク質を用いたイデルビオン静注用についてまとめます。

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ヒュミラ皮下注シリンジが非感染性ぶどう膜炎に使用可能に〜2016年9月9日医薬品第二部会報告品目④

平成28年9月9日、厚生労働省の薬食審・医薬品第二部会が行われました。
10製品について審議が行われ、すべての承認が了承されています。また、平成28年9月28日には正式に承認されました。
今回はヒュミラ皮下注シリンジのぶどう膜炎に関する適応拡大についてまとめます。

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グラジナ錠とエレルサ錠 新たなINFフリー経口薬の承認了承〜2016年9月9日医薬品第二部会報告品目③

平成28年9月9日、厚生労働省の薬食審・医薬品第二部会が行われました。
10製品について審議が行われ、すべての承認が了承されています。
また、平成28年9月28日には正式に承認されました。
今回は、C型肝炎に対する新規DAAsであるグラジナ錠とエレルサ錠についてまとめます。
グラジナ錠とエレルサ錠の併用療法は、日本国内におけるセログループ1(ジェノタイプ1)のHCVに対するINFフリー治療の4つ目の選択肢になります。

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セログループ2のC型肝炎に対するヴィキラックスとレベトールの併用療法の承認了承〜2016年9月9日医薬品第二部会報告品目②

平成28年9月9日、厚生労働省の薬食審・医薬品第二部会が行われました。
10製品について審議が行われ、すべての承認が了承されています。また、平成28年9月28日には正式に承認されました。
今回はヴィキラックスとレベトールの適応拡大についてまとめます。

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ロヒプノール錠(白色素錠、旧剤形)の自主回収

平成28年10月17日、中外製薬が「ロヒプノール錠 白色素錠の自主回収に関するお知らせ」を公開しています。
ロヒプノールは、昨年、白色素錠から淡青色フィルムコーティング錠に剤形変更が行われています。

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ワーファリンとフロリードゲル経口用が併用禁忌に!スタチン系薬などに添付文書改訂指示

平成28年10月18日、厚労省医薬・生活衛生局は、新たな副作用について、医療従事者に注意を促すため添付文書を改訂するよう日本製薬団体連合会に通知しました。
今回、一番大きい改訂は、ワーファリンとフロリードが併用禁忌になったことだと思います。
  
※副作用に関する記載を中心とした記事ですが、あくまでも医療従事者を対象とした記事です。副作用の追加=危険な薬剤というわけではないのがほとんどです。服用に際して自己判断を行わず医療従事者の指示にしたがってください。

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トレシーバ注の用法緩和、ポリドカスクレロール注の適応緩和、献血グロベニン-I静注の適応追加了承〜2016年9月7日医薬品第一部会報告品目⑪

平成28年9月7日、厚生労働省の薬食審・医薬品第一部会が行われました。
その中で報告品目として3製品の適応追加等が挙げられていたいましたが、平成28年9月28日に承認されました。
今回はそれらの内容についてまとめます。

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MTP阻害剤ジャクスタピッドカプセルの承認了承〜2016年9月7日医薬品第一部会審議品目⑩

平成28年9月7日、厚生労働省の薬食審・医薬品第一部会で10製品の承認が審議され、すべて了承されました。
今回審議が行われた希少疾病用医薬品のうち、ジャクスタピッドカプセルについてまとめます。
平成28年9月28日に承認済みです。

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